主婦のメルトモ事情2 -佐原天希-

世間から見たら平凡で幸せすぎるぐらい幸せな主婦の私が踏み込んではいけない“新しい世界”を知ってしまったきっかけは「メール」。私が隠し持っている“引き出しの中身”をこっそりとあなたに見せてあげましょう。

主婦のメルトモ事情

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part1
by 月野ルナ

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part2
by 佐原天希

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part3
by 桜木愛依

佐原天希

発行部数

佐原天希自己紹介
あなたもライターになれる

07 唇が触れ合う瞬間
06 抱きしめられて・・・
05 ドキドキとトキメキの初対面
04 彼の親友に心魅かれて
03 なぜか彼のトモダチと・・・
02 擬似恋愛の始まり
01 新しい別世界の始まり

第7回

唇が触れ合う瞬間


タカシの顔がそっと近づいてくる。ドクンドクンという心臓の音が耳の奥に響いてくるぐらい、私の胸は高鳴り、顔が熱くなった。真っ赤な顔を見られるのが恥ずかしくて、これ以上タカシの顔を直視することができなかった。恥ずかしさを打ち消すかのようにそっと目を閉じる。唇がかすかに触れ合ったその瞬間、バンッ!と音がして、辺りが明るくなった。

「いやぁ〜参っちゃったよぉ〜っ!」ニシ君が大声で言いながら入ってきたのだ。咄嗟にパッと離れた私達。その雰囲気を察したニシ君。「あっ!ご、ごめんっ!!俺、思いっきり邪魔しちゃったみたいだなぁ」と必死に謝ってきた。そう申し訳なさそうに何度も謝られると、かえって私達の方が申し訳なってしまうのと同時に、“本当にあと少しだったのにぃ・・・もうっ!”

という、腹立たしいやら、残念で悲しいやら、複雑な気持ちも込み上げてくる。気まずい空気の流れたまま、残り時間までカラオケを数曲歌い、店を出た。

「この後、どうする?」タカシに言われて、胸がドクン!となった。さっきの事が夢のようで、まともに顔を見ることができない。「もう少しだけなら・・・」と言いかけた時、私の携帯が鳴った。旦那からだ。先ほど旦那に心配かけまいと、カラオケ店にいるということをメールしたのだ。“迎えに来ました。駐車場で待っています”という旦那からのメールだった。

「ごめん、旦那が迎えに来ちゃったから・・・」もう少しだけ一緒にいたかった気持ちを押し殺しながらタカシに伝えた。「そっかぁ・・・今日は楽しかったよ。」そう言いながら、照れ臭そうにタカシが右手を差し出した。ギュッと握った手にお互い力を込めた。“もう少しだけでいいから、このまま一緒にいたい。手を離したくない・・・。”そんな思いでいっぱいだった。

駐車場へ向かうと、旦那が待っていた。何事もなかったかのように、ニッコリ微笑みながら助手席に滑り込んだ。「友達との飲み会、楽しかった?」旦那に聞かれて、「うん、とても!」と顔で笑って・・・けれど心は寂しくて、切なくて、泣いていた。

自宅に着いてしばらくしてから携帯が鳴った。タカシからのメールだ!旦那がお風呂に入るのを見計らって、ようやくメールを読んだ。

「今日は会えて嬉しかった。初めて会ってすぐに人を好きになるなんて今までなかったけれど・・・天希が好きです。俺と付き合って下さい。」タカシからのシンプルなメール。何度も何度も読み返す。

「好きです」の四文字がたまらなく嬉しくて、その場で飛び跳ねたくなった。“今すぐにでもタカシの元へ行きたい!”高鳴る胸を抑えながら返事を打つ。「私もタカシが好きです。大好き!!!」

2004.04.16
佐原天希


 

たまごや

週刊マナー美人

常識ぽてち

女性のためのクルマ読本

週刊節税美人

知って得する労働法

小口輸入支援・販路ドットビズ


創刊:2004.01.05
訪問者数:カウンター
更新:2011.02.16
デジタルたまごやトップ