多重債務からの脱出 -椎原里織-

ネットワークビジネス、付き合い、浮気・・・さまざまな理由で作った「その場しのぎのお金」が膨れに膨れ上がっていつの間にか多重債務に。債務整理現在進行中の多重債務者がお金の明暗をお届けします

ご案内

多重債務からの脱出Part2

マガジン発行履歴

椎原里織自己紹介

私もライターをやってみたい

多重債務に陥らないために

3

救済機関との連携

2

家族の絆

1

多重債務の兆候

椎原里織の新着コラム

23

勝手な行動?

22

電話帳でアポを取る

21

現金を作る方法

20

選ばれた優秀者

19

お金の感覚

18

2万円の価値

17

非常識を問うならば

16

口説き落とすためのテクニック

15

Rは私にとって

14

クレジット会社とサラ金のCM

13

詰め

12

最初の攻撃

11

多重債務へのきっかけ

10

誰が為にカード作る?(後編)

9

誰が為にカード作る?(中編)

8

誰が為にカード作る?(前編)

7

正式受理

6

告白〜Xデーにおびえる人たちへ

5

どっちが怖いでショー

4

自分ひとりの問題ではない

3

任意整理−怖いものは何か

2

面接第1回目と取り立て

1

ネットワークビジネス

[多重債務からの脱出]wr.gif (1191 バイト)椎原里織



第1回

ネットワークビジネス

「じゃあ現金作りに行きましょう」
その女性はさも当たり前のようにそういうと、わたしに「現金の作り方」を説いた。

ゲームセンターでアルバイトをしながら生計を立てていたわたしは、平成13年8月にはじめてサラ金の無人契約機に足を運んだ。当時、同じ職場の男性に勧誘されたネットワークビジネスに夢中で、後先なんか考えていなかった。自分のアップライン(ビジネスでは上司に当たる)の言うまま、ただ「現金を作る」それだけに一生懸命だった。

黄色い看板で有名な某店にて金色に輝くカードを手に入れた。限度額は30万円だった。その日のうちに全額、そのビジネスで販売している矯正下着と化粧品に消えた。

しかし、わたしの世話をしてくれるアップは、自分が上のピンレベルに上がるための勝負を仕掛けていたようで、ある日の夜、そのアップのさらに上からお願いされたのだ。「あの子はもう少しで上に上がれるが、あと少し、ほんの少しだけポイントが足りない。何とか手伝ってもらえないか」

手伝って=商品を買えということだった。

昇格に必要なポイントは、金額にして10万円分。ビジネスに頭から浸かっていたわたしは、言われるままに10万のお金を作るため、2社目のチワワで有名な某店で新たにカードを作った。限度額は10万円。そのまま全額引き出し、自分に必要のない下着や化粧品類を買った。結果、パーソナルボーナスとか言うものがわたしの口座に入金された。キャッシュバックみたいなものだ。しかし、それはサラ金の返済で瞬く間に消えた。

3ヵ月後、最初に作ったカードが、限度額50万円になり、このときさらに20万円自分の自由になることを知った。ビジネスの仲間とはいろいろあって徐々に疎遠になった。そしてまたしばらくして2枚目のカードの限度額が50万円まで上がった。自分が金持ちになったかのような錯覚を覚えた。

食事、カラオケ、レジャー、月給9万円のアルバイトでは到底遊べるはずのないものでも誘われれば喜んで参加した。財布にお金がなくなれば「ちょっとATMでおろしてくる」と言い、サラ金のカードをつっこみ、お金を手にした。当時のわたしは借金で武装していた。財布の中のお金で友人との関係をつなぎとめていた。わたしのことを心配してくれているであろう大事な親友の価値を、見誤っていた。

持っていたカードの限度額がなくなれば、次の店へと飛び込み、わたしの手元にはサラ金のカードが3枚あった。利子だけ返し、元金は減らず。支払いにあっぷあっぷしていた。

平成14年10月、転職。アルバイトから正社員になれた。固定給制になった。社会保険がついた。社会的信用度が少し上がった。3枚目のカードの限度額も使いきり、わたしは4社目の店の無人契約機にいた。限度額は40万円。これもまたたくまに使い切った。

平成15年11月、祖母が亡くなった。孫のためにととっておいてくれた遺産は、すべてサラ金ATMに消えた。おかげで2社完済できた。祖母の想いが詰まった遺産は、わたしの手をすり抜けただけだった。

平成16年8月会社の業績が悪化。給料が激しく遅延し始め、1ヶ月丸々遅れることも当たり前になってきた。しかし、返済日を遅らせることはできない。もらった遺産もない、サラ金の限度額も使い切っているし、クレジットカードは度重なる延滞で利用停止になってしまっていた。

死刑執行を待つかのように、支払日が刻々と近づいてくる。

・・・もうだめだ・・・・

夏の暑い日、わたしは地元の弁護士事務所を訪ねた。
助けて欲しかった。誰かに。

「任意整理が妥当でしょう」弁護士は言った。
それが何なのかもわからなかった。これで開放される!安堵の思いだけが心を占めていた。

先の未来に少しだけ光が差した気がした。

2004.10.03

椎原里織

スポンサード リンク

多重債務からの脱出
多重債務からの脱出


 

たまごや

美容と健康と食

きれいになっちゃお

整体マニアックス2

こういう仕草は女らしい

ファミレス様、覚悟せよ!

高齢化社会

いきいき介護ライフ

老人ホームの裏事情3

国際化社会

ブルゴーニュ通信局

誰でもなれる国際人

小口輸入支援・販路ドットビズ

オトコとオンナ

擬態語恋愛攻略本

チョコレートカクテル

毎日のお役立ち

知って得する労働法

週刊マナー美人

常識ぽてち

女性のためのクルマ読本

週刊節税美人

四柱推命による人生相談

お店で買うにはちと恥ずかしい


創刊:2004.10.03
訪問者数:
更新:2013.06.06
デジタルたまごやトップ