万能の神!もうたくさんです! by 日野原公路

万能の神!もうたくさんです!
時代の閉塞感の中で何とか生きて行かなくてはいけない私達。このメールマガジンは、そうした泥沼の中を生き抜く私達のためのいわば暗黒の「天声人語」になればと思います。一筋の光が見えますかどうか、さて?

キーワード:サブカルチャー,B級,本音,消費文化,不幸,政治,行政

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創刊:2001.01.05
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更新:2011.02.16
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第10回

やっぱり魚は馬鹿だった?(前編)


 噂をとにかく集めた本というのが数多く出版された時があった。そこに集められた噂は、嘘かもしれないし、ひょっとしたら本当なのかもしれないという微妙なものが多かった。なかには私の知る限り本当であると確認できるものもあるので、さらに始末が悪い。

 それらは東京の噂というようなふれこみで集められたものだが、東京に全く関係のない噂も含まれており、そういったものこそ却って面白かったりもした。

 そのなかで東京とは全く関係のない魚の記憶に関する噂があって、それが長いこと気に掛かっていた。東北大学の実験で明らかになったというその噂は次のようなものであった。

 東北大学の実験で「魚の記憶力はたった2秒!」という結果が出た。

 たとえば、自分より強い魚に追いかけられたとしても、その渦中は怖いが、すぐにどこ吹く風の平静な精神状態に戻ってしまうわけ。魚にとって人生最大の不覚になってしまう瞬間。つまり、餌にパクついた途端に、モーレツなパワーでググーとつり上げられてしまうそのときは、想像を絶する恐怖を味わう。ところが、いったん釣り上げられ、びくに中に入れられれば、すっかりリリースされて、自分がたった今、釣り上げられたことも忘れてしまって、のんびりすいすいとくるから、たまらない。

 猫だって、明日のことは考えないが、今日一日のことぐらいは憶えているだろう。全くこれ以上のお気軽さが他にあるだろうか。

 というものである。いままで、雑談のネタにするために記憶に留めておいたが、この真偽がどうしても知りたくなった。が、自分の周りには魚の記憶に詳しい奴などはいない。むしろ、周りにそんなことに詳しい人がいる方が珍しい。しかも、誰に聞いて良いのかというのも全く見当がつかない。本屋や図書館で調べようにもどのようにアプローチしたらよいのかといったことも分からず、先に進むことができなかった。

 そこで一つのことに気が付いた。やっぱり詳しい人に聞くのが一番である。それもこの実験結果を出したとされる東北大学に確認してみるのが一番早い。しかも、世はまさにインターネット時代。電子メールで問い合わせてしまえば、向こうが勝手に大物ジャーナリストと勘違いしてくれて結構親切に教えてくれるかもしれない。というわけで、さっそく東北大学に問い合わせてみることにした。

 とりあえず、東北大学のホームページを覗いて、魚の研究をしているとおぼしき研究室を探してみることにした。が、大学の学問というのはめちゃくちゃに細分化されていて、そんなこと研究して面白いの?と思わずツッコミを入れたくなるような研究室が多く、目的とする研究室を見つけるのは難航した。結局、いちばんこの噂と関連がありそうに思われた東北大学農学部附属海洋生物資源教育研究センター内にある沿岸生物生産システム学講座の助教授に問い合わせてみることになった。噂の内容を一通り書いたメールを送って、待つこと1日。思ったよりも早く回答は来た。

次週へつづく。

2001.03.10
日野原公路

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