かっとびモデルの私生活 by REY

かっとびモデルの私生活
「モデルになってみたい」そんな思いを抱く女性は多いハズ。REYもそんな一人。甘い考えで憧れの職業にチャレンジ。しかし『こんなはずでは・・・』モデルになるまでのREYの険しく過酷な道のりと私生活。

キーワード:モデル,スカウト,公募,ファッション,オーディション,メイク,ヘアー,スタジオ

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第3回

決心


雑貨屋の仕事はコレといって、特に変わらない日々を送っていた。毎日、覚えることがいっぱいあった当初に比べ、仕事にも慣れ、オーナーはもちろんのこと、他のスタッフとの連携もうまく取れている。

・・・変わった事といえば、相変わらず、「事務所」から毎日のように、オーディションの連絡があることだった。

仕事と「モデル」に、“二股”をかけていた私は、迷いながらも、結局は雑貨屋での仕事を優先していたのだった。

そんなある日、事務所から「オーディションの日程が合わない」、と断り続けていた私に、「お仕事のご紹介」ではなく、「モデルとして、頑張ってやって行きましょう!」という内容の電話が事務所の社長が直々に来たのだった。いわゆる、“モデルオンリーにしましょう”という内容だった。

予感はしていた。足を半分だけ突っ込んで、スタンバイOKな状態にしておきながら、せっかくのオーディションの話しを断り続けていたから。。。「何のために所属しているんだろう。自分を苦しめるためじゃないはずだ」日々、そんな気持ちが募り、自分の中での葛藤が激しくなっていた。

そして、「オーディシンの報告」がある度に、私は、徐々に気付き初めていた。

本業である雑貨屋の仕事のことを考えると、「書類選考」のOKも出せずにいた私だったが、「書類選考」は、必ず通るとは限らない。だから、とにかく、「書類選考」を出してみて、どこまで自分が通用するのかを確かめなければいけない。

じゃなきゃ、何も始まらない。

「モデルをやりたい」と思ったことも確かな自分の意思だ。責任感を持つのもイイが、私は事務所に対しての責任感を忘れてはいないか?

せっかくバックアップしてくれている、「事務所」という存在を、無碍にはしていないだろうか。。。

オーディションの日程が、自分の休日に合わないのではなくて、本来ならば、自分がオーディションの日程に合わせる努力もモデルとして、必要なのではないだろうか。。。甘えていたのだった。

「コンポジット」が出来上がってから、約1ヶ月近くが経っていた。その間、毎日のように来る「オーディションの報告」を断り続け、苦しみ、そして毎日、考えていた結果が、その思いに至った。

・・・私は一念発起し、オーナーに真実を告げようと決心した。ここ1ヶ月間の、深い思いだった。

朝、仕事に行ったその日、珍しくオーナーが早くからお店に居た。「早番なのに珍しい。。。」と思った。オーナーはたいがい、お昼くらいにお店に顔を出し、閉店まで居たり、他に用事があれば出て行ったり、なのだが。

「今日、全てを話そう。」そう決めて出勤した私を知っていたかのように、「おはようございまーす」と、いつも通りに挨拶したつもりだったが、「おはよーう。どうした?今日は。何かあった?」

ビクン・・!既に私の顔がおかしくなっているのか!?

・・・今だ・・・!!!

「あの、お話ししたいことがあるので。。。」と言いかけた時、私の言葉を遮るように、「今日はランチ、一緒に行こう。」その一言は、完全に私の何かを察知しているようだった。

午前中の仕事は、敢えて何も考えず、もくもくと働いた。邪念が出てくると、余計な言い訳をしてしまいそうで嫌だったから。。。

お昼になったようだ。「おーい、REYランチ行くぞーー」背後からオーナーから声が掛かった。時計を見ると、いつもより弱冠早目のランチタイムだった。

お店の近くにある、オープンカフェの四角いテーブルに、向かい合う形ではなく、横並びに座った。

いつもと変わりない調子でオーナーは、オーダーする。私も、そのお店のお気に入りを、メニューを見ないで慌てて注文した。

「今日は暖かいなぁー」なんてことない世間話をしてきた。「・・・そうですねぇー・・・」天候のことなど、私の体はその時感じていない程、宙を浮いていた。

いつ、話しを切り出そう。。。注文した料理が来るまで、全くいつもと変わらないオーナーの態度。ますます話しづらくなる。食事の間も、世間話で私の気持ちを落ち着かせているように思えた。

食後に、「カモミール2つお願いねー」と店員さんに大きな声で頼んだオーナーが、隙間なく突然私に言葉が飛んできた。「おーい、店長になるんだろぉー?」ギクリ。。。ひきつりながら、突然のその言葉に苦笑いしか出来ない私を見て、ハッハッハといきなり大声で笑った。

「REYはこれから何をしたいんだぁー?」・・・やはり、見透かされていた。「言ってみろー、なぁに遠慮してるんだぁー。REYらしくないゾーー」私は、オーナーの言葉を聞いて、堰を切ったかのように、今迄あった出来事を洗いざらいに、全部話した。

いつもの休憩時間は、とっくに過ぎているだろう、と思う時間になっていたはずだ。

「人生いろいろだなぁ。そうか、REYはモデルがやりたかったのかー」「まぁ、モデルって仕事はカッコイイよな、確かに。」でも、その言い回しを聞いて、自分の父親を一瞬思い出した。何を言われるか、大体の予測はついていた。

「でも、もう決めました。仕事に二股かけて、とんでもない事をしてる、って分かってます。必ずオーナーには話そうと思っていました。」即刻のクビは覚悟だった。完全な事後報告だ。

「ま、納得するまでやってみろ。」一瞬、許してくれたのかと思った。「許してくれた」という表現は、あまりに子供じみているが、正直、そう思った。自分の父親に許可を得た気分にもなった。

「社員って形では無理だよな、もちろん。」「ハイ。承知です。ご迷惑お掛けしました。」「モデル1本で食っていくには大変だぞーーー」

それは分かっていたが、現状にある一つ一つに区切りをつけるため、まず、オーナーに話したかったのだ。その後の事は、落ち着いてから考えよう、そう思っていた。

「書類が落ちた日はどうしよう」「何のバイトをしていこう」モチロン、この話しをするまでは、私なりにも色々な不安や思いはあった。

「それじゃあさ、前もって予定組んだ日は言ってちょうだいよ。」

え・・・・!?多分、目が皿になっていた。

続けてオーナーは言った。「これからは“アルバイト”としてやっていって」「え。。。そんな。。。イイんですか。。。?」「REYは、仕事の覚えも早い。お客さんにも評判がイイ。オレだって商売なんだよ。REYがここまできちんとやって来てくれたから助かってるんだ。」

胸が熱くなった。ありがとう、すみません。言葉として口から出すことはしなかったが、私はオーナーに、とても感謝の気持ちでいっぱいだった。

まだ、右も左も分からないが、オーナーの言葉が後押ししてくれた様だった。口にしたからには頑張ろう。迷惑を掛けたんだから頑張ろう。進んでみるしかない。新しい世界を見てみたい!

そして私は、雑貨屋での“アルバイト”兼モデルという仕事についてしっかりやっていこう、という気持ちになった。

今日の夜は、早速事務所に電話しよう。まずは「書類を出す」ことから始めよう。

その決心の日から、また私の新たな生活規則が変わる日になった。

2001.12.08

REY


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更新:2008.11.20
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