♪ワーグナー・カラヤン インターミッション1

秘密の魔法の音楽

クラシックや題名の分からない、でもどこかで聴いたことのあるような気がするオススメの名曲を、恭子が気ままにコメントを付けて紹介します。一服の清涼剤的ミュージックエッセイはいかがかしら?

中島恭子

秘密の魔法の音楽

マガジン発行履歴
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09 8曲目チャイコフスキー
08 7曲目メンデルスゾーン
07 6曲目グリーグ
06 5曲目J.S バッハ
05 ワーグナー・カラヤン インターミッション
04 4曲目ラフマニノフ
03 3曲目J.S.バッハ
02 2曲目ヴィヴァルディ
01 1曲目ベートーベン

ワーグナー
Richard Wagner

ヘルベルト・フォン・カラヤン
Herbert von Karajan

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Berliner Philharmoniker


1984年録音・グラムフォン

 こんにちは。中島恭子です。先日、恭子は舞台を見に行きました。劇場、といっても小さな芝居小屋のようなところで、女性がひとり芝居をしておりました。

 物語は佳境にすすみ、恭子は一生懸命見入っていたのですが、彼女が愛を告白するシーンになって、客席のドアが開き、数人の客が入ってきました。

 舞台の雰囲気は少し乱れました。告白が終わると、新たな客は、ああだこうだと仲間内で話を続け、しまいに、芝居を茶化しはじめるようなことを言いうのです。

 繊細で気丈な女役者は舞台を中断し、その日の公演は幕がひかれました。

 おそらくこの舞台のために、夜も寝ず、食事も取れず、鍛錬の続く日々を送り臨んだであろうのに、彼女はきっと、眼を腫らして泣いたことでありましょう。それを思うと、恭子はあきれてしまいます。

 さて、前置きが長くなりました。今回の秘密の魔法の音楽は、インターミッション、ちょっとの休憩に、一枚のCDを紹介したいと思います。

 クラシックの好きではない方でも、ヘルベルト・フォン・カラヤンの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。オーケストラのなかのオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニーの主席指揮者で、音楽界の帝王だったカラヤンの人生は、とても興味深いものです。

 日本でも北海道、神奈川、大阪、名古屋等、各地を廻り、音楽の恩恵をもたらしてくれました。

 カラヤンとフルトヴェングラー、彼らは常に比較され、音楽ファンのあいだでは、どちらが好みか、ということがよく話題にされます。

 なぜなら、二人は正反対、極にあるからです。

 カラヤン派の人々は、フルトベングラーの音楽を主観的で、時代的で、大げさだといい、フルトヴェングラー派の人々は、カラヤンの音楽を客観的で冷たく、計算高い、といいます。

 恭子は、断然フルトヴェングラー派です。なので、カラヤン派の方が恭子のメルマガを読んでるとすると、ちょっと主観入れすぎだよ、とあきれるところがあるかもしれない。

 うーんしかしそれは音楽を愛するものとして大目に見てください。

 この二つのどちらが好みに合うか、で音楽の趣向は、はっきり別れます。

 純粋に音楽の話なのですが、もしかすると彼らの生き方の好みも、知らず知らずのうちに、選んでいるような気もします。

 自分はどちらかなという方は、ぜひ、聴きくらべてみてください。伝記もとても面白いです。

 さて、恭子の周りは、みなカラヤン派で、孤軍奮闘なわけですが、とりあえずこれを、ということで、ワーグナーのオペラの序曲などを集めたCDを聴いてみることにしました。

 タンホイザーの序曲からはじまります。

 カラヤンの魔術、という言葉を見たとき、恭子は疑いの眼差しを向けてしまいました。けれど、それは本当だったのです。この音のなめらかさは、確かに魔術、奇跡です。

 朝焼けの空の色のような音が、オーケストラから流れてきます。一糸の乱れもありません。重なり、ひとつになって、音楽が辺りをおおいます。

 その美しさは完璧です。

 カラヤンの腕の一振り、指の動き、身体の揺れが、オーケストラの音を巧みに紡いで、聴き手のまわりに、風景をつくりだしていきます。

 その風景の見事さに、圧倒されるばかりです。まぼろしは、限りなく本物に近く、すべてが精妙で、美しく、完全です。

 マイスタージンガー、トリスタンとイゾルデの前奏曲と続き、風景の色は濃く、鮮やかになり、気がつくと、聴き手は、絢爛たる美しさを誇る、巨大な建造物のなかにいる自分を見つけます。妙なるハーモニーの魔術により、塔は天を突く勢いで、積み重ねられ、多くの騎士や美姫や妖精に教皇、媚薬や剣や杖のさまざまなものが飛びかい、浮かびます。

 まるで映画のなかへ飛び込んだようです。

 しかし、音楽が終わりをむかえ、カラヤンの動きが止まると、その建造物は砂塵のごとく崩れ、風に去り、後は静けさが帰ってきます。

 偉大なる魔術の余韻に、しばらく、曲の終わった後もひたってしまいました。

 カラヤンの音楽には、美しさがあります。ただ、それだけ、とはいいがたい磨き抜かれた美しさです。

 人間性と芸術性など、カラヤンの音楽と伝記にふれると、恭子はらちもなく考えてしまうのですが、どうなのでしょう。

 音楽そのものになって、髪を振り乱し、聴き手の両肩を激しく揺さぶるように情熱を伝えようとする音楽が、恭子はいいと思うのですが。 

 フルトヴェングラー派の恭子の感じたカラヤンについて、やっぱりあなたなんにも分かってないわよ、という方は、ぜひ恭子にメール下さいね。

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2000.11.24

中島恭子

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更新:2008.11.20
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