主婦のメルトモ事情3 -桜木愛依-

3人の子供を育てながら、学校のPTAの役員まで引き受ける30代後半、医療系パート派遣社員の主婦のワタシ。メールから恋に落ちた彼らのこと、出会い系サイトで出会ったメルトモの殿方との色んな事を、赤裸々に包み隠さず語 ります。

主婦のメルトモ事情

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part1
by 月野ルナ

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part2
by 佐原天希

はっぱ

主婦のメルトモ事情Part3
by 桜木愛依

桜木愛依

発行部数

桜木愛依自己紹介
あなたもライターになれる

9 過ち2(最終回)
8 過ち1
7 セフレな人
6 ギャップ
5 結ばれた夜
4 2人の距離
3 愛しい人
2 恋の予感
1 初めてのメール

第6回

ギャップ


 メールというふとしたきっかけで、見知らぬ人と初めて会う。
会うまで、とても緊張した。
どんな人が来るんだろう?ちょっと怖いかも…。

先生と結ばれ、関係に少し距離をおいた。
約1ヶ月経ったけど、先生からは音沙汰は無い。
先生の事は相変わらず大好きだけど、
私は私で、他の人との時間を楽しもう。そう考えた。

でも、他の人とメールのやり取りをしてても
どうしても先生を基準に考えてしまう。
初めて会う人もそうだった。メルトモの中で最年長。
私より14歳年上。
メールの内容も他の人に比べて大人だった。
見た目どんな雰囲気?と書いたところ、
中肉中背、背は180cm。役所高司?と返信があった。
この人が私に会いたいと言ってきた。

一度会ってみよう。先生と似てるといいな…。

待ち合わせは、2人が住む距離の中間地点にある駅の構内にした。
車の免許の無い私は公共の乗り物でしか移動できない。
相手は車。祭日で駅は混んでいた。
洋服の色を目印に探してもらった。
喫煙場所から、ふと現れ、声をかけられた。「めいさん??」
「はい」と返事して、顔をむけた。えっ??
役所高司…似てなくないが…髪の天然のウェーブだけ似てる。
中肉中背…確かに太くはないけど、横から見たらお腹が胸より出てる。
横縞のラガーシャツに総ゴムのズボン。
極めつけはウエストポーチ。お腹の下に食い込んでいる!
『樽』みたい。

…この場から立ち去りたかった。
あ〜この人失敗。やはり自分の思う人とはギャップがあるのね。

「さっ、車に乗りましょう。おいしい店知ってるから」
『樽』に車が停まってる外のロータリーに案内された。
自営らしく、後部座席には仕事用の工具がどっさり。ますますがっくり。
丁度ランチ時。ご飯だけ食べて帰ろう。そう決心した。
車に乗ったとたん、『樽』は町のグルメ誌を広げる。「ここのスペイン料理どう?」
知ってるんじゃなくて調べたのね。

結局、祭日スペイン料理店は休みで、その近くのパスタ屋に入った。
『樽』は誇らしげに言った。
「ここも、グルメ誌に載ってるから大丈夫。多分おいしいよ。」
すこし呆れながら、その店に入り、ピザとパスタを注文した。

食事しながら、色々質問された。身元がばれない程度に答える。
『樽』も自分の事を話してきた。自分も娘も早婚だったらしく
40代後半、幼稚園を筆頭に3人の孫がいるらしい。
オジイチャンとはさすがに付き合えない。
『樽』より4歳年上の先生とどうしても比べてしまう。
この人の方がどう見てもジジくさい。

先生は30歳になってから結婚してるから子供はまだ大学生。
細身でお腹も出てない。ましてやご飯食べに行くのに
マニュアルを目の前で広げる事もしない…。
身のこなしも品があり、エレガントだ。

早く食べて帰ろう…挙句に『樽』にこんな事を言われた。
「子供はまだ小さいんでしょう。一番下が幼稚園。今日は祭日だから
留守番は?そう、お姑さんがみてるの。
でも、預けて男の人と会ってるんだよねぇ〜。おばあちゃん知ってるの?」
痛いトコを突かれた。子守りさせて男性に会ってるなんてこと
言えるわけないでしょう!質問には答えずにっこり微笑んだ。

帰る意向を告げ、駅に向かってもらった。
駅から一本奥に入った道に車を止められた。
まずい…もう一本奥の道はラブホテル界隈。
「もう、帰っちゃうの?もう少し時間ない?」
『樽』の顔が真剣、怖い。連れ込まれるかも…
「えぇ、子供が待ってるし。おばあちゃんに長時間預けられないから。」
「じゃ、また会おう。いつにする??今度はゆっくりと。」
げっ!いやや!二度と会いたくない。
「今すぐ決められないの。予定が立たなくて。ゴメンなさいね。」
「また、メール入れるから。気をつけてね。」
こうして、無事に駅に送られた私はさっさと帰宅した。
あ〜疲れたぁ。

その夜の『樽』からのPCメールは、すっかり上機嫌だった。
「あんなにキュートな女性が来てくれるなんて。
メルトモでは初めて綺麗な人に会えました。
今まで同年代の女性としかお付き合いした事がなかったし、
まして、自分の娘より年下に見える方とお付き合いできるなんて嬉しい。
これからよろしくね♪」誉め殺し状態である。
『樽』とは付き合うつもりも会うつもりもない。ある程度どんな人かも判ったから
メールも遠慮したい。そう考えながら、一通りのお礼メールは入れた。
「今日はご馳走様でした。ありがとう。
とてもお孫さんがいるようには見えませんでした。」
『樽』からはそれから何度かお誘いメールがきたが、
私からはお礼メール以来、返信はしないでいたら、そのうちに途切れた。

今度は先入観なしで、会おう。
先生に似た人を追うのはやめよう。理想の人なんてそう巡り合えないから。

また、何人かのメルトモとのやり取りは続けた。
先生からもメールが来るようにはなった。
でも、自分から追いかけるのはやめよう。
先生を想う時間を自分の時間に切り替え、
私は内面、外面を磨いて、先生が離したくなくなるような
魅力的な女になって見せる。

私にとってメルトモは、会ってどうこうではなく、
自分の知らない事を教えてくれる存在でもある。
だから、会わずにいられる人もいる。
でも、男性に会って女としての自分を緊張させるいい機会もたまにある。

2人目に会う事にした。
今度は見た目の先入観なしで。
私より4歳年上。
メールではノリのいい人である。

2004.09.04

桜木愛依



 

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創刊:2004.06.01
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更新:2011.02.16
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