エッチの条件 -遠山千秋-

男の前で身も心も裸になる瞬間、すれ違う思いと言葉。嘘をついたのは身体なのか、心なのか・・。性にまつわる女の子の本音を赤裸々に綴ります。

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51 ヨイノクチ。
50 伝わる想い
49 ぎりぎりのライン
48 静なる性
47 甘えの構造
46 近くて遠い距離
45 簡単嗜好
44 感度の問題
43 壁を越えた向こう側
42 遠距離の秘訣
41 暗い夜の足音
40 イイ男の条件
39 別れの理由
38 喪失の代償
37 おんなの証
36 透明なキモチ
35 薄皮一枚の先
34 永遠の契り
33 沈黙の絆
32 充足の蓄積
31 生の浄化
30 愛しさの根源
29 損得の果て
28 嫉妬の正体
27 身体の声
26 素晴らしき日々
25 痛みの行方
24 罪への階段
23 愛撫の条件
22 キレイの条件
21 評価の主体
20 内を守るもの
19 快楽の種類
18 性の主役
17 充足の存在
16 神秘の入り口
15 その手の温もりの中に
14 一方通行の先
13 明日への条件
12 浮気の条件
11 「感謝」から「当然」までの距離
10 性から日常へ
09 月に一度は
08 正しい言葉
07 言葉が欲しい。
06 目交わいの条件
05 0.5の寂しさ
04 FIRST LOVEの条件
03 ハダカの条件
02 カラダの条件
01 KISSの条件

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プレリリース

第5回

0.5の寂しさ


DEAR MY FRIEND


今日は、とある女の子の話をしようと思う。

その子は、現在26才。ほんの半年前まで彼女は処女だった。今、彼女は3人の男と同時に付き合っている。

先日合ったときに、彼女はこう言った。
「本命の彼が、私をかまってくれないの。
 だから他の人で満たすだけ」
他の2人の男はそのことを了承済みだと言う。

私は、それを聞いて正直に返した。
「その割には幸せそうじゃないよ」
彼女はただ、黙ってた。

「本命の彼が、好きなんだよね」
私の言葉に彼女は大きく頷いて、こう続ける。
「でも、仕方ないの」


寂しいキス

それは、飲みの後のカラオケBOXで、突如起こった。
彼女が私に近づいてきて囁いたんだ。
「ねえ、キスしてよ」
膝の上に乗っかってくる。
「キスしていいでしょ?」
私は冗談だと思って、笑って拒む。
「ダメ」

瞬間、無理矢理に唇を奪われる。
ほんのりとお酒の味が、心ににがい。

「もっと・・・」
身体をすり寄せてくる。
あの2人の男も、こうやって落としたのかなあと、下世話な想像をする。
きっと、ひとたまりもないだろうなーって考える。
それとも、私が女だから安心して甘えてるのだろうか?

「キスしてよ・・ねえ・・キス好きなの・・」
お酒で朦朧としながら、彼女は何度も唇を寄せてくる。

私はしかたなく、彼女を抱きしめた。
別に私はレズじゃない。もちろん彼女もだ。

それを知ってるからこそ、私は悲しくなる。
目の前の友人はプライドの高い女だった。
そんな彼女が、請い願うようにキスを求めている。
きっと酔いが醒めたら、恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいになるだろう。

女にキスを求める。
それほどまでに、今心に隙間風が吹いてるという事実。
それを思うと、私は拒めなくなる。

抱きしめた身体は、あったかい。
でも、私じゃ心を温めきれない。
彼女が求めてるのは私じゃないから。

どうしても、共有できない熱がある。

男だったら、彼女の心と身体を、一時的にでも埋めてあげれたのか。そんなことまで考えてしまう。



性の素晴らしさは、0.5と0.5が合わさって、1にも5にも10にもなるところ。でも10の幸せを知った後に、0.5に戻されたなら、そこには大きな穴が空いてしまう。

その穴を「埋められる」のは、10を与えた人だけ。
「埋められない」のなら、0.5から新しい1を探すだけ。


世間は、彼女のことを淫乱だと言うだろうか。
それとも不実な女?

私にとっては、大切な友人だ。
そして0.5に耐えきれなかった、寂しい1人の女でしかない。


2002.07.12
 

遠山千秋

エッチの条件

 

 

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創刊:2002.06.14
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更新:2016.12.02
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