エッチの条件 -遠山千秋-

男の前で身も心も裸になる瞬間、すれ違う思いと言葉。嘘をついたのは身体なのか、心なのか・・。性にまつわる女の子の本音を赤裸々に綴ります。

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39 別れの理由
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35 薄皮一枚の先
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31 生の浄化
30 愛しさの根源
29 損得の果て
28 嫉妬の正体
27 身体の声
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25 痛みの行方
24 罪への階段
23 愛撫の条件
22 キレイの条件
21 評価の主体
20 内を守るもの
19 快楽の種類
18 性の主役
17 充足の存在
16 神秘の入り口
15 その手の温もりの中に
14 一方通行の先
13 明日への条件
12 浮気の条件
11 「感謝」から「当然」までの距離
10 性から日常へ
09 月に一度は
08 正しい言葉
07 言葉が欲しい。
06 目交わいの条件
05 0.5の寂しさ
04 FIRST LOVEの条件
03 ハダカの条件
02 カラダの条件
01 KISSの条件

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プレリリース

第39回

別れの理由


“彼”は、こう言った。
「別れたい」

“彼”は、その頃仕事がヒマだった。
生憎、“彼女”は遠く離れた土地で忙しく働いていた。
暇で寂しくて、でも“彼氏彼女”の契約が彼を束縛する。

「別に浮気したいんじゃない。君を嫌いになったわけじゃない」
「ただ“自由”になりたいんだ」

彼は言う。
女の子(たとえそれが友達でも)と遊んでも、
何してもつきまとう後ろめたさ。
“彼女”を優先させなきゃって思ってしまう束縛感。
「好きなのは変わらないし、ずっといい関係でいたい」
「たぶん君とは一生涯いい関係を築ける気がする」
だから、“別れる”のだと彼は言う。
“付き合って”いたら束縛したくなるから。

“彼女”はこう言った。
会社に必要とされ、いい上司にめぐり合い、一生懸命働いて
役に立つおもしろさを知っている。
少ないながらも休みは彼と会うことができ、何も不安も不満もない。
なのに“彼”から「別れよう」と言われた。「寂しい」と言われた。
そして「今までと関係は変わんない」って言われた。
「理解できない」と彼女は言う。

浮気したって構わないと“彼”に言った。
(だって自分だってするかもしれないから。
ただ、バれないようにして欲しいらしい)
女の子と遊ぶのも好きにしたらいいと言った。
でも“彼”はそれでも「別れたい」と言った。
“彼女”は泣いた。

何のために付き合ったの?と私は聞いた。
彼女は黙り込んだ。
「彼が好きなの?それとも彼の“彼女”っていう肩書きが欲しいの?」
彼女は素直に答えた。「両方」
そしてこう付け加えた。
「自分が“一番”(彼女)の座にいるのは心地いいし安心する。
その安心感と拠り所が欲しい」

私は思ったことを素直に言った。
自分で決めた“彼氏彼女”って言葉に勝手に束縛されて別れる男も、
“彼女”っていうステータス欲しさに“別れない”女も
どっちも、お互いのことを思い合ってないよね。両方勝手だよね。

彼女は電話の向こうで少し笑ったみたいだった。

彼女達は“別れて”も、休みが合えば会うだろうし、
毎日のように電話もするだろうし、セックスだってするだろう。
だって嫌いあって別れるんじゃないもの。

そんな“別れ”が最近身の周りに増えてきた。



■恋愛の終焉


「恋愛」が軽くなったと思う。
「低温恋愛」という言葉さえあった。

もう「あの子のためなら死ねる」なんて言葉、笑い話でしかない。
若い子達の中には「彼氏・彼女」という関係を「ダサい」って
表現する子さえいる。

別れるのが当たり前で、「1年」付き合えば「長い」って言われる。
一週間で別れる子も少なくない。
「別れる理由もないから別れない」そんなことを言う子も多い。
それって「恋愛」?
たぶん違うものだと思う。

「恋愛ドラマ」を見なくなるとともに、
「恋愛」そのものも廃れちゃった。
そんな感じがする。もう、きっと復活しない。

ちょっと前、「青春の終焉」っていう本が新聞に紹介されていた。
「青春って言葉が輝きを持っていた時代」が
終わったのだと書いてあった。

きっと、「恋愛の時代」も終わったのだと思う。

どんなに惜しんでも、どんなに嘆いても時代は変わる。
いい方向にも悪い方向にも。
「恋愛」は終わっちゃった。でも男と女の仲は終わってないから、
きっと新しい関係を作っていける。

「いい関係」になるために「付き合って」た彼氏彼女たちが、
「いい関係」になるために「別れ」だした。
その先にあるものを、知りたいと思う。


2003.12.01
 

遠山千秋

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更新:2016.12.02
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