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第17回
少子化問題
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その昔、初めて子供を産む女の人は今よりずっと若い世代でした。時代の流れと共に徐々あがってきたのは寿命に合わせているのかも、と思ってみれば理にかなっている事なのかもしれません。
人が70や80歳まで元気に生きる今の世の中、一族みんなが20歳で子供を産んで長生きすれば一家におばあちゃんが3世代いる事になります。40歳のお祖母さんは仕事が忙しいから20歳のお母さんが80歳の曾々お祖母さんの面倒を60歳の曾お祖母さんと一緒にみる、と言う事も有り得るでしょう。それに相手の家族を合わせば0歳の赤ちゃんにはお祖母さんが14人いることになります。ややこしそうです。(あまり本気で考えないで下さい。)
“オニババ化する女たち“と言う本があって、その本には、女性は本来の体のリズムを大切にして早めに子供を産んだほうが良い、とあります。私が思うに、いつの世でも子供を産みたくないと思う女性は少ないのではないのでしょうか。私の友人で40を過ぎている人がいますが、彼女もいずれは子供が産みたいと言っていました。
この本はいい事も書いてあるので、興味のある方は読んでみるのも良いかもしれません。すごく批判も多いのでネット書店などのサイトを一見して、一般の人のレビューを見てみるのも面白いと思います。
いずれかは結婚して子供を産みたいと思っている人達が、結婚を先送りしているのは、個人の問題というよりは、全体のバランスを見れば当たり前のことのような気がします。若い内に子供を産んで離婚している人、生活費に困ってる人、親の資金に頼っている人、そんな人たちを見れば、自分は結婚して家庭を持つのは勉強して働いて稼げるようになってからだ、と思ってしまいます。
学歴だけで社会経験のない女性が子育てを終えて満足する仕事につけるでしょうか。北欧の国スエーデンでは産休休暇が男性にも与えられているそうです。子供が産まれて18ヶ月は男性か女性のどちらかがフルタイムの育児休暇が取れるとのことです。ママがお仕事を続けてパパが赤ちゃんの面倒も見る事も可能なのです。結果、少子化は改善されたそうです。
日本はどうでしょう。結婚は個人の問題の様に言われます。でもリストラが珍しくなく、年金問題も不安定で消費者金融のCMばかりが元気な今の世の中を見ると、結婚して子供を持つのはよっぽどの覚悟や用意が要るような気がします。
ある人が言っていました。
「日本は石油も食料も無い。全部輸入に頼っている。あるのは“ヒト“だけ。人間が多いから優れた人材が育つ。それが日本の経済の基盤になっている。」
今やそれすら崩れようとしています。
2005.02.08 |
◆緑川すずめ |
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創刊:2004.06.01 |
訪問者数: 人 |
更新:2013.06.06 |
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