謎の幻想庭園

エロティックな巨匠たち
Part1

一見堅苦しいクラシックの世界。でもそこに潜むものは現実よりも官能小説よりもリアルでエロティックな人間の愛憎の姿。古今東西芸術の巨匠達の裏路地にご案内します。

朝比奈マリー

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エロティックな巨匠たち
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エロティックな巨匠たち2〜歴史を彩る淫らな女たち〜
歴史を彩る限りなく魅力的なダメ男達!
 

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27 血の王女
26 毛皮を着たヴィーナス
25 サロメ幻想
24 ダナエの吐息
23 復讐のメディア
22 ヴィーナスの謎
21 血の婚礼
20 マハのほほえみ
19 血と砂
18 カルメン!
17 閉じ込められて
16 禁断の夜話
15 愚かしく美しく
14 血の滴るキャンバスその2
13 血の滴るキャンバス
12 聖なる快楽
11 謎の幻想庭園
10 サド侯爵 二人のヒロイン
09 「幻想交響曲」ある男の妄想と願望
08 SMの行き着くその果ては
07 エロティックな倭人たち
06 呪いのヴァイオリン
05 禁断のオペラ その2
04 禁断のオペラ
03 愛と罪と禁忌と罰と(雷帝イヴァンとその息子イヴァン)
02 青のエロス
01 倒錯した少女ジュリエット
00 ワーグナーが贈る、究極の性愛
 
第11回

謎の幻想庭園

イタリアの自然の中で再会なんて、とっても素敵よ!さあ、離れていた分、限りなく優しくしてあげるわ。何でも言って頂戴。え?刺激的な体験ができなかったのが不満だったって?あらまあ・・・では早速この再会の舞台、ボマルツォの庭園をご案内しましょ。

門をくぐったその先は、まるで中世から時が止まったかのよう。「幻想庭園」と呼ばれるだけあるでしょう。ほら、早速スフィンクスのお出迎えよ。彼らの謎めいた歓迎の言葉の意味は後でお教えするわ。

これは7,8メートルはあるわね・・・驚いた!!一人の巨人が、相手の巨人を逆さに持って股を引き裂こうとしている像なんて!ねえ、この引き裂かれる方には男性器が見当たらないけれど、男・女どちらなのかしら?あたしは女性だと思わ。だって、引き裂く方の巨人と筋肉の表現が明らかに違うもの。だとしたら、これは引き裂こうとしているだけなのかしら。

こちらは首を甲羅からぐっと上げた亀さん、階段下のぱっくり口をあけた怪物と睨み合ってるのね。エロティックよね。・・・でも口の怪物に鋭い歯があるのはどういうわけなんでしょう?

ピサの斜塔のように傾いた小さな建物から庭園を眺めると、時空が曲がって地獄の入り口に本当に来てしまったかのように思えてこない?まあ、ここでキスを?いけないわ。元に戻れなくなりそうで恐いの。

巨大な海神像が見渡すその周囲には、人を鼻で絞め殺す像、淫らに横たわる裸婦、少年を逆さ釣りにする二人の人魚に、両尾を二本の足のように180度に開く人魚・・残虐とエロティシズムが溢れているわ。作らせた当主を海神に例えているとすれば、これは彼のとんでもない欲望に思えるわね。

さて、ここで最も有名な「地獄の口」の中で、トマトサンドをいただかないこと?断末魔の叫びの巨大な顔の中に、ピクニックスペースがあるなんて驚いた?でもね、中から見るとこの顔は何だか間抜けでかわいいわね。

この庭園が造られた意図?・・・さあね。妻や使用人や人質を逃がさないためとか、乱交パーティーのためとか憶測は色々飛んでいるけど、実際は何も分からないのよ。でも、当主オルシニ家の男達は皆色好みで残酷だったと言われているから、あたしは一つの目的だけで使われたんじゃないと思っているの。傾いた家での鬼ごっこも、愛人と女体のベンチの上で抱き合うのも、ここ、地獄の口で生贄ごっこで石段に血を垂らすのも良いじゃない?それに、屋敷を外敵から守るにも効果的だったでしょう。

あらまあ、トマト・サンドどころじゃなくなってきて?あたしが血の話なんてするからね。ごめんなさい。じゃあ、この村のワインはいかが?え?もっとダメだった?あら、あなたしかっりしてちょうだい!


朝比奈マリー  イタリア・古エトルリア地方にて


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おまけ: 庭園の入り口でのスフィンクスの台座の言葉
 眉をあげ
 唇をひきしめて
 この地を過ぎ行かずんば
 世界の七不思議の最たるものを
 嘆賞するも叶うまじ

2003.05.01


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創刊:2002.10.15
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更新:2013.06.06
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