雑文の女王 -沢木まひろ-

目指すはメルマガ界の『天声人語』。「あるあるある!」「おー、いいこと言うじゃん」「うまいっ!」と毎週うなずいていただきます。読みやすく、かつきれいな日本語を大切にする、沢木まひろの週刊コラムです。

沢木まひろ

現代メロンパン考

日々つれづれ思ふ事

読むドラマ

雑文の女王


沢木まひろ自己紹介

あなたもライターになれる

 

雑文の女王

発行履歴

15

それはまた別の話

14

価値観

13

頼れる人

12

アタマも風邪をひく。

11

背番号

10

親心

9

あなたは1人だけ。

8

年の始めに。

7

レッツ・ショッピング

6

得意分野

5

ものを大事に

4

失神したい?

3

それでも花嫁は泣く。

2

脱ぐ女

1

背徳の食卓

0

決めゼリフ

第2回

脱ぐ女


先日結婚したばかりの年下の友人が、ご主人の部屋からHな写真集を発見してしまったと言って、泣きそうな声で電話をしてきた。

「バカねえ。そんなもん男の人ならだれでも持ってるって」「そうなんですか? でも私、ショックで…」「実物と浮気されるより、なんぼかマシと思いなさいよ」

たしかに、自分だけを愛してくれているはずの旦那様が、他の女の裸で喜んでると思ったら、新妻としては心穏やかではないだろう。実はショックを受けてるうちが花だったりもするんだけどね。

パートナーがそういうものを見ていることを「許せない」と感じる女性は多いようだ。私は比較的寛容なほうだとは思うが、それでも「見たいんだろうな」と察する程度にとどまってしまう。

もっとも、女もセクシーなものが嫌いなわけじゃない。美しい男性タレントの裸身が女性誌に載ることは珍しくないし、ドラマや舞台でもしばしばサービスとして提供される。ただ、そういうのが日々常に存在するものとして定着することは、今のところなさそうだ。

結局は需要がないのだろう。女性は殿方のセクシーな図を芸術作品のように鑑賞している場合が多い。だから極端な話、お気に入りの彼のベストショット1枚あれば、それで十分なんだと思う。

とはいえ男の人だって、裸なら何でもいいってわけじゃないだろう。グラビアを飾るモデルさんにも、売れる人とそうでない人がいる。「あの子が載ってるんだったらオレ買っちゃう」、その"あの子"を送り出さんがために、仕掛け人は今日もスカウトに励んでいるのだ。

ところで我が国では、そういうモデルさんは若いに限る、が通説。だが、けっこう年のいった女優さんが、ある日突然脱ぎだすことがたまにある。あえて暴挙に出るからにはそれなりの勝算があるはず。周囲の男性陣にリサーチしてみた結果、わかったことがある。

いわゆる"熟女ヌード"は、男の人にしても大概は「やめときゃいいのに」と感じるようである。ただ、それが昔大好きだったアイドルだったりする場合、そしてその人が今でもわりかしキレイだったりする場合、これは意外と「見てみたい」と思うらしいのだ。

根強い文化なんである。もし国が完全規制したとしても、きっと闇で出回ることだろう。やっぱり男社会なんですな。まあとにかく、そういうのを積極的に拝みたい男の気持は、所詮女にはわからない。これはDNAレベルの違いなので、いかんともしがたいことである。

痴漢に対する認識などでも、DNAゆえの男女差を感じる。かなり紳士的と思われる男の人でさえ、「挑発的な服装をしてる女の子が悪いんだよ」なんて口走って、みすみす評価を下げたりしている。根っこをたどれば男対女。完全にわかり合うのは、不可能に近いのかもしれない。

けれど、世の中はどんどん厳格になりつつある。私がOLをしてたころには平然とまかり通ったオジサマ方の所業は、今や裁判にまで持ちこめる大セクハラ。まだまだ女性にしんどい社会ではあるが、多少は世間が味方になってくれる時代になったのだから、女性の側でも先入観の殻を破ることが必要だ。憧れの先輩に「がんばって」と肩をポンされるのはいいが、それが課長だったらセクハラ扱いというのでは、ただの差別の仕返しになってしまう。

「疲れてない?」と肩もみ攻撃をしてきたかつての上司も、いざ私が仕事で悩んでいると知ったときには、真剣に話を聞いてくれた。そういう人なら「触られるのイヤなんです」という気持も、きちんと話せば理解しようとしてくれるかもしれない。単なる認識不足で悪意なきセクハラをしてる男性って、案外多いのである。

言いたいことを言えば仕事がやりにくくなってしまうというのが、今の職場の現状かもしれない。でもだれかが始めなければ、環境は永久に改善されない。双方の努力と歩み寄りが必要なのは、なにもセクハラ問題に限ったことではないのだ。

昔のことだが、付き合っていた人に、Hな映画の3本立てに連れていってもらったことがある。そんなことを頼む私も、連れてった彼もヘンな奴だったかもしれない。でも私には、相手の世界をわかりたいという純粋な気持が確かにあったし、彼のほうもきっと喜んでくれていたと思う。歩み寄りの精神は、良い人間関係をつくりだす。私はそう信じている。

2002.11.23
 
沢木まひろ

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更新:2008.11.20
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