不倫のススメ

 

「逢いたい」という気持ちは、恋愛を楽しむためのスパイス。でもそれは、知らぬまに欲望へと変わっていく。幸福の後の虚無感、嫉妬、絶望感。そんな不倫時代の「女」の気持ちを赤裸々に語っていきます。

水無 美月

不倫のススメ

不倫のススメPart1
by 幸田みらい
不倫のススメPart2
by 水無 美月
不倫のススメPart3
by 今井美沙子
わたし愛人一年生
by 小森 絆
私は恋愛体質な女
by 柊 彩花
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9

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5 社内恋愛の欠点
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3 スタンダード
2 不道徳な恋
1 プロローグ

第3回

スタンダード

私は何かを選択する時に、ちょっと人と違った方向に行ってしまう癖がある。就職する時だって、時代はバブル絶頂期。いくらでも花のOL生活を満喫できる会社があったにもかかわらず、なぜか体力勝負のサービス業を選んでしまった。あまりのしんどさに、今度はアフター5を楽しめる生活をしたいと転職を決意するが、時すでに遅し。バブル時代は終わり、希望していた生活は実現できなかった。いつもそう。本能で行動して後先を考えない。スタンダードな道をあえて選択しない。人は学習する生き物だと思うけれど、気がつくと私はいつも同じ道をたどっている。

T君に婚約者がいるとわかって、思いのほかショックだった自分に驚いた。しばらくは呆然として、何を話したのか覚えていないけれど、T君の巧みな会話で、いつの間にか車内は盛り上っていた。

この人は本当に人と話すのが上手い。聞き上手で話し上手。しかもよく気がつく。きっとモテるんだろうなと思った。思いきって彼女の事を聞いてみた。こういう時、付き合っている彼女の事を悪く話す男はNGだ。わざと気を引こうとしているのがミエミエで、白けてしまう。でもT君は違った。悪口を言うわけでもなく、かといって自慢話をするわけでもない。彼女との付き合うまでのいきさつを、淡々と話してくれた。

以前の勤務先での取引先の子だった事。今は移動になって遠距離だけれど、近々近くに引っ越してくる事。結婚式はまだ8ヶ月先だと言う事。「一緒に暮らさないの?」と聞くと、結婚するまでは相手の親が駄目と言ってるなどと言う事を包み隠さず話してくれた。

「彼女が居るのに、何故私を誘ったの?」とは聞けなかった。なんだかとても野暮な感じがしたから。その代わり、さっきのリクライニングの話をしてみた。「前にも言われたってどういう事?」T君はちょっと答えにくそうにしていたけれど、彼女と付き合い始めの頃の話をしてくれた。どうやら当時、まだ関係を絶っていない女性がいたらしい。その女性を助手席に乗せた時、リクライニングの調節をそのままにしていて、気がついた彼女に問い詰められたらしい。女の勘ってすごいんだね。そしてその事で揉めたらしいけれど、結局彼女にばれた事で、その女性とは完全に縁を切ったらしい。最初に思った私の勘は当たった。やっぱりこの人、モテるんだ。そして、こんな話を聞いてもT君に対しての嫌悪感は特にない。彼は話し方や人への接し方で、人生得をしてきた人のように思える。

色んな話を聞いて逆にすっきりした私は、その後もT君とのデートを楽しんだ。あらかじめ予約してくれていた創作料理のお店は美味しかったし、ドライブの途中で立ち寄った海は夕日がきれいだった。本当に心から楽しいと思った。そして、もっともっと、この人と一緒に居たいと思った。悪い癖だ。私は又、本能のまま行動しようとしている。

T君と別れた後、すぐに電話が入った。今日は楽しかったという事と、次回はいつにする?という話だった。本当にこの人は婚約者がいるんだろうか?何が何だかわからないまま、次の約束を交わした。次は夜の街でのデートの約束。変な期待が私の頭をよぎる。そしてそれは、おそらく実現してしまうんだろう。

婚約者がいる男性。普通はここで身を引くんだろう。でも私は又、それをしなかった。きっと痛い思いをするに違いない。わかってはいても、もう気持ちは止められなかった。自分だけではなく、他の人も傷つけてしまうのに・・・

2004.09.30
水無 美月


 

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創刊:2004.08.14
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更新:2009.09.16
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