サクラジロウことだま放浪記

全ての答えはことわざの中のある。真理は名言のなかにある。長い時代を生き抜いた言葉には何か不思議な力があるのです。1つのことわざに1つのエピソード。不思議主人公サクラジロウが織りなす言霊の真実。

サクラジロウ

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サクラジロウ自己紹介

あなたもライターになれる

 

サクラジロウ
ことだま放浪記

19 終わりを始めに慎む
18 良い内から養生
17 不幸は決して単独ではこない
16 灯台下暗し
15 人は見かけによらぬもの
14 恋は思案の外
13 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
12 盆を戴きて天を望む
11 年寄りの言う事と牛の鞦(しりがい)は外れない
10 上戸は毒を知らず 下戸は薬を知らず
9 すずめ百まで踊り忘れず
8 禍福はあざなえる縄のごとし(後編)
7 禍福はあざなえる縄のごとし(前編)
6 年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず
5 人間万事、塞翁が馬
4 春眠 暁を覚えず
3 焼け野のキギス夜の鶴

2

虎口を逃れて、竜穴に入る

1

袖すり合うも他生の縁

0

己の欲せざる所は、人に施すことなかれ

第1回

袖すり合うも他生の縁


 サクラジロウは一人、唐津の地に立っていた。
海からふく冷たい風が、容赦なくサクラジロウを突き刺す。
その表情はは神妙にして、高揚している。
目的はただ一つ。
【唐津焼のビールジョッキを造る事!】

唐津では唐津焼の「造り」から「絵付け」まで体験出来るようになっている。

 窯元は外から見るとどこにでもある普通の民家みたいだった。
普通の民家と違うところがあるとすれば大きな釜と煙突があるぐらいだ。
 平日のせいか、人気がないせいか、はたまたたまたまか、
客はサクラジロウ一人だった。

 早速、体験コースに申し込む。
どこにでもいるようなおばちゃんが簡単に唐津焼の造り方を説明してくれた。
本当に簡単な説明で3分で終わった。
 
 サクラジロウは黙々と一人ビールジョッキを造ってみる。
『言うは易く、行うは難し』
という言葉がその時サクラジロウの頭をよぎったという。
実際造ってみると、厚さが均一にならなかったり、
まっすぐ造れなかったりして難しい。

 しばらく茫然とし、再びサクラジロウが土にむかおうとした時、
数十人のアメリカ人が、窯元の見学に来た。
彼らは「造り」を体験せず、見学のみだった。

サクラジロウが一人で土を必死にこねていたからだろうか、
はたまた、頭にタオルを巻き、不精ヒゲを生やしていたからだろうか、
その陽気でちょっとウルサイ見学者達は、
サクラジロウを陶芸家かなにかと勘違いしたみたいだった。

 彼らは持ち前のフレンドリーさを武器に矢継ぎ早に質問を浴びせかけてきた。

『壺を造る時はいつもそんなラフな格好なのか?』
(ビールジョッキを造っているのに・・・)
『あなたの爪は短いが、それは壺を造るためか?』
(ビールジョッキなのに・・・)

 投げやりな気持ちから、適当に質問に答えていると、
今度はサクラジロウを中心にみんなが集まり
ポラロイドカメラで記念写真を撮りはじめる。
 九州男児だが人に流されやすいサクラジロウは最初こそ戸惑ったものの、
満面の笑みで記念撮影をした。
 お祭り好きの血に後押しされ、ついでにその写真にサインまでした。

彼らのアルバムにはサクラジロウが一生残るわけである。

教訓―『袖すり合うも他生の縁』
(見知らぬ人と道で袖が触れ合うことも前世からの因縁であり、
 どんな小さな出来事でも全て偶然に起きた事ではないから
 無碍にしないでおきましょうという教え)

多謝

2002.03.21

サクラジロウ


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創刊:2002.03.01
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更新:2013.06.06
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