主婦のメルトモ事情 -月野ルナ-

「メル友」ができて、いろんな意味で人生が変わったなんて事があると思う。みんな内緒にしているけれど、大きい声ではいえないけれど、実際は結構激しいかも。そんな大人のメル友物語をお届けします。

主婦のメルトモ事情

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part1
by 月野ルナ

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part2
by 佐原天希

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part3
by 桜木愛依

月野ルナ

発行部数

あなたもライターになれる

39 最終回
38 お子チャマ
37 淡い思い出
36 こだわりの着メロ
35 年上の女
34 ダンナ探し
33 お礼H
32 若い男
31 初投稿
30 体の相性
29 惚れた方が負け
28 彼のメル友
27 ヨイショ
26 プチ浮気(その2)
25 プチ浮気(その1)
24 元カレ・元カノ
23 据膳食わねば・・・
22 着メロ
21 無口
20 Wメル友旅行
19 癒し
18 キッカケ
17 初めての書き込み
16 恐怖の写メール
15 K子その後
14 ヤリ友(その2)
13 ヤリ友(その1)
12 言葉の怖さ
11
10 ストーカーくんその3
09 ストーカーくんその2
08 ストーカーくんその1
07 猪突猛進
06 キャッチボール
05 年の差メル友
04 完全燃焼
03 Y子のケース(2)
02 Y子のケース(1)
01 擬似恋愛状態
00 プロローグ

第11回


彼とメールを初めて、どれくらい経った頃だっただろう、もうハッキリ覚えていないけど、一ヶ月くらいだったかなぁ。彼のことを、ものすごく身近に感じることがメールで起こった。

彼のことは、メールだけなのに往年の親友のようにも感じていたし、頼れる兄貴のようにも思っていたし、時には父親的にも感じることもあり、その頃から一番私の心の内を安心して出せる人になっていました。

その日、また私の家庭内でイロイロとあり、ものすごくブルーになっていました。夜、洗濯をしてベランダに出たら、なんだか夜なのに明るくて・・・。ふと空を見上げたら、ポッカリとまんまるの満月が浮かんでいて。もうすぐ冬だな〜っていう季節だったので、空気が冷たく、そんな中泣きそうな気持ちで洗濯を干していた私だったけど、そのキレイな満月を見たときほんの少し気持ちが洗われたような気がして、ちょっと嬉しくなっていたんです。「月からすれば、私なんてちっぽけなんだもんなぁ・・そんな私の悩みなんて本当にちっぽけな事なんだとうなぁ。」って。

誰かと一緒に「お月さん、見て!すごいキレイだよ〜!」って「ほんとだね〜。」って感じることが出来たらいいなぁ、でもうちの旦那、あんなだし・・無理だよね〜(ションボリ)なんて思いながら、お風呂に入ろうと準備をしていたその時、携帯が鳴りました。(夜はバイブにしていたので、正確には震えた、ですが)

彼でした。なんの変哲もないメールの冒頭に「今晩の月見た?まん丸で空から糸で釣ってるみたいだね!月から見た人間なんてちっぽけなんだろうね。」って。寝る前にカーテンを閉めようとした時にでも、たまたまベランダから見えただけかも分からないけど、私は本当に嬉しかった。同じ頃に、同じものを見て、同じように感じてくれる人がいたんだ!って。

バカみたいだけど、目に涙が浮かんできて、すぐに返事をした。「私も今、同じこと思ってた!!嬉しい!あんまり嬉しかったからメールしました〜。」・・・絵文字いっぱい使って、かなりハイテンションだったと思う。その後、私たちにはめずらしく短メールを2,3回やりとりをして、その日はおやすみなさい、と終わったのだったけど、お風呂に入りながらとても気持ちが満たされていく自分を感じました。

ちょうど家に居ても、居場所がないような、そんな不安定な気持ちだったあの頃に、まだ顔も見たこともない、素性さえも正確には知らないメル友のそんな何気ないメール。同じことを感じてくれた、そのことだけがひたすら嬉しかった、

彼のメールを見て、涙が出たのは、「この世に一人じゃない自分」を感じることが出来た安堵感でした。私には子供が二人います。子供はもちろん、唯一無二の母親という存在である私を必死に慕ってくれます。それは、私は一人じゃないと感じる母親としての幸福感・・・。でも、でも、です。いい年してても、子供二人産んでても、女として慕われたい、女として誰かを慕いたいという気持ちは存在するんです。夫婦関係で満たされなくなった私はいつも、説明出来ない不安感を持っていました。前回も書いた「私って何?」状態です。

何気ない満月ごときのメールであの時、私は確かに救われました。これで、彼に心奪われた訳ではないのですよ(笑)「この広い世の中、私と同じときに同じように感じた人がいるんだぁ〜♪」と、同士?お仲間?発見!!のような、満ち足りた感情でした。

この一件で、私の彼に対する信頼感は思いきりUPでした。けれど、不思議と逢いたいとは思いませんでした。この人が、こうやって存在してくれている、また何かを見たときに同じように感じてくれているかも知れないと思えること、それだけで嬉しかったのです。そんな人と、電波で繋がっているだけで満足出来る・・・。

私が大慌てで、送り返した「私も今同じこと思ってた〜〜」のハイテンションメール・・・。顔もまったく分からない彼が「クスッ」と笑って読んでくれたように感じたのも、なんだか不思議だったなぁ。(実際、聞いてないので本当のところは知らないけれど、本当は変な奴って思われていたかも分かりませんけどね〜)

今でも、満月を見るとあの時の嬉しい気持ちを思い出して、またまた彼に「満月だよ♪メール」を送ってしまうのでした。

ネットでランダムに出逢った、出逢うはずがなかったかもしれない人間と、Hが目的だけではない、心の交流を持ちたくて、案外こんな通じ合う瞬間に出逢えることを期待して、今日もランダムに出逢ってみる人も多いのかも知れませんね・・・?

2003.03.18

 

月野ルナ
 

主婦のメルトモ事情


 

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更新:2011.02.16
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