万能の神!もうたくさんです! by 日野原公路

万能の神!もうたくさんです!
時代の閉塞感の中で何とか生きて行かなくてはいけない私達。このメールマガジンは、そうした泥沼の中を生き抜く私達のためのいわば暗黒の「天声人語」になればと思います。一筋の光が見えますかどうか、さて?

キーワード:サブカルチャー,B級,本音,消費文化,不幸,政治,行政

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創刊:2001.01.05
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更新:2011.02.16
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第8回

わ・る・い・ひ・と!


 万人にとって、大学浪人時代が幸福な時代であるかどうかはさておいて、予備校講師という職業は、雑談を如何に上手く話すことが出来るかということも評価の対象になりうると思う。今回も唐突であるが、私の浪人時代のささやかな一コマから話を始めたい。

 何事においても雑談というものは、本筋とは全く関係がないからこそ面白い。その師は化学の講師であった。その時のテーマは、女の子とデートしているときにからまれてしまったらどうするかというよく考えると、全く化学とは関連がないが、しかしながら大変に深い意味を持つ議題であった。ここに師は常日頃から、こうした非常事態に備えていくつかの選択肢を考えておくと良いという。そうすれば、いざそうした状況に陥った場合でも、ためらうことなく堂々とそれを選択をすれば危機を回避できるのだそうだ。といって、次の3つを候補に挙げた。

    選択枝その1 殴られて許してもらう。
    選択枝その2 お金を払って許してもらう。
    選択枝その3 女の子を渡して許してもらう。

 「こういったところですね。」と師。こうした3つのうちのいずれかをいざという時に、ためらうことなく選択できるように普段から覚悟しておいた方がよいということであった。たいていの輩であれば、それで許してもらえるであろうとのことである。

 が、しかし世において極悪と呼ばれる輩に対しては、この思索は全くの無意味であるらしい。というのも、そうしたお方はこちらを殴って、有り金をふんだくった上に、女の子を持っていってしまうからである。

 時は流れて、私が何とか大学に入った後、何の因果かわからないが「荘子」という中国の古典を紐解くことになる。この外編にこんな話がある。世間では大事なものが入っている箱に鍵をかけてしっかりとひもで開かないようにしておけばよいと思っている。しかし本当に悪い奴は箱ごと持っていってしまうので、しっかりと鍵がかかり箱のふたが開かないかどうかを気にする。よってそんなものは極悪非道な方々には無意味であるというという暗黒の輝きを持つトホホな教訓があった。

 極悪というものの何という普遍性!世の中は21世紀などと浮かれてはいるが、人間というものの本質はたかだか2000年くらいの期間では変わることはないようだ。

 予備校講師の話に戻れば、とりあえず私はかっこよく殴られてその場を収めようかななんて普段は思っているが、結局有り金をふんだくられて女の子を持って行かれてしまうかもしれない。

2001.02.23
日野原公路

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