エンタメギョーカイ事件帖 by あおいさんご

エンタメギョーカイ事件帖

現役クリエイターがテレビや映画、演劇などメディアの現場で見聞きしたことを生々しくリアルに紹介。エンターテイメントに興味ある人だけでなく業界人を目指す人にも幅広く参考になります。真実だからこそ面白い、エンタメギョーカイ事件帖。

キーワード:映画,演劇,テレビ,シナリオ,企画制作,自主映画,俳優,オーディション

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創刊:2003.05.03
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更新:2008.11.20
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第9回

投稿される心霊写真


「ほんとにあった! 呪いのビデオ」というシリーズがある。よくお世話になっている会社だが、先日連絡がきて、ちょっと携わることになった。

これは、視聴者からのビデオ投稿によって構成されているドキュメンタリーシリーズで、スペシャル版、映画版も含めると、これまで25作品が市場に出ている。観たことのある人ももしかしているかしらん。

で、打ち合わせにいくと、納期や予算の話などをもちろんされるわけだが、帰り際、どさりと紙袋を渡されたわけである。何かなと思って見てみると、色とりどりの封筒。

ビデオを観た人々からの封書なんである。多くはビデオシリーズへの感想であったり、どこそこのシーンに映っていた変な影はなんだったのでしょうかという質問や、あるいはあそこのなんとかいう場所には昔から言い伝えがあって……というネタ協力であるが、こちらが連絡をする前からすでにビデオや写真を入れて送ってくる人もちらほらいる。

ご丁寧なことだが、スタッフ全員で顔つきあわせて視聴するわけではなく、ぼくがひとり家に帰ってこそこそと観たりするんだから、けっこう困る。

というのは、ドキュメンタリーとはいえ、一応商品である以上は、なにかしらの手を加えるのが当たり前であるわけで、それはつまり演出であったり、編集におけるモザイクであったりするのだが、たとえ、「異音」や「この世ならぬもの」がうまいことテープに乗ったとしても、まざまざとはっきりそのまんま見せたりできない。なるべくそれに近いようにはするが、だったら構成なんかいらないということになる。つまり、ある程度の計算がある。でなければ単なる垂れ流しだから。

しかし、視聴者から送られてくるブツは「まんま」なわけである。

たまにこちらを怖がらせようとしてわざと手を加えたものを送ってくる人もいるかもわからない。けれど、こちらとしてははじめから、パンピーのブツということで脳内処理している。

うすら寒いんだよなあ。

ぼくは個人的には超常現象を信じるたちだが、実際に遭遇したことは一度もない。ホラー映画も怪談も好きだし、わりとそういうことには物好きな方だと思っている。けれど、なんだかそういうものって、わいわいきゃあきゃあみんなで見たり聞いたりするからいいのであって、家でひとりぽつねんと座り込んでいるとしたらどうなのよってことである。

一枚の写真があった。

おもちゃを手に、かわいらしい赤ん坊がにこりと笑っている写真だった。床に座り込んでいる彼、もしくは彼女の背後にはだれもおらず、少しの空間をおいて壁がある。その壁を左に視線を移していくと、テレビがあり、電源は消されている。ただそれだけの写真。

当たり前のように、テレビモニターに誰かの顔が映っている。ド・アップだ。The・ド・アップである。

ぼくは、幽霊は怖くないのでしれっとしていられるが、気持ち悪いことは確かだ。よもやぼくみたいな若造がひとり家でぽつねんと座って見ることになろうとは、送り主は夢にも思っていなかったのだろうが、送ってどうする、とツッコミのひとつも入れたくなる気分なわけである。「こたえてちょーだい」にでも送ってくれ。除霊のたぐいはやっていないんだから。

そうだよ、あのスピリチュアル・カウンセラーとかいうおじさんに送ればいいんだ。こちとら幽霊は怖くないのでしれっとしていられるし、割とそういうことには物好きな方だけれども、見る方の気持ち考えようよ、と仕方ないのでモニターの霊にでも毒づくしかないわけである。

わあ見事な心霊写真ですねえ。ちゃんちゃん、である。

ところで、ずっと生きてると思っていた身近な人が実は幽霊だったとしたら面白くないですかね……とお茶を濁してみました。

2003.09.21
あおいさんご

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