教育者様、覚悟せよ! -コハタジュンコ-

先生が考えナイと、生徒はもっと考えナイ。先生が楽しめナイと、生徒はもっと楽しめナイ。卒業してゆく子供たち、卒業できない教師たち。教育者様、あなたは卒業できました?

教育現場シリーズ

生徒の数だけ『合格への道』
by 葉月ひまわり
教師予備軍は見た。
by 下坂めがね
リアルふぁいと幼稚園
by 間瀬美雪
不登校とんでけ!
by 月野すみれ
教育者様、覚悟せよ!
by コハタジュンコ
教育現場の裏事情
by 秋月慎一

コハタジュンコ自己紹介
あなたもライターになれる
 

教育者様、覚悟せよ!

15 先生を信頼すること
14 生きる授業
13 逆転の発想を
12 いろんな人の意見を反映させる
11 「言葉」か「音」かPart.2
10 「言葉」か「音」かPart.1
9 4色の絵の具
8 井の中の蛙大海を知ろう。
7 好きな先生、嫌いな先生-2-
6 好きな先生、嫌いな先生
5 面白い授業を受けたい
4 褒めることを忘れていませんか?
3 はじけろ!自己紹介
2 授業が始まる!
1 せんせいのHR

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プレリリース

第4回

褒めることを忘れていませんか?


〜家庭で、学校で、能力を削り取られてしまう子供達。〜

◇今まで褒められたことがない、といったKちゃんのおはなし◇

今回は、とても考えさせられた出来事の紹介を。Kちゃんは今年23歳になる女性です。もちろん社会人ですが、漢字もほとんど読めないし、簡単な計算もできない、アルバイト先の仲間の声を引用すれば「よくまあこれまで普通に生活してこれたね」・・・なのだそう。

私は彼女に、パソコンを教えることになりました。それこそグラフィックからテキスト入力、データ作成など、働くうえで役立つであろう技術を毎日教えました。

ここで後につなげるため彼女の家庭環境を少し説明しておかなければなりません。彼女は、父親と兄がギャンブルでつくってしまった莫大な借金を、「難聴で働けない」という母親の代わりに一人でアルバイトをしながら、返済しています。嫌な言い方ですが「学力・一般常識に乏しい」という理由で就職先が見つからず、世間体のためという理由(本人・本人の母親談)で生活保護を受けていません。いちばん得意なことは何か、と訊かれても特に秀でたものが何なのか自分でも見当がつかない、好きなことはと聞かれても、何をしたいという欲求もなく趣味もない。

算数も国語も英語も苦手なKちゃんからは、漢字の読み方、文章の作り方など、PCの技術面以外の質問もとりわけ多かったのですが(笑)、驚いたことに一度私が教えたこと、自分で調べたことを、驚くほどの正確さで覚え、学習していくんですね。1を教えて10を知る、というのでしょうか、パソコンの技術に限ったことではなく、その際に教えた難しい用語、漢字、計算式・・・。特にCG、イラスト・デザインに関するテクニックや感覚は素人目に見ても素晴らしいものがありました。

コンピュータを教えながら、私は毎日、ごく自然に褒めることをしていました。これは私も特に「計算」していたわけではなく、本当に心からすごいと思ったからなのですが、そんなある日、Kちゃんは何気なくこんな言葉を口にしたのです。「初めて人から褒められた。」

◇見すごされてしまう子供たち◇

 何をしても面白くない、夢中になれるものがない。授業もまじめに聞いていたことはなかったし、テストの時も焦らなかった。点数が良くても悪くても先生も両親も何も言わない、だから成績が上がろうが下がろうが、自分はなんの心配をすることもなかった、必要性を感じなかった・・・。

中学生時代の担任からは「勉強する気のないヤツ」「無気力・無関心・無感動」「何を考えているかわからない」と言われたことがあり、本当に自分はどうして他の子達と違ってこんなにやる気がないのだろう、何をしても楽しくないのだろう、と考えたらしいのですが、続けて「まあ、おまえのところは自営業だから」と、言われたことで、「じゃ、いいのかな?」と思い直したと、彼女は笑いました。

「兄が非行に走っていて、両親はそっちにいっぱいいっぱいの感じだった。だから、おとなしくしてさえいれば良かった。あんたはお兄ちゃんみたいにだけはならないでね、と言われていたから反抗とかはしなかった。怒られたことはなかったけど、逆に褒めてももらえなかったなあ、記憶にない。水彩画で金賞をもらったときも、運が良かったね、といわれただけだった。それで、あ、そうなんだ、これは運なんだ、自分の実力じゃないんだって思ったのをおぼえている。・・・そういうことだったんだなあ、きっと。多分そういうことなんだ。だって、今私楽しいもん。すごいねっていわれるとなんかやる気が出てくるっていうか、面白いのかなって、思えてくるから不思議だね。一つできると、もう一つやってみたくなるのね。」と、非常に照れ臭そうに、Kちゃんは画面にくぎ付けになっていました。

Kちゃんはそれから驚くほど 積極的にいろんなことにチャレンジするようになりました。気が向くと、私に絵を描いてきてくれました。彼氏と会わないときは家に帰ったら寝るだけ、TVも本も見ない、家族ともしゃべらないと言っていた彼女が、家に帰ってから夢中になって絵を描いて、一般常識の本を読み、家の人にクイズ形式で問題を出してもらう。これは本当に私にとって大きな驚きであり、「褒める」というのは、「上手に叱る」ことと同じように、大切なことなのだなあと実感させられました。

さて、その後彼女は、練習の成果として、初めて自分で「描きたい」と思って「描いた」グラフィックを、プリントアウトして家へもって帰りました。母親は彼女の絵を見て最後まで彼女が描いたのだということを認めなかったそうです。あなたにできるわけがない、と、言われた、と彼女は笑っていました。

◇褒めること・叱ることのできない教師と親の存在◇

叱ること、褒めることができない教師や親が増えているという感は、少なからず皆さんおもちのようです。現在、「褒める」ことはさまざまな場面で語られていますので、今更と感じられた先生や、お母様・お父様がたもいらっしゃるかもしれません。しかし、もう一度褒めるということを、大人になった方たちにも考えて欲しいのです。褒める、褒められるということが人間関係に及ぼすプラスの効果を、子供たちに教えていくことも必要なのではないかな。特別な時間を割いてそれを教えろということではなく、それを大人が日々の中で自然に教えていくことができれば、と私は思います。 

2001.09.21
コハタジュンコ

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更新:2008.11.19
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