雑文の女王 -沢木まひろ-

目指すはメルマガ界の『天声人語』。「あるあるある!」「おー、いいこと言うじゃん」「うまいっ!」と毎週うなずいていただきます。読みやすく、かつきれいな日本語を大切にする、沢木まひろの週刊コラムです。

沢木まひろ

現代メロンパン考

日々つれづれ思ふ事

読むドラマ

雑文の女王


沢木まひろ自己紹介

あなたもライターになれる

 

雑文の女王

発行履歴

15

それはまた別の話

14

価値観

13

頼れる人

12

アタマも風邪をひく。

11

背番号

10

親心

9

あなたは1人だけ。

8

年の始めに。

7

レッツ・ショッピング

6

得意分野

5

ものを大事に

4

失神したい?

3

それでも花嫁は泣く。

2

脱ぐ女

1

背徳の食卓

0

決めゼリフ

第8回

年の始めに。


新しいものは、何でも気持いいものである。文房具屋や本屋には、秋ごろから翌年のカレンダーや手帳が並ぶ。12月も下旬になると売場で足を止める人は増えて、使い勝手のよい品を買い求めようと、それぞれに時間をかけて選んでいる。

私も張り切って新手帳を購入したのはいいが、1月の最初の予定を書き込むのにいきなり字を間違えてしまい、しばしブルーになった。修正液がなかったので、アルバム用のラベル・シールを細く切り、正しい字を書いて貼りつけた。こんなことにこだわるのもせいぜい今月いっぱいで、また年の終わるころには「お正月に字を間違えて落ちこんだこと」など、おそらく忘れている。日記やノートの最初のほうだけ字がきれい、というのは、どなたにも経験があるだろう。

とはいえ、新しく何かを始めたりするには、年始はいい気持の切りかえどきである。日記が三日坊主になったり、駅伝の影響で始めたジョギングが1週間と続かなかったりしても、「始めてみよう」のその心は貴重だ。長く会わない人の近況を年賀状で知り、親や親戚と久々に会い、お祝いの言葉を交わすお正月。だれにもおとずれ、知らん顔を決めこむのは難しい新年。私のまわりでも、さまざまな「今年は…」の声がきかれる。

夫婦円満を願う人がいる。着付けマスターを目指す人がいる。一攫千金を狙う者がいる。音大に入ってピアノの先生になる夢を、また1年あたため続けようとする少女がいる。

私はといえば、根が怠け者であるからか、なかなか具体的な目標がたたないのが常である。必ず思うのは「やさしい人になりたい」ということだけれど、これがなかなか難しく、何年も繰り越している願い事だ。

「やさしい人」とは、「なる」のではなく、「いる」ものなのではないか。性格を変えるのは、血液型を変えるのと同じ、かぎりなく不可能に近いこと。近づくことはできても、「なる」のは無理なんじゃないかと、最近になってつくづく感じる。もうそろそろ現実的な抱負を考えたほうがいいのかもしれないが、「やさしくなりたいという、その心ばえは感心なこと」と言って下さる方もあり、よし、それではせめて「近づこう」と、改めて思った新年であった。

2003年も、2003年の1月も、2003年1月の1日も1度しか来ない。のんびりと、でも着実に、日々過ごしていきたいものである。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2003.01.12
 
沢木まひろ

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更新:2008.11.20
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