かっとびモデルの私生活 by REY

かっとびモデルの私生活
「モデルになってみたい」そんな思いを抱く女性は多いハズ。REYもそんな一人。甘い考えで憧れの職業にチャレンジ。しかし『こんなはずでは・・・』モデルになるまでのREYの険しく過酷な道のりと私生活。

キーワード:モデル,スカウト,公募,ファッション,オーディション,メイク,ヘアー,スタジオ

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第25回

フィッティングモデル


多分、あまり聞きなれない言葉だと思います。この、「フィッティングモデル」のお仕事を貰うまでは、モデルである私でさえ、知らなかったお仕事であったのです。

皆さんが街へ出て買い物をする・・・色々なショップを回って吟味することかと思いますが、「自分に合わない」と思ったことはありませんか?デザインはイイんだけど、ウエストが細すぎたり太すぎたり、ってこと。

そうなんです。やはり、そのメーカーやブランドによって、「対象年齢」や「対象体型」たるものが、予め設定されていて、それらのお客様をターゲットに、デザイナーやパタンナーは、日々、新しい作品を創りあげていくわけです。

私がコンポジットのプロフィールに書かれた「3サイズ」と、当時の体型は変わっていないか、その「フィッティングモデル」のオーディションを受ける前に、事務所からの確認があった。

「本当に採寸のチェックが厳しいから!」マネージャーが、珍しくかなり真剣な様子で話をしている。

私は今迄、既製品の服を使ったモデルの仕事の経験しかなかった。このお仕事は、どうやら“マネキン人間バージョン”らしい。採寸時に、体型の1cmの狂いも許されないのだ。

私は珍しく、そのオーディションの前日の夕食(大好きな間食もモチロン)は控えた。水分を1日4リットル近く摂る普段の生活も抑えた。「1日だけ、1日だけ・・」と自分に言い聞かせた。

オーディションは、何とか受かり、本番前夜もモチロン、前回と同じく軽く夕食を摂った程度。空腹感は辛い!飴をなめて、何とか空腹感をしのいだ。

「採寸」のときは、もう心臓がバコバコと鳴っていた。パタンナーが、メジャーの数字を見ながら眉間にシワを寄せると、「あら、オーバーしてる・・・?」と心の中でドキドキだった。

初めて会う、デザイナーやパタンナーと挨拶をし、早速仕事は進められていった。数人のデザイナーが居て、それぞれ違った趣向のデザインをしている。カジュアル、ワンピース、シャツ、クラシック、斬新なデザイン。5パターン、1日に上下合わせて4〜50着は軽く着たと思う。その1着1着を、細かく切ったり縫ったり、線を引いたり、「マネキン」になっている私。

予め、マネキンで作られていたその50着程のサンプルを、改めて本物の人間に着させて、シワの寄り具合や、歩いてみた感じを、デザイナー、パタンナーに毎回、回って見せたり歩いて見せたりしていく。

例えば、肩の幅が「対象体型」である、私の身体に合っていないと、即、ヘッドデザイナーが、「はい、ここ1cmずつ出してね」との、お告げで却下。何だか、自分のせいみたいだわぁ、と少し悪いなぁという気持ちにもなる。が、それがそのブランドの「型」なのだから、当然なのだ。

全て着終え、皆グッタリ、ホッともしている。

私が着た中で、皮の洋服があった。微妙なラインの、少し風変わりなデザインの洋服。その服に関しては、デザイナーもかなり力を入れていた。

「形がイマイチ・・」と言っては、ジョキリとハサミを入れていた。「これで子羊一頭分は、減らせたわね」と普通に言っていた。納得いくまで、徹底的に話し合いをしていたので、その服について、ヘッドデザイナーに素人心いっぱいで訪ねてみた。「アレって、皆さん凄く力入れてましたよねぇー。形も変わってるし・・」と言うと、「毎シーズンのお決まりなんです。皮物で斬新っていうのが。」とハッキリこたえてくれた。気になっていたお値段についても、「店頭価格で20万位かなっ」と言う。確かに、あれだけふんだんに、皮を使えば人件費、広告費合わせても、安い方かな、とは思う。私には手に入れることができないが。

ガラスの向こうは、もう暗くなっていた。

その日、私がモデルとなったブランドは、その日から3ヵ月後の、シーズン前には、店頭で一斉に出された。

ただ立っていれば良い、それだけではない、「フィッティングモデル」。数枚、試着したら、もうデザイナーやパタンナー、スタッフの皆さんが望んでいるポーズや歩きや、上半身を動かしたりして、「着やすいですー」などと、たまには、発言することも必要だった。たった1日だが、その日がそのブランドの「新シーズン」として、ショップにズラリと並ぶのだと思うと、嬉しかった。“表”へ出る仕事ばかりが良い仕事、という私の価値観を変えてくれたのだ。

表参道にある、そのショップには、試着しなくても買える、というのは、「フィッティングモデル」の誇りでもあり、特権だった。

2002.05.12

REY


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更新:2008.11.20
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