万能の神!もうたくさんです! by 日野原公路

万能の神!もうたくさんです!
時代の閉塞感の中で何とか生きて行かなくてはいけない私達。このメールマガジンは、そうした泥沼の中を生き抜く私達のためのいわば暗黒の「天声人語」になればと思います。一筋の光が見えますかどうか、さて?

キーワード:サブカルチャー,B級,本音,消費文化,不幸,政治,行政

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創刊:2001.01.05
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更新:2011.02.16
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第6回

お金に関する秘匿の話


今回はいきなり税金の話からである。法人税法を紐解くと、使途秘匿金課税というものがでてくる。これは簡単にいうと、お金を支払った相手先がはっきりしない場合は、費用つまり必要経費として認めませんので、その分に税金がかかりますよということである。

 もう少し、具体的に説明してみよう。ある会社があったとする。この会社は、自分の会社のロゴをデザインして欲しいとデザイナーに頼んだ。で、頼まれたデザイナーは頭をひねって、なんかしらのマークをつくってこの会社に100万円で売りつけるとする。が、税務調査の時にこのデザイナーが何処の誰だということを明確にできないと、この払った100万円に対しても課税の対象になってしまうという制度である。

 そもそも、何でこんな制度ができたかというと、ゼネコン汚職が華やかりし頃、何処のだれに支払ったか分からない支出をする企業が多く、それが不正の温床になっていたのを何とかするためである。「不正の温床」というものはズバリ言ってしまえば、政治家へのヤミ献金などである。

 もし、会社の方で明らかにしてしまうと、貰った先生の方もきちんと申告をしなくてはいけない。となると、余計に税金を払わなくてはいけないので都合が悪いということになる。企業の側も払った相手先を守るために、自ら泥を被っても、絶対にその名前を明かさなかったのである。

 で、今度は外務省のお話。年明け早々この官庁は機密費の私的な流用の問題で揺れに揺れている。外交に関する海外工作費が、機密事項に関するが故に支払先がノーチェックであるので、個人的にさんざん流用されたという話だ。

 が、そもそもこの機密費というものは、過去の重大な外交においても、かなり重要なポイントであったし、現在でもそうしたニーズは無いわけでは無いそうである。60年代の日韓の国交正常化に関しても、こうした機密費が、フィクサーへの報償として使われたという。

 外交というシビアな問題を扱うことはそれなりにお金というものが必要だ。また一刻の運命を左右する事項に関するわけだから本当に「機密」な事項を扱うことになるなのだろう。そうなると、お金の使い道に関して、どうしても明かせない部分というものが出てくるのは確かに納得はいく。

 そこで、最初の使途秘匿金課税の話に戻る。相手先が明かせないという性質は、外務省の機密費と同じである。となると変な話だが、これは国が機密費という名の使途秘匿金をせっせと作り出しているということにはならないか。

 民間に対しては、不正の温床になるからといって費用と認めないが、国家のこととなると最高機密だからといって、ノーチェックになってしまう。こうしたへんてこな矛盾は、やっぱり人間の複雑怪奇な本質に根ざしているのかもしれない。

 結局、この世の中、綺麗に割り切れることなど無く、そうした混沌のなかで如何に遊び倒す事ができるかというモノサシがけっこう有効なのかもしれない。

2001.02.09
日野原公路

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