多重債務からの脱出 -椎原里織-

ネットワークビジネス、付き合い、浮気・・・さまざまな理由で作った「その場しのぎのお金」が膨れに膨れ上がっていつの間にか多重債務に。債務整理現在進行中の多重債務者がお金の明暗をお届けします

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多重債務からの脱出Part2

マガジン発行履歴

椎原里織自己紹介

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多重債務に陥らないために

3

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家族の絆

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多重債務の兆候

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勝手な行動?

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電話帳でアポを取る

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現金を作る方法

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選ばれた優秀者

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お金の感覚

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2万円の価値

17

非常識を問うならば

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口説き落とすためのテクニック

15

Rは私にとって

14

クレジット会社とサラ金のCM

13

詰め

12

最初の攻撃

11

多重債務へのきっかけ

10

誰が為にカード作る?(後編)

9

誰が為にカード作る?(中編)

8

誰が為にカード作る?(前編)

7

正式受理

6

告白〜Xデーにおびえる人たちへ

5

どっちが怖いでショー

4

自分ひとりの問題ではない

3

任意整理−怖いものは何か

2

面接第1回目と取り立て

1

ネットワークビジネス

第9回

誰が為にカード作る? (中編)


借金経験者、もしくは専門家が必ず口にする言葉がある。「借金を誰かに肩代わりしてもらった人は、また必ず同じことを繰り返す」

これは100%と言うわけではない。中には一度リセットしたのち、しっかり計画を立て抱えていた負債以上の貯金をするひともいる。しかし、誰かに、特に親など身内に借金を片付けてもらった場合は、往々にして同じことを繰り返すようである。

前回は私の友人であるT子とBのことを書いた。その中でBは400万円もの借金を親に肩代わりしてもらったと書いたが、T子とBが鹿児島で生活をしている間にも借金の雪だるまは確実に膨らんでいた。

今度はT子のあずかり知らぬところで借金が膨らんでいた。

今年の年始めにT子は鹿児島から地元へ帰ってきた。Bが自動車工場の期間工で東海地区のほうへ行ってしまったからだ。帰ってきてまもなく、私はT子とレストランで食事をしたのだが、その時にT子はため息をついて私に言った。

「あんたにこんなこと、本当は頼んじゃいけないんだけど、2万円貸して」

理由を聞いたらサラ金に返すためのお金であると言う。約定額が1万7千円。兄弟にそれとなく頼んだらしいのだが、断られただけでなく、その話が親の耳に入りそうなので、私に頼んできたと言うわけである。

T子の親はこのサラ金からの借り入れのことを知らないようであった。カード作るだけでも厳しいのに、借り入れ、しかもサラ金からなど、T子の父親の性格を考えたら、ただで済むはずがなかった。カードの限度額は50万円。借り入れも目いっぱいだ。何に使ったのかと聞いたら

「B君の支払いにあてたの。B君はもう借りられないから、私が名前を貸してカード作ったの。でもほぼ全額B君が使っちゃった」という。

Bの親は400万円代位弁済したが、それはサラ金のみで、Bが車を購入した際に組んだクレジット―信販に関しては「自分で何とかしろ」とのことだったという。それらを返すために働き始めたものの、働き始めは月のどこから入社したかにもよるが給料は少ない。その「足りない分」を借金で補填したという。

地元にいたときは足並みそろえて生活が乱れきっていたふたりだが、鹿児島に行ってからというもの、T子はかなり切り詰めた生活をしていたと言う。実家から送ってくる野菜や缶詰、お米などは食べきりサイズに分量を量り、冷蔵庫や保存食に加工して、それらで何とか食事を作っていた。大根を千切りにして干したものなどがあれば、それを使って煮物を作ったりと、いろいろ考えて自炊していたらしいが、Bはいつもコンビニで弁当を買って帰っていた。

T子が食事の支度をしていることを知っていて、だ。

コンビニで弁当を買えば一食500円くらいだ。二人分を買えば1000円である。住んでいたアパートは最終的に家賃滞納で追い出されてしまったのだが、そこにたどりつくまでには水道、ガスが止められたりしており、普通に生活すらできなくなっていた。電気だけは何とか確保し、ガスが使えないのでお湯はコーヒーメーカーで沸かしたり、食事をカセットコンロで作ったりしていた。お風呂は沸かせないので、2週間に1回程度銭湯に入りに行っていた。

それでもBは帰りに必ずコンビニにより、漫画や弁当、ジュースなどを買って帰る。こんな生活を続けている最中に、ふたりはギャンブルに熱中し、パチンコ屋に通っていたというから驚きだ。

パチンコは娯楽である。しかし彼らはギャンブルで生活費を賄い始めた。パチンコが「生活の手段」になってしまったのである。

ギャンブルには「ビギナーズラック」と言う言葉がある。彼らはこの言葉を勘違いしてしまったのだ。

「勝てば10万円くらいすぐできる。借金はそれで返せばいい。この1000円が10万円になる」

Bのやることに対し、T子は何もいわなかった。何故なら、事あるごとにBは「T子のために。T子が喜ぶと思って」と言っていたからだ。窘めると、すぐ「T子の為にやったんだよ」。

「何をしてもそれが私のためであるなら、私、何にも言えないじゃない」

恋愛ドラマでよく男性が女性に告白などするときによく「君のために」「君だけのために」という表現を用いるが、言う前に考えて欲しい。

この自分の行動は、本当に、「君」の「ため」になのかと。  

2005.01.24
椎原里織

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更新:2013.06.06
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