主婦のメルトモ事情 -月野ルナ-

「メル友」ができて、いろんな意味で人生が変わったなんて事があると思う。みんな内緒にしているけれど、大きい声ではいえないけれど、実際は結構激しいかも。そんな大人のメル友物語をお届けします。

主婦のメルトモ事情

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part1
by 月野ルナ

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part2
by 佐原天希

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part3
by 桜木愛依

月野ルナ

発行部数

あなたもライターになれる

39 最終回
38 お子チャマ
37 淡い思い出
36 こだわりの着メロ
35 年上の女
34 ダンナ探し
33 お礼H
32 若い男
31 初投稿
30 体の相性
29 惚れた方が負け
28 彼のメル友
27 ヨイショ
26 プチ浮気(その2)
25 プチ浮気(その1)
24 元カレ・元カノ
23 据膳食わねば・・・
22 着メロ
21 無口
20 Wメル友旅行
19 癒し
18 キッカケ
17 初めての書き込み
16 恐怖の写メール
15 K子その後
14 ヤリ友(その2)
13 ヤリ友(その1)
12 言葉の怖さ
11
10 ストーカーくんその3
09 ストーカーくんその2
08 ストーカーくんその1
07 猪突猛進
06 キャッチボール
05 年の差メル友
04 完全燃焼
03 Y子のケース(2)
02 Y子のケース(1)
01 擬似恋愛状態
00 プロローグ

第38回

お子チャマ


彼といる時に携帯が鳴った。Y子からだった。
めずらしいこともあるもんだと出たら、声にならないくらい泣いている。
「どうしたの?何があったの?」
と何度も尋ねてやっと途切れ途切れに
「生理が来ないから彼に伝えたら、こんな時に好きな人がいるって・・。」
と言った。

私の頭の奥でプチッと言う音が聞こえた。
「アイツ・・・許さない!」
という憎悪の気持ちが湧き出てきた。

前々から女がいるのではないかという疑惑は常に付きまとっていた。
携帯の受信フォルダに新しいフォルダが出来て、ロックがかかっている。
保護メールの件数がY子のフォルダの保護メールより件数が多い。
Y子の家に来ない時の彼の行動は不審そのものだった。

毎月一日と狂うことのないY子の生理が止まった。
お願いだから、ただの遅れであって欲しいと私も本当に願っていたが、それは一向にやってこなかった。
一週間を過ぎた時、Y子が彼に伝えた。
動揺したのかなんだか、彼の口から出た言葉がそれだった。

もう、もう一人の女の家にも荷物を運び込み、何度も泊まり、その女も自分を好きだと言ってくれていると彼は言った。
聞けばもう2ヶ月くらいになるという。
彼は2ヶ月間、自分の家とY子の家、そしてその女の家と3つの家を巡り歩いていたのだった。
おまけにY子にお金を借りていた彼は、その女にも30万という金額を借りていると言うのだ。

・・・もう、泣いているY子には悪いが彼のアホさ加減にはほとほと愛想も尽きたという感じだった。
黒いゴミ袋に入れて、収集車にほうり込んでやりたい衝動にさえかられた。

話し合いの結果、泣いて泣いて疲れ果てたY子は別れることを決めた。
決めた後は、Y子自身も驚くほどサバサバした気持ちになったようだ。
Y子のココロは、疲れ果てて、ラクになりたいと願ったのだろうと思う。

ところが、落ち着いて別れを言い張るY子に、初め女とは別れられない、どっちも同じくらい好きだから、Y子さえこの状況を受け入れてくれるなら、うまくいくと言い張っていた彼が変わった。
「別れたくない!」と言い出したのだ。

けれど、傷付いたY子はそれを受け入れなかった。
自分の想像を超えた彼の行動。信じようとあんなに頑張った自分の心が哀れで切なかったに違いない。もう、自分の心を大事にしてやりたかったのだろう。

夜中に3時間も電話でY子と話しをした時、Y子が以外にも元気だったので安心したが、中絶する時、「目が覚める時にるなにいて欲しいから・・いい?」
と聞いた。「この年になって、子供を2人も生んでからこんな経験するなんてね。」と明るく言い放って笑ったY子。あと一年もしない間に、そのままでいれば生まれてくる子供の命の重みを、新生児を抱いたことのある彼女は知っているだけに、言葉の明るさと逆に心の辛さが伝わった。

もう我慢出来ない!
私はY子の彼にメールを打った。
「あんたは最低な男だ。この先、あんたを私は一生許さない。あんたなんて一
生幸せになんてならなくていい!アホ!ボケ!カス!」

私のメールを見て、彼からY子にメールが入った。
「るなちゃんからメールが来たよ・・・」と落ち込んでいたというが、それは反省しているのでもなんでもなく、ただ子供が友達に「お前のかあちゃんデベソ!」と言われてヘコんでいるのと同じだ。

彼は基本的に「お子チャマ」なのだ。
Y子を本心好きだとは私は思っていない。本心好きなら、そんなことは出来ないはずだ。好きで出来るというなら、彼は人格形成に問題がある。病院に行くことをオススメする。

両手にアンパンマンとトーマスを持った子供が(古いか・・)「ボク、どっちも大好きなんだ!」と微笑んでいるのと同じ。片方がなくなって、どちらも同じくらい大事だと言っていたのに、なくなった方が大事だったように思う。
彼は今、女と別れるから、別れないでとのたまっているらしい。
彼は3歳児と同じだ。

まだお腹に新しい命をかかえて、Y子はそれでも以前よりは明るい。
憑き物が取れたような・・・そんな感じなのだ。

心も体も傷付いて、一回りも二回りも男に対して、自分に対して成長してくれることが今、Y子への私の一番の願いである。
Y子の笑顔、笑い声、本当に好きだから、幸せになって欲しいと心から願う。

正直、今まであんなバカな男を一生懸命好きでいようとするY子に対して呆れていた。Y子の価値まで下がったように思えたこともある。
けれど、彼女は女が持ち合わせる母性が男に対して過剰に働くタイプなのかも分からないと最近思う。
「バカな子ほど可愛い」・・・けれど、もう本当のバカに費やす時間はこれっきりにして、前向きに元気に進んで欲しいと思うのです。

2003.11.16

 

月野ルナ
 

主婦のメルトモ事情


 

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更新:2011.02.16
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