サクラジロウことだま放浪記

全ての答えはことわざの中のある。真理は名言のなかにある。長い時代を生き抜いた言葉には何か不思議な力があるのです。1つのことわざに1つのエピソード。不思議主人公サクラジロウが織りなす言霊の真実。

サクラジロウ

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サクラジロウ自己紹介

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サクラジロウ
ことだま放浪記

19 終わりを始めに慎む
18 良い内から養生
17 不幸は決して単独ではこない
16 灯台下暗し
15 人は見かけによらぬもの
14 恋は思案の外
13 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
12 盆を戴きて天を望む
11 年寄りの言う事と牛の鞦(しりがい)は外れない
10 上戸は毒を知らず 下戸は薬を知らず
9 すずめ百まで踊り忘れず
8 禍福はあざなえる縄のごとし(後編)
7 禍福はあざなえる縄のごとし(前編)
6 年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず
5 人間万事、塞翁が馬
4 春眠 暁を覚えず
3 焼け野のキギス夜の鶴

2

虎口を逃れて、竜穴に入る

1

袖すり合うも他生の縁

0

己の欲せざる所は、人に施すことなかれ

第14回

恋は思案の外


  誰でも人生で一度は輝く時期があるという。
 
 おじさん達が言う『おれも昔はやんちゃしたもんさ・・』
というのも、その輝かし時の記憶であろう。
 しかし、ここで言う「輝く」とは、異性にもてまくるということに限定したい。

 サクラジロウにも、そんな輝かしい時期があった。
ただ間違った輝き方をしてしまったのだろう。
同性にすごくもてた。

 19歳から21歳にかけての2年間。
小料理屋でアルバイトをしていたのだが、二人お客さんがサクラジロウ目当てで毎日のよう通ってきていた。

 電車で痴漢にあったのもそのころだ。
『自分のモノをさわれよ』と思ったが、痴漢にあった女の子が言う「声が出なくなる」というのが身にしみて分かった。
 実際サクラジロウも声が出せなかった。

 二人のお客さんのうち、ひとりは年の頃なら40才ぐらい、普通のサラリーマンで家庭もある。
 その人はバイセクシャルで、熱心に丁寧に物腰やわらかく、サクラジロウをゲイの世界へ誘おうとしていた。

『きみはまったくその世界に興味がないかもしれない、嫌悪さえしてるいかもしれないね。』
サラリーマンはとつとつと語り始める。


 でも、僕もそうだったんだよ。目覚めるまではまったく興味がなかったんだ。
 今、目覚めると言ったけど、その時は本当に目が覚めるような感覚なんだよね。
 僕が目覚めたのは、平凡だけど好奇心からだった。
男友達と四畳半の部屋でお酒を飲んでいて、「試して見ようぜ」という感じになったんだね。
 ほんと、最初は悪ふざけさ。
 試しているうちに自分の中に妙な感覚がはしったんだ。
なんといったらいいんだろう
 高揚感に近いものだと思う。
それからはあっという間だった。よくある話だよ―。

 サラリーマンの言いたいことは分かるような気もする。
その後に、(だから君も一度試してごらん)
という暗黙の言葉があるのだろうが、それは決して口にしない。
 サクラジロウ自らの口で言わせたいのだろう。

 もう一人は20代後半、のフリーターだった。
若さにまかせて、勢いで口説いてくる。
『ブスな女より、おまえがいい』
というのが、その人の決めゼリフだった。

 ある夜、そのフリーターは強硬手段にでた。
店内が混んでいる事をいいことに、サクラジロウの後ろからそっとしのびより首筋にキスをした。
 
 その時が、分岐点だったのかもしれない。
 サクラジロウは鳥肌が立った。トイレに駆け込み首筋を洗った。
 初めて覚える嫌悪感だった。

 今改めて考えてみると、その人のおかげで、その道に進まなかったのかもしれない。
 反面教師みたいに。


 不思議な事で、その2年間以外で男から言い寄られる事は皆無である。
 あの輝きは二度と戻らない。

教訓―『恋は思案の外』
(恋というものは理性を失うから、その成り行きは常識では考えられないということ)

多謝

2002.09.21

サクラジロウ


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更新:2013.06.06
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