エンタメギョーカイ事件帖 by あおいさんご

エンタメギョーカイ事件帖

現役クリエイターがテレビや映画、演劇などメディアの現場で見聞きしたことを生々しくリアルに紹介。エンターテイメントに興味ある人だけでなく業界人を目指す人にも幅広く参考になります。真実だからこそ面白い、エンタメギョーカイ事件帖。

キーワード:映画,演劇,テレビ,シナリオ,企画制作,自主映画,俳優,オーディション

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創刊:2003.05.03
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更新:2008.11.20
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第4回

t.A.T.u.のドタキャンってオイ!


ワイドショーというのは、ショーというくらいだからニギヤカシである。周到な準備があって作り込まれた意図的恣意的な「ニュース」だ。

ロシアから来た歌姫がテレビ朝日「ミュージックステーション」を途中ですっぽかしたという「ニュース」がそのワイドショーをにぎわせた。この「事件」をどう捉えるかという意見は、さまざまある。まあ好意的な意見はほとんどないが、はたしてどこまでがリアルなドタキャンだったのか?

しばらく話題を独占したからいまさらコトの流れをどうのこうの説明はしないが、あの会見はなんのために開かれたのか? と考えてみると、どうも狙いが見え隠れしてくる。

あのイワンというプロデューサーが番組をボイコットするように指示したというのは、ちょっと業界のことを知っている人なら誰だってわかることだ。それくらいの事情を察せられないわけはない。だから、事態の説明を受けるだけなら、わざわざ記者会見に集結する意味はない。

要するに「謝罪があるかもしれない」という期待があるから行くわけだ。同性愛に赤の広場でのパレードなどなど、アナーキーな話題に事欠かない二人が、「ごめんなさいね」といえばそれは記事になる。それがなかった。だから、神経を逆なでされた気分になった。

・・・というのが一般的な洞察で、報道過熱の背景には、そういう心情もあるといえる。誰も好意的でないのは当然でバッシングの正当性ができたわけだ。

で、もっと裏を読んでみると、この正当性という部分が、きな臭いわけだ。

t.A.T.u.はまがりなりにも、海外アーティストにしては大ヒットしたユニットだ。ファンの支持は厚い。初来日だし、まだ大スターというほどではないが、本来、叩くような存在ではない。実際、来日時の注目度は高かったわけで、こういう「事件」でもなければ、バッシングするのに結構勇気がいっただろう。

もちろんPVの撮影ができなかったことをいくらでも嘲笑することはできただろうが、扱いとしてはそんなに大きくはない。平和なうちに帰国して、ちょっと紹介されるくらいだ。

もともとバッシングしかしないメディアもあるけれど、もしあの「事件」がなかったら、ここまでバッシング一色にはならなかった。

つまり、話題という意味では中途半端になりかねなかった。アナーキーを売りにしている彼女たちだから、それでは来日プロモーションの意味がない。バッシングか絶賛か、イワンの心中には、どちらかで統一したいという思いもあったかも知れない。

芸能リポーターやワイドショーは、こういう「正当性」を提示されることで、彼女たちのプロモーションに乗ったのだ。芸能界は持ちつ持たれつ。話題を提供しているんだから、本当に彼女たちを責めてなどいない。

大体、騒ぎのおかげで番組のことはひっきりなしに取り上げられるし、レコード会社だってプロモーションになったわけだし、ファンはファンで騒動を楽しんでいるし、損害という損害は、テレビ朝日の名誉くらいのものだ。視聴率が上がったならスポンサーだって嫌な顔はしていないだろうし、アーティストイメージも、より確固たるものにした。

茶番である。
t.A.T.u.がではない。この騒動に関わるメディアすべてが、だ。

こういう場合はひとつ鼻で嗤ったあとに、タイトル通り、「・・ってオイ!」と、軽くツッコんでおくのが、テレビとの正しいつき合い方である。

2003.07.04
あおいさんご

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