[336]玄関の履物は出船に揃える

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玄関で靴を脱ぎます。そのときには家人に背を向けないように、前を向いて脱ぎます。これを「入船」といいます。その後、靴の向きを玄関の外に向けなおして置きます。これを「出船」といいます。

つまり、靴は入船で脱ぎ、出船に揃えるのがマナーです。

これはどういうところから来ているかというと、戦国時代の茶室の作法(茶道)に由来しています。

茶室というのは別世界の意味があり、部屋自体も小さいですが、その入口は幅・高さとも60cmくらいという小ささ。これを「躙口(にじりぐち)」といいます。「にじる」とは「にじり寄る」と使うように、両拳(こぶし)をついて膝で進むような動き方のこと。時代劇でよく見かけます。

なぜこんな入りにくい小さい入口かというと、

・外界の穢れを落とす
・地位・身分の高い人も頭を下げさせる
・武士は刀を差したままでは入りにくい

という目的があります。

こんなに小さい入口なので、いざというとときすぐ出られるように、履物は出船でそろえるようになったのです。

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[335]喪中と神社参拝

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喪中の場合は神社の参拝はしてはいけないこととなっています。喪中には「死の穢れ」があるからです。しかしこの考えは神道のもの。仏教には「死の穢れ」という考えはありません。

結婚式には神式と仏式がありますが、葬式の場合も仏式、神式があります。仏式の場合は葬式・法要はお寺でも行ないますが、神式の葬式(神葬祭)は神社境内では行ないません。これは神社が「死の穢れ」を嫌うからです。

喪中であっても鳥居をくぐらなければいいともいわれますが、そもそも喪中の場合は「死の穢れ」があるという理由から参拝を禁じているのですから、鳥居をくぐるくぐらないの問題ではありません。神式を重んじるのであれば、参拝自体をしてはいけないのです。

それでは、神社ではなくお寺の場合は?

初詣の場合は、神社ではなく成田山新勝寺やお大師様のようにお寺も多くあります。お寺の場合は「死は穢れ」は関係ありませんので、参拝しても構いません。

しかし初詣や夏のお祭りなどの時期は神社としても参拝客を取り込みたいところ。そこで最近では喪中でもOKとする神社も増えているようです。神道では五十日祭で忌明けとなるのでそれ以降の参拝はOK。何も1年の喪中にこだわる必要はなさそうです。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。