エッチの条件 -遠山千秋-

男の前で身も心も裸になる瞬間、すれ違う思いと言葉。嘘をついたのは身体なのか、心なのか・・。性にまつわる女の子の本音を赤裸々に綴ります。

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43 壁を越えた向こう側
42 遠距離の秘訣
41 暗い夜の足音
40 イイ男の条件
39 別れの理由
38 喪失の代償
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36 透明なキモチ
35 薄皮一枚の先
34 永遠の契り
33 沈黙の絆
32 充足の蓄積
31 生の浄化
30 愛しさの根源
29 損得の果て
28 嫉妬の正体
27 身体の声
26 素晴らしき日々
25 痛みの行方
24 罪への階段
23 愛撫の条件
22 キレイの条件
21 評価の主体
20 内を守るもの
19 快楽の種類
18 性の主役
17 充足の存在
16 神秘の入り口
15 その手の温もりの中に
14 一方通行の先
13 明日への条件
12 浮気の条件
11 「感謝」から「当然」までの距離
10 性から日常へ
09 月に一度は
08 正しい言葉
07 言葉が欲しい。
06 目交わいの条件
05 0.5の寂しさ
04 FIRST LOVEの条件
03 ハダカの条件
02 カラダの条件
01 KISSの条件

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プレリリース

第41回

暗い夜の足音


それは、ヒタヒタと忍び寄ってくる。
気がつくと、囲まれて溺れそうになっている。

真っ黒で冷たい、
虚無感と焦燥感と孤独感を募らせる「夜」

一人、目を閉じようとすれば、隙間から忍び込んでくる。
何かが足りないような、ズれてるような、違和感。
もっと何かできそうで、できない無力感。

夜は、怖い。
昼間満たされなかった心の亡霊が、闇とともに現れるから。
光の下では気付かない振りしてた現実が、さらけ出されるから。

そして、眠りは遠ざかる。
私は、そんな夜の足音を何度か聞いたことがある。


◇◇◇


先日、朝の4時に友人から電話がかかってきた。
「お元気〜?」
酔っぱらい独特の少し鼻にかかった声。

眠れないのだと、彼女は笑った。
「寝なきゃダメだよー」と当たり前のことしか返せず、
私は悲しくなった。

彼女も同じ「夜」を見たのかな、と思う。
たぶん、そうなんだろうと感じている。


夜明け


「独り」を感じる夜の怖さを、私は十分に知っているから、
誰か、彼女の心も身体もあたためて欲しいと願う。
でも一方で、それだけではダメなことも知っている。

「夜」の真ん中にいるときは、「あたためて」「満たして」
そう思うのだけど、本当は違うんだ。

女の子達は、誰かを「あたためたくて」「満たしたい」んだ。
そうでなきゃ、自分の居場所が確認できないんだ。
相手が自分の存在を悦んでくれて、はじめて全て満たされる。

暗い夜の足音が聞こえるのは、満たされていないから。
満たされていないのは、自分の居場所が見つからないから。
自分の居場所が見つからないのは、相手や周りを満たせてないから。

そして、相手が満たせないのは、自分が満たされていないから。

無限に続きそうな、この循環を止める術が見つからない。
私自身、なんで抜け出せたのかもわからない。
言葉は追いつかなくて、だから私は悲しくなる。

夜の恐怖に薬やお酒に頼る女の子は、たくさんいる。
でもそれらは「まぎらわす」ことができるだけ。

本当は、誰もが満たしたくて、満たされたいはずなのに、
ナニがおかしいのか、ナニが邪魔してるのか。

ただ、抱きしめたときに笑って欲しい。
あたたかさに、幸せを感じて欲しい。
深く繋がって、相手を感じたい。そして自分を感じて欲しい。

人は、自分のために自分を満たすことができない
弱くて強いイキモノなのだと、思う。


2004.01.18
 

遠山千秋

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創刊:2002.06.14
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更新:2016.12.02
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