エッチの条件 -遠山千秋-

男の前で身も心も裸になる瞬間、すれ違う思いと言葉。嘘をついたのは身体なのか、心なのか・・。性にまつわる女の子の本音を赤裸々に綴ります。

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51 ヨイノクチ。
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45 簡単嗜好
44 感度の問題
43 壁を越えた向こう側
42 遠距離の秘訣
41 暗い夜の足音
40 イイ男の条件
39 別れの理由
38 喪失の代償
37 おんなの証
36 透明なキモチ
35 薄皮一枚の先
34 永遠の契り
33 沈黙の絆
32 充足の蓄積
31 生の浄化
30 愛しさの根源
29 損得の果て
28 嫉妬の正体
27 身体の声
26 素晴らしき日々
25 痛みの行方
24 罪への階段
23 愛撫の条件
22 キレイの条件
21 評価の主体
20 内を守るもの
19 快楽の種類
18 性の主役
17 充足の存在
16 神秘の入り口
15 その手の温もりの中に
14 一方通行の先
13 明日への条件
12 浮気の条件
11 「感謝」から「当然」までの距離
10 性から日常へ
09 月に一度は
08 正しい言葉
07 言葉が欲しい。
06 目交わいの条件
05 0.5の寂しさ
04 FIRST LOVEの条件
03 ハダカの条件
02 カラダの条件
01 KISSの条件

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プレリリース

第6回

目交わいの条件


体位あれこれ

「純粋な快楽」という点から言うと、私は後ろから抱かれるのが好きだ。

深く繋がった瞬間、下腹部から背骨の真ん中を通って、頭上に向かって甘く痺れるような感覚がはい上がっていくのがよくわかる。

顔を見れない代わりに、見られない安心がそこにはある。どんな浅ましい顔しても、自分や相手に気を払わなくていい。

目を閉じて、ただ相手の動きと感覚だけを追いかける愉しさ。身体だけになっていく心地よさが、単純に好きだ。



相手の反応や、主導権を愉しむという点では、上に乗るのが好き。

決して自分の身体が傷つかない安心感があるし、相手の期待にどう答えていくか一任されてるところが、創造的で楽しい。

ゆっくりと腰を下ろしていくときの、相手の焦れとも安堵ともつかない小さな溜息を感じたり、上からそっと胸板に触れて、薄い皮膚の柔らかな感触をじっくりと脳裏に刻み込んでいくのが、最近のお気に入り。

顔から頬にかけて手のひらを滑らせて、首筋から胸から下腹部にかけて、骨や筋肉の間を追いかけていく。そっと背をそらして、深く深く沈み込んでいく。

タイミングもリズムも全部任されて、それはそれで、とても愉しい。

けど、何故か、少しの心地よい寂しさを孕む。
全部を手に入れてしまった切なさなのだろうか。


目交わいの位置


下になったときの一番良いことは顔が見えること。

最中、ふと目があって、動きが止まって
ふっと、相手が微笑む瞬間がある。
声は出ない。だから、私も微笑み返す。

その瞬間の静寂が、たまらなく好きだ。
まるで海の底みたいだと思う。
自分と相手の息づかいだけが、唯一の音にして、
絶対的な命を持っている。

自分の境界線が曖昧になって、どこまでもどこまでも世界と繋がっていくような、巨大な喪失感と安心感に飲み込まれていく。

泣きたくなるような、甘痒さ。

何度繰り返しても、慣れることはない気がする。
二度と来ない同じ夜を実感できる、貴重な瞬間。
大げさに言えば、生きてることが実感できる時間。

私も、あなたも、生きてるんだね、
この世界はそうやって続いていくんだねって
皮膚と皮膚で言葉を交わすような

そんな時間が訪れるのは、この位置でだけ。



正常位って、名前はあんまり好きじゃない。
でも、どうしてそれがこんなにも一般化されてるの
か、とても理解できる。

昔、セックスのことを「目交わう」と言ったそうだ。
目と目を合わせる。言葉を超えて繋がる。
重なり合って、交わって、とけあえる。
この体位は、そんな特別なものなのだと思うのです。


2002.07.19
 

遠山千秋

エッチの条件

 

 

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創刊:2002.06.14
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更新:2016.12.02
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