第43回
■能力主義につぶされるな
あなたは一度でも経験したでしょうか?年下の上司もしくは年上の部下という関係を。年功序列が崩壊し能力主義へと移行した―現代においては年下の上司を持つ可能性の方が強いかもしれません。たとえ年齢がかけ離れていようとも上司は上司―どこか釈然としない気持ちを抱いている人は大勢いるんじゃないでしょうか。
それでも、自分を押し殺し柔順するべく努力していることでしょうね。たとえ自分の方が経験も人間性も勝っていると感じていたとしても。しかし少なくとも会社が自分よりその人間を現在の地位に据えている事は認知せざるを得ません。だから、学ぶべきところを吸収し己の血としてゆけばいいだけの事なんです。
それに、当たり前のことだけど、たんに先に生まれたというだけであって別に偉くて賢いというわけじゃないよね。結局のところ、己の行動原理思考能力の貧困さが現在の自分の地位を証明している訳でしょう。それに、上司(年下)は部下(年上)を特別に意識なんかしていませんよ。むしろ、歳ばっかりくって役に立たない人間だ―くらいにしか思っていないかもしれません。
年齢を気にする前に自分の能力を認識しなさい。歳の差は縮まらないが能力の差は幾らでも縮めることができるのですから。
2002.07.11 |