倒錯した少女ジュリエット

エロティックな巨匠たち
Part1

一見堅苦しいクラシックの世界。でもそこに潜むものは現実よりも官能小説よりもリアルでエロティックな人間の愛憎の姿。古今東西芸術の巨匠達の裏路地にご案内します。

朝比奈マリー

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エロティックな巨匠たち2〜歴史を彩る淫らな女たち〜
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15 愚かしく美しく
14 血の滴るキャンバスその2
13 血の滴るキャンバス
12 聖なる快楽
11 謎の幻想庭園
10 サド侯爵 二人のヒロイン
09 「幻想交響曲」ある男の妄想と願望
08 SMの行き着くその果ては
07 エロティックな倭人たち
06 呪いのヴァイオリン
05 禁断のオペラ その2
04 禁断のオペラ
03 愛と罪と禁忌と罰と(雷帝イヴァンとその息子イヴァン)
02 青のエロス
01 倒錯した少女ジュリエット
00 ワーグナーが贈る、究極の性愛
 
第01回

倒錯した少女ジュリエット

シェイクスピア「ロミオとジュリエット」より

ああ。あれは小夜鳴鳥の歌声だわ。
あたし達の初めての甘い夜の幕を引く雲雀なんかじゃなくってよ。
だから行かないで、もう少しこうして抱いていて。

うふ。そうなの。有名なジュリエットの台詞よ。
わずか13歳の少女の台詞よ。
随分なおませさんだと思うでしょ?
でもね。女の思春期はある意味で女の人生のピークなのよ。

特に、ジュリエットが育ったのは、
裸の芸術に始まってそれに終わる中世イタリアの幻惑の街。
血族結婚と近親憎悪に血塗られた貴族社会。
キャピュレット家も典型的な中世の貴族家庭だったわ。
閉ざされた世界で、彼女が親以外に唯一おしゃべりできる相手は好色な乳母と、流血が大好きな変態的な従兄弟タイボルト。
何かしら妙な感受性が育ってしまうに十分な環境だわね。

乳母に関して言えば、ロミオとの新婚の褥にまで立合っているようね。
あたし思うんだけど、ジュリエットは乳母から夜の手ほどきを受けていたのよ。
だって、13歳の少女が性を受け入れるのって大変なことだわ。
日毎に大人になる体に、心がついて行けずに戸惑ったり、
肉体に湧きあがる疼きの心地悪さゆえに、性愛の存在を否定してみたり。
そんな年頃のはず。
余程日頃から性に慣れていなければ・・・

更にショッキングなことに、ジュリエットは毒薬遣いでもあったの。
これを言及する人は余りいないけど、
あたしはジュリエットを知る大切な鍵のような気がするわ。
どうして13の少女が、禁じられていた毒を研究しようなんて思うのかしら?
タイボルトが敵を殺す目的でそれをするなら、話はわかるけど、
ジュリエットは全く両家の争いに興味はないようだし。
趣味だったとしか思えないわね。

ああ。少しあたしの少女の頃に似ているわね。
あたしが男性に激しく抱きしめられたいと初めて感じたのは、
初恋と同じ、13歳のときだったわ。ジュリエットの年ね。
恋に理性があると知らなかったあの頃、狂おしい想いに包まれた日々だった。
恋だけじゃない。
歌も、ピアノも本も、好きになったものは苦しいくらい好きになれたわ。
毎日がエクスタシーで、この幸福感に終わりがないと信じていられたのよ。
一方で、人間の誰しもに、ほの暗い感情があることを知ったのもこの頃だった。

これが若さかしら?
だとしたら、何て素晴らしく、そして危険なんでしょう!
その若さをもう一度味わいたいって?
そうね。味わえないこともないわ。だって、夜はまだ長くてよ・・・

おまけ:「シェイクスピアの卑語猥語」エリック・パートリッジ

              朝比奈マリーの本棚より
2002.11.14

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更新:2013.06.06
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