はたちこらむ -野原かりん-

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since2000.09.01

野原かりん「はたち」・・・が思うところを書いています。静かに見える火口湖も、その地中深くには熱いマグマが躍動しています。揺れては止まりまた揺れる・・胸の鼓動を感じ取ってください

キーワード:女性,人生,哲学,バイト,男性観,恋愛,悪知恵,学校生活,旅行,穏やか系

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野原かりん自己紹介

ライター募集

コラム

13 最終号
12 ショ−ト・ホ-ムスティ
11 失敗
10 高額な授業料
9 食べることが大好きな私
8 文化と歴史の十字路
7 知らない人と
6 誇り
5 節約生活
4 弱くなったお父さんとお母さん
3 やっと起きた私
2 お金の貯め方
1 シブイ男

第4回

弱くなったお父さんとお母さん


人は年をとるにつれ、弱くなっていくのを感じた。弱さを顔に表すようになっていくのを見た。

決して私のことではない。私はまだはたちやっちゅうねん。田舎に住む両親のことである。

お盆は久しぶりに田舎に帰った。親の敷いたレ−ルの上を歩かされ、できるならもっと自由に歩きたいと思って私は都会に出てきた。周りにイヤミを言われないように子供を育てるのは「日本の田舎」で生きていく大人にはよくあることだと思う。それゆえあの面倒くさい田舎のしがらみに悩む子供が出てくるのもよくあることだと思う。

いつも上から頭を抑えられ、親の価値観を植え付けられていた。都会に出て行こうと思ったのは私の好奇心のみならず、もしかしたら田舎からの、厳しい親や周りからの逃避でもあったんだろうか。

しかし、最近では会うたびに親が小さく見える。もっと言えば幼くも見える。悪い意味じゃない。幼くみえる親がすごくいとおしい。

帰省すると、いつまでここにいるのかを何回も聞いてくる。いつ向こうに行くんだと何回も聞いてくる。もっとここにおればいいのに・・・と最後に言う。

決してそういうことを言う親ではなかった。思っていたとしても口には出さなかった。私を見ればわかるが親もえらい強がりだ。

大学に入った当時はあまり帰省したくなかった。しかし今は親を寂しがらせないように少しでも近くにいてあげたい。

いろいろ言ってるけど、だけど私は十分にかわいがってもらってたよ。しかし、言葉がなかった。言葉って大切だよ。言葉はいらないなんていうけど、私は必要だと思う。少なくとも私は単純だから言葉で安心してしまうところがある。寂しさが親の言葉や態度に表れてきたのは、年とったってことなのかなあ。

私は将来どこへ行けばいいんだろう。面倒くさい田舎に私が合わない。かといって、都会にとどまれば、親が寂しがる。これから体力的にも弱くなっていく親はなおさら寂しがるよ。放っておけない。あんたの人生だからあんたが行きたいところへ行きなさい。みんな、そう言うよ。今さら言われなくても。でも自分への愛を感じるところに動きたくなるのは人間誰でもでしょ?あれがやりたい、これがやりたい、とえらい頑張ってきたような気もするけど、結局心の奥底では愛を求めていた自分がもっとも弱く見えた。

2000.09.23
野原かりん

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