NTTこぼれ話 -桜沢英樹-

『 民営化されて20年が経とうとしているNTT。官ゆえの旧い体質を抱え巨大さゆえの大企業病も持ち合わせるNTT。半官半民NTTを社員「桜沢英樹」がばっさり切ります。NTTの裏事情をとくとご覧いただきます。

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2

NTTの事業

1

NTTの社員

第10回

お客様情報の保護について


 NTTのシステムにはお客様が利用している電話の回線数や設置場所や料金の支払い状況などがこと細かに入っています。“カスタム”と呼ばれるシステムで100ある社内システムの中で一番有名かつNTT社員なら知らない人はいないシステムです。

 僕はNTTに勤めていますが、電話番号やその契約者の名前や住所の入っているシステム“カスタム”を操作することは僕にはできません。

 なので『誰々の電話番号を知りたい』とか『この住所の人の電話番号を知りたい』とかの探偵やら犯罪者やらの需要に応えることは出来ません。

 いや、この手の需要に応えることはそもそも犯罪であり、NTTの社員も以前はそれが元で懲戒解雇処分などありました。5年ほど前が最後だと記憶しています。紙で印刷した情報を数十件、その対価として2〜3万円の謝礼を受け取ったことで捕まったはずです。

 この手の行為は以前はNTT法と呼ばれるNTTのための法律の中で、現在は個人情報保護法の中で禁止されていて、なおかつ社内で厳罰の規定があります。

 最近ではその“カスタム”には『指紋認証』が導入され窓口や116の担当者など特定のお客様と接するセクションの人でありかつ登録を済ませた人以外の人は操作出来ません。

 でも一番良いガード方法なのが、見た目は普通のパソコンなのにも関わらず“カスタム”のデータはフロッピーやCDなどの記録装置に出力出来ないことでしょう。

 最近の情報流出事件で多いのがCDやDVDなどの大容量記録メディアに保存して持ち出す形式が多く、以前のように紙で数十件という時代と違って一度に数万件の情報が流出する時代になりました。

 ある意味“カスタム”の使い勝手が悪い=処理や印刷が遅かったり記録メディアが使えない=所は、業務遂行上は不便だけれども、セキュリティ上では大変役に立っているのだな。と思いました。

 僕の親しい営業担当はお客様に『ウチにある電話回線のリストを作ってくれ』と言われるのが一番大変だと言ってました。お客様に一筆(許可を)頂いてその使い勝手の悪い“カスタム”で一覧表を表示させた後にそれをメモして自分のパソコンの表計算のソフトなどに『手入力』して完成させます。最後にそのメモ用紙はゴミ箱ではなく、セキュリティ管理された処理を行う所へ保管。

 電話番号と設置場所(住所)だけのリスト作成でも回線数によっては馬鹿にならない労働時間になります。

 この労働時間の間にずっと思い続けるのです。「フロッピーなどでデータを持ってこれれば簡単なコピーと編集作業なのに…面倒くさい!!」と。ある意味ストレスとの戦いで大変なんでしょう。

 この“カスタム”は『効率よりもセキュリティを取った』と言えるかもしれません。

後編に続く

2005.01.14

桜沢英樹

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