[47]クレンジングオイルは肌に悪いって本当?

2009年5月24日

長く化粧品業界にいますが、私の在籍している期間は、ちょうどクレンジングオイルが出てきて、認知され、変化し、と、変遷していく期間に相当しています。まあ、それ以外にも、クリームファンデーションとか、日焼け止めの主剤の変更とかいろいろあるのですが、これに関しては質問も多いので思い入れがあります。
私が業界に入った頃は、クレンジングオイルなんてものを知っている人は一般にはほとんどいなくて、しかも、クレンジングオイルは本当のオイルで、ふき取りで使うようなタイプでした。
ご存知の通り、今のクレンジングオイルは、メイクで馴染ませた後に、水またはぬるま湯で洗い流すのが主流です。
クレンジングオイルの一番の特長は、メイクなじみが良いこと。すばやくメイクに馴染み、また洗い流しも簡単です。その上、メイクがしっかり落ちるので、しっかりメイクの人には好まれています。
ただ問題もあって、それは肌を乾燥させる傾向がやや強いということ。いや、正確には、乾燥させやすい製品がやや多いということでしょうか。もっとも、これには使い方もかなり影響しているように思います。
クレンジングオイルの仕組みは、割とシンプルです。
処方の内容は、オイルと界面活性剤。オイルの中に界面活性剤が溶け込んだ形状をしています。
これが、メイクに乗せると、メイクがオイルと馴染み、肌から浮き上がります。この状態で水またはぬるま湯を加えると、オイルと水で乳化が起こり、オイルがメイクを包み込む形で、乳液のようなものを形成します。そして、そのまま流れていくという仕組み。乳液は、水の中に小さな油の粒が浮いている形状ですが、この油の粒の中に汚れを巻き込んでいるというイメージです。
クレンジングオイルは、その利便性と、世の中のがっつりメイクの流れとの適合性から、瞬く間に流行し、一般化しました。しかし、一方でクレンジングオイルで肌トラブルが生じたという話も多く聞かれます。
クレンジングオイルの問題点は、大きく2つあると私は思います。
一つはメイクを落とす力が強いということは、肌の保湿成分や肌に必要な油分まで奪ってしまいがちということ。これは処方などによってある程度調整が可能ではありますが、やはり全般的に強いように思います。
乳化させるために、界面活性剤を多めに入れる必要があり、これが肌に対して悪影響を及ぼしているという指摘もあります。
また、クレンジングというと、メイクと馴染ませるときにマッサージをしてしまいがちですが、本来クレンジングオイルではそれほどマッサージを必要としません。というか、してはいけないようなつくりになっているものが多いです。これを無視して、長時間ぐりぐりやっていると、肌の必要なものが抜けてしまい、乾燥を招いたりしてしまうのです。
もう一つは、すすぎの問題。
使い方を見ていると、クレンジング後の洗顔が必要ないとしているものが多いのですが、これはやめたほうが良いと思います。というのも、クレンジングオイルはとにかく油分が多いので、どうしても油分が肌に残りがちだからです。また、クレンジングオイルに適した界面活性剤は、肌に残しても大丈夫なようなものでは無い場合が多く、これが肌に残ると、やはり影響が出てしまいます。
クレンジングオイルはその利便性が最大の特徴ですが、丁寧な使い方は絶対に必要です。ですが、クレンジングがめんどくさい、という層に受けたため、洗顔をしなかったり、いい加減な使い方をしている人が多く、それがトラブルを招いたりしていることも多いようです。
クレンジングオイルは、正しい使い方をすれば、メイクは落としやすいし、使いやすい、非常に便利なアイテム。特に、日焼け止めなどを落とすときには、体中に使えたりして、たいそう便利です。
しくみや特長を知って、正しく使いこなせば問題ないと思いますので、最初から肌に悪い、と切り捨ててしまうのはもったいない、と私は思います。
とはいえ、やっぱりちょっと怖いので、私自身は一般的に乾燥肌や敏感肌の方にはお勧めしていませんが・・・
トミナガ☆マコト

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