主婦のメルトモ事情 -月野ルナ-

「メル友」ができて、いろんな意味で人生が変わったなんて事があると思う。みんな内緒にしているけれど、大きい声ではいえないけれど、実際は結構激しいかも。そんな大人のメル友物語をお届けします。

主婦のメルトモ事情

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part1
by 月野ルナ

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part2
by 佐原天希

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part3
by 桜木愛依

月野ルナ

発行部数

あなたもライターになれる

39 最終回
38 お子チャマ
37 淡い思い出
36 こだわりの着メロ
35 年上の女
34 ダンナ探し
33 お礼H
32 若い男
31 初投稿
30 体の相性
29 惚れた方が負け
28 彼のメル友
27 ヨイショ
26 プチ浮気(その2)
25 プチ浮気(その1)
24 元カレ・元カノ
23 据膳食わねば・・・
22 着メロ
21 無口
20 Wメル友旅行
19 癒し
18 キッカケ
17 初めての書き込み
16 恐怖の写メール
15 K子その後
14 ヤリ友(その2)
13 ヤリ友(その1)
12 言葉の怖さ
11
10 ストーカーくんその3
09 ストーカーくんその2
08 ストーカーくんその1
07 猪突猛進
06 キャッチボール
05 年の差メル友
04 完全燃焼
03 Y子のケース(2)
02 Y子のケース(1)
01 擬似恋愛状態
00 プロローグ

第28回

彼のメル友


私の場合、結婚しているわけではないので「彼」だが、その他、自分の夫が、妻が、彼女が別の異性とメールをしている・・・いわゆるメル友を作っているのを知った時ってどう思いますか?

今まで自分は彼と出会ってからもメル友を作った。Y子がメル友を探している時に一緒に居て「この人、るなにいいんじゃない?メールやってみなよ。」とオススメされてなんとなく・・・とか、とにかく暇で誰かに相手して欲しい時などにサイトを開いて・・・というパターンだ。結局、本気で誰かと知り合いたいと思ってしていないので、案外アッサリ2日とかで終わってしまうことがほとんどだが。

彼と出会った時、彼に他にメル友がいたのは知っていた。多少気になったが、会ってどうこうなりたくてしているのではないようなので、別にいいやと思っていた。いつの間にか彼の携帯が鳴らなくなり、どうも終わったらしいと気が付いてからもう長い間彼の携帯は静かだった。

最近、彼といろいろあって、彼に嫌われたのではないかという不安にかられながら、いろいろ考えたり悩んだりしながら過ごしていたある日。彼と一緒に買い物に出かけた。彼は少しいつもと違うような、でも一緒のような、私が不安に思うからそういう風に思うだけなのかも分からない、そんな時だった。

いつもは静かな彼の携帯がめずらしくよく鳴った。いつもはメールが来ても滅多にすぐには見ない彼。以前もそうだったが、メル友からのメールが来ても私の前ではあまり返信することはなかった。その彼が、携帯が鳴る度に開き、返信している。しばらくしたらまた携帯が鳴る。また彼は返信する。移動中、ほとんど携帯でメールを打っていた。

おかしい?・・・と思った。Y子の彼がプチ浮気をしている話は以前に書いたが、その話を毎日のように聞いていた私は「まさかね・・・」と思いながらも、自分達の状況が状況だけに言いようのない恐怖感にも似た感情にとらわれた。

「メル友出来た?」と思わず聞いた私に彼は「あぁ、そうやな。」と短く答えた。「何?気になる?」と聞かれてどう答えていいのか分からなくなった。浮気されているとも、私以外の人を見つけたくてしているとも思わなかったが、彼が私以外の人と、交流を持ちたいと思ったことが、やけに悲しく思えた。

普段からあまり自分のことを話さない彼。私などは、うるさいと言われるくらい今日あったこと、思っていること、何でもかんでも喋ってしまう人間にすれば、なぜにそんなに話さないのかな?と話してくれれば分かるのにな、と思うのだが、それが彼である訳だし、言葉ではなく、一緒に居る時に確かに伝わるものがあるからあまり気にならなかった。

その自分のことをあまり話さない彼が、なぜメル友なのだろう?とやけに深く考え過ぎた。私が彼とメールを始めた頃を思い出した。無口な彼だが、メールではいろんな話をしてくれた。付き合ってからも、一緒に居る時には何も言わなくても、後からメールで思いを送ってくれた。嬉しくて、嬉しくて、保護をかけて、今でも携帯の受信BOXの彼のところには沢山の保護メールがある。

言葉にしてしまうと、消え去っていくように感じる想いが、気持ちが、メールになるとどうしてこんなに確かなものに変化して存在するのだろう?と思う。普段から言葉の安売りをしない人だから、余計にその画面にある私への気持ちが綴られたたったわずかでもその文字が嬉しかった。

「そういや、最近私にはメールないなぁ・・・」とフト思った。まぁ、ほとんど一緒にいたから仕方ないのだけれど、それでも以前はひょこっとメールが来てたっけ。

メールがなくても、電話がなくても、今までは彼が確かにそこに存在している、そんな確信があったから気にならなかった。会えば、いつもの彼。そこには温かい体があって、体から流れてくる確かなモノがあったから。

今も彼が書き込みをしてまでメル友を作ったことより、彼がなぜそんな心境になったのかは気になる。その日、彼に恐る恐る近寄った私に彼の手が伸びて、背中をトントン叩いてくれた。そうして彼はそのまま眠りに落ちていた。彼の温もりを感じながら、心臓の鼓動を聞きながら、私は彼の体温が、温もりがそこにあるのなら、それがすべてなんだと思えてきた。気が付いたら、なんだか涙が浮かんでいた。彼の存在に感謝する気持ちになった。

彼の本心は分からない。けれど、今始まったばかりのメル友より2年近く一緒にいた自分をもっと信じてあげようと、なんだか妙にサバサバした気持ちなのでした。

2003.08.01

 

月野ルナ
 

主婦のメルトモ事情


 

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創刊:2002.12.01
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更新:2011.02.16
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