エッチの条件 -遠山千秋-

男の前で身も心も裸になる瞬間、すれ違う思いと言葉。嘘をついたのは身体なのか、心なのか・・。性にまつわる女の子の本音を赤裸々に綴ります。

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44 感度の問題
43 壁を越えた向こう側
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41 暗い夜の足音
40 イイ男の条件
39 別れの理由
38 喪失の代償
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36 透明なキモチ
35 薄皮一枚の先
34 永遠の契り
33 沈黙の絆
32 充足の蓄積
31 生の浄化
30 愛しさの根源
29 損得の果て
28 嫉妬の正体
27 身体の声
26 素晴らしき日々
25 痛みの行方
24 罪への階段
23 愛撫の条件
22 キレイの条件
21 評価の主体
20 内を守るもの
19 快楽の種類
18 性の主役
17 充足の存在
16 神秘の入り口
15 その手の温もりの中に
14 一方通行の先
13 明日への条件
12 浮気の条件
11 「感謝」から「当然」までの距離
10 性から日常へ
09 月に一度は
08 正しい言葉
07 言葉が欲しい。
06 目交わいの条件
05 0.5の寂しさ
04 FIRST LOVEの条件
03 ハダカの条件
02 カラダの条件
01 KISSの条件

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プレリリース

第21回

評価の主体


記憶の狭間


高校時代、私は女子高に通っていた。
ある日、友人と二人で一緒に帰っているときのこと。
電車通学だった二人は、駅に着き、踏切を渡ろうとしていた。
突然、ふらふらと男の人が寄ってきて、私たちの前に立ち、
顔をぐっと覗き込んできた。

私の方を見て言う。
「えらいべっぴんさんやなあ」
そして友達の方を見る。
「こっちは相撲取りみたいやのに」

その瞬間を、どう表現したらいいんだろう。
とにかく、腹が立った。
私と彼女の間で、この男は何を言い出すのか。

私は、彼女をとても尊敬していた。
はっきりと自分の意見を述べる強さと、論理性を持っていた。
世界観を共有しあい、彼女はそれを絵に描く才能を持っていた。

電車の中、私たちの会話は進まなかった。
彼女は私の方をしっかり向いて言った。
「今、あなたの心の中を占めるのは同情?」
私は言った。
「違う。でも、言葉がでない・・」
「違うのならいいけど」
彼女は窓の外を見た。私は、すごくいたたまれなかった。

何でこんな目にあわなきゃいけないのか。
私が、彼女が、いったい何をしたというのだろう。

今でも、忘れられない光景。


評価の主体


この出来事は、私の友人観も大きく揺るがせたけれど、
それ以上に、自分が「女として評価される主体」であることに
初めて気付かせたものであると思う。

女は、いつだってその存在を評価されている。
性的対象として。

「女は顔じゃない、格好じゃない、中身だ」
「性より人間性が大事だ」

そんな青臭いことは言わない。
だって、実は女だってそれ(評価)を求めているから。

何だかんだ言って、きれいにしてて褒められるのは嬉しい。
かわいいって言われるのは楽しい。
言われなくてもお洒落しちゃうし、男の人の視線はとても気になる。

ズボンはいたって、ショートにしたって、体のライン隠したって。
もちろん、裸の時だって。

それは日常生活でもベッドの上でも同じこと。

本当は、外見も格好も中身も、全部同じ評価軸で貫かれている。
「女」というベクトルで。

きっと、男の人には想像もつかないくらい、
女にとって「女であること」の評価は大切。

だからこそ、「女ではない」という評価は何より傷つくし、
そのせいで「女であること」をやめてしまう子だっている。

どうか、女でいさせてよ。
女であることを認めてよ。

切実な、思い。

それは時として歪んだ形で現れるけど、
根底はみな同じものだと思うのです。


ps.もちろん、女だって男の人を評価します。
その話は、またいつか。

ちなみに、その友人は、今でも良き悪友です。

2003.02.11
 

遠山千秋

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更新:2016.12.02
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