かっとびモデルの私生活 by REY

かっとびモデルの私生活
「モデルになってみたい」そんな思いを抱く女性は多いハズ。REYもそんな一人。甘い考えで憧れの職業にチャレンジ。しかし『こんなはずでは・・・』モデルになるまでのREYの険しく過酷な道のりと私生活。

キーワード:モデル,スカウト,公募,ファッション,オーディション,メイク,ヘアー,スタジオ

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第4回

初めの一歩


雑貨屋での、少し特殊な“アルバイト”という雇用体系になった私は、早速、毎日紹介されてくるモデルのオーディションを受けよう、と気持ちも生活も一新して、新しいスタートを切った。

オーナーと話し合ってからの、1日目の“アルバイト”を終え、家へ戻った。部屋のドアを開けると、いつも通りに、留守電のランプが赤く点滅している。

「今日から私は変わるんだ」

そう思いながらも、急な生活環境の変化に多少の複雑な思いもあった。

留守電のメッセージを聞くのも、今迄のように、着替えをしながら聞き流すのではなく、その日は、きちんと着替えを終え、メモとペンを用意して電話の前に何故か正座していた。

再生ボタンを押して、相変わらずな早口のマネージャーのメッセージを聞いた。ここ1ヶ月で、マネージャーの独特な口調の喋りも何とか聞き取れるようになっていた。

まずは、数件の「お仕事の紹介」がスピーカー越しに流れた。早口に次々と紹介内容が進んでいく。

しかし、その中に1件、とても気になるオーディションの内容があった。それは、某「デザイナー学院」のモデルの仕事だった。私の耳もピクンと反応した。

私が高校在学中から、1番やりたたい!と思っていた分野に関る仕事だった。これは偶然じゃない、と勝手に思い込んだ。

「絶対、やりたい。。。!」

正座して、かしこまっていたそれまでの私の気持ちに、急に現実味が増して来て、心に新鮮な風が吹き抜けた。全てのメッセージを聞き終えないうちに、電話の子機を取り、私は事務所に電話をかけていた。

ここ1ヶ月、ずっと事務所から逃げていた私だった。やっと正々堂々と自分から動き出せる!そう思うと、いてもたってもいられなくなったのだ。「とにかくマネージャーにも現状を1分でも早く報告したい!」そんな気持ちだった。

プルルル。。。「はい、○○エージェンシーです」相変わらず、1コールで電話を取るマネージャーの声が出た。

「おはようございます。RAYです。」

今度は、きちんと“電話のかけ方規則”にのっとって落ち着いて喋った。「あ、お疲れ様でーす!」とマネージャーが元気な声を出す。「今回のオーディション、受けてみます。」「あら!お仕事の方は。。。」と、雑貨屋の仕事の様子を伺おうとしたマネージャーに、私は簡潔な説明をした。ここでは、無駄な感情など出してはイケナイという気がしたから。

マネージャーも、その簡潔で覚悟を決めた私をすぐに察したようだった。淡々と、今日の留守電の内容をおさらいするかのように、説明してくれた。ただ、今迄と違っていたのは、淡々と、そして“丁寧”に説明してくれた。

今日のオーディションの紹介は全部で5つあった。その中で1番気になっていた、デザイナー学院でのオーディションの内容を自ら聞いてみた。「どんな内容なんですか?」「私でも出来ますか?」

出来る可能性があるから、話しを持ちかけてきているのに、今思えば、全く笑える話しなのだけど。が、当時はレッスンや要領など何も聞いていなかったのだから、分からないのも当然だった。

マネージャーは、先走る私に、まず「コンポジットをクライアントに渡す、書類選考」の話し。「書類選考の合否が分かる日にち」、「書類選考が通った場合のオーディションの日程の確認」「オーディションに受かった場合のお給料(ギャラ)、交通費等」などの、「採用」に至るまでの流れを説明してくれた。

そして、それらの説明の中で私が意外にも驚いたことは、「やりたくないお仕事は断っても良い」という事だった。紹介されたお仕事は、全て「書類選考」にかけられると思っていたのだった。

「へぇ〜〜、ラッキー」のんきに、そんな甘いことを考えながら、一通りの説明を聞いた後、5つの紹介の中の1つ、デザイナー学院のモデルのオーディションだけを受けたい旨をマネージャーに伝えた。

「それでは、こちらの書類出しておきます。結果は○日です。」と言われ、指定された日に事務所に電話するよう、指示された。

受話器の向こう側では、いくつもの電話のベルが鳴る音が聞こえる。少しあっけらかんとしていた私に、「それではお願いしますねー。お疲れ様でしたーー」と、これまた元気良く電話を切れ、と言わんばかりに促される。「あ、はい、お疲れ様です。。。」ガチャン。。ツーツー。。。

マネージャーの忙しさも知るはずもない私は、あらら、案外早いのねぇ〜、と思いながら、「結果」が出る日にちをカレンダーに書き込んだ。

初めての「書類提出」。初めて、私の「コンポジット」を誰かが見るんだ!

とにかく、待ち遠しい。早く「結果」の日が来ないかな、と考えながら、その日は何だか少し、満足感に似た気持ちになっていた。それは、「書類提出」をする事だけが理由ではなく、雑貨屋での自分の立場にもきちんとケリをつけたからでもあったのだ。

カレンダーに書かれた「結果日」をその日は何度も見てから眠った。

今日が本当の意味での、初めの一歩だ。

2001.12.15

REY


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更新:2008.11.20
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