サクラジロウことだま放浪記

全ての答えはことわざの中のある。真理は名言のなかにある。長い時代を生き抜いた言葉には何か不思議な力があるのです。1つのことわざに1つのエピソード。不思議主人公サクラジロウが織りなす言霊の真実。

サクラジロウ

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サクラジロウ自己紹介

あなたもライターになれる

 

サクラジロウ
ことだま放浪記

19 終わりを始めに慎む
18 良い内から養生
17 不幸は決して単独ではこない
16 灯台下暗し
15 人は見かけによらぬもの
14 恋は思案の外
13 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
12 盆を戴きて天を望む
11 年寄りの言う事と牛の鞦(しりがい)は外れない
10 上戸は毒を知らず 下戸は薬を知らず
9 すずめ百まで踊り忘れず
8 禍福はあざなえる縄のごとし(後編)
7 禍福はあざなえる縄のごとし(前編)
6 年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず
5 人間万事、塞翁が馬
4 春眠 暁を覚えず
3 焼け野のキギス夜の鶴

2

虎口を逃れて、竜穴に入る

1

袖すり合うも他生の縁

0

己の欲せざる所は、人に施すことなかれ

第2回

虎口を逃れて、竜穴に入る


 とても風の強い日だった。
家のゴミがかなりたまっていたので、
サクラジロウはゴミを燃やそうと思っていた。
 裸木が風にたなびく昼下がりだった。
 
(風が強いけど少しずつ燃やせば大丈夫だろう)

サクラジロウがゴミを燃やし始めたとたん、火は裏山の竹やぶに燃え移った。

(これは、無理だ!)

 サクラジロウは瞬時に思い、20メートルホースを伸ばし、
竹やぶに燃え移った火を消した。

(危なかったぁ・・・)

 そして、燃やそうと思っていた残りのゴミをかたづけた。
かたづけ終わり、裏山の竹やぶを見ると、火が再発火していた。
前よりも火は大きくなっていた。

(これは危険だ!山火事になる)

 火は竹やぶの奥の方に燃え移っていた。
前の竹やぶが邪魔して、ホースの水が火にとどかなかった。
 サクラジロウは意を決し、消火器を背負い、
ホースをもって竹やぶに入っていった。
 
 この時のサクラジロウの格好はジーパン、Tシャツ、ビーチサンダル。
竹やぶに入るにはあまりにも無防備すぎた。
足や腕は笹で傷だらけになった。
なんとか、火元にたどりつき愕然とした。

(蟻が象に闘いを挑むようなものだ・・・)

 ホースの水は、焼け石に水だった。正確にいうと、焼け竹に水だった。
あっというまに、サクラジロウのまわりは火の海になった。
 サクラジロウの頭に『カブキチョー』という文字がよぎった。

(ここの空気を吸ってはいけない・・・)

 サクラジロウはTシャツを脱ぎ口と鼻に巻きつけた。
なんとか逃げ道だけは確保しようと思い、
消火器を手に取り発射しようと思ったが使い方が分からず、
使用説明書を読み始めた。

 消火器の威力は強力で逃げ道どころか、火を7割方消火した。
と思ったのもつかの間、突風がふき火はまた燃え広がった。
消火器は使い果たしていた。

(ホースの水だけではもう無理だ・・・)

その時、町内放送が聞こえてきた。

『ただ今、サクラジロウ宅裏山にて、山火事発生!山火事発生!』

 町内放送の声はひどく落ち着いているように聞こえた。
けたたましいサイレンとともに、3台の消防車と1台の救急車が到着した。
 サクラジロウのもとに消防隊が駆け寄り、鎮火した。

 ものすごい熱だったのだろう、サクラジロウは傷だらけのすすだらけで、
眉毛にはパーマがかかっていた。
 山をおりると50人ぐらいのやじ馬がいた。
知っている顔がたくさんあった。

 あとで聞いた話では、すすだらけで顔にTシャツを巻いたまま
山からおりてきたその姿はまるで【山賊】みたいだったということだった。

 風は不思議と凪いでいた。

教訓―『虎口を逃れて、竜穴に入る』
(ようやく虎に食われる危険から逃れたと思ったら、今度は竜の住む穴に入り込んでしまうということから、災難が次々と起こるという例えです)

多謝

2002.04.04

サクラジロウ


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更新:2013.06.06
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