かっとびモデルの私生活 by REY

かっとびモデルの私生活
「モデルになってみたい」そんな思いを抱く女性は多いハズ。REYもそんな一人。甘い考えで憧れの職業にチャレンジ。しかし『こんなはずでは・・・』モデルになるまでのREYの険しく過酷な道のりと私生活。

キーワード:モデル,スカウト,公募,ファッション,オーディション,メイク,ヘアー,スタジオ

新着コラム

51 宝物(最終回)
50 最後の写真
49 若さと体型
48 オーディション結果
47 トホホなオーディション
46 雑誌掲載
45 夢と現実
44 初男性ファッション誌
43 ムービーな私
42 オーディションの嵐
41 復活
40 仕事復帰はTV出演
39 プチ静養
38 ストレス
37 食生活のツケ
36 POWER
35 今の私
34 感謝の気持ち
33 現役モデルとして
32 更新
31 新しい恋愛
30 事務所の更新日
29 初めてのミセス誌
28 引退の兆し
27 目標の実現
26 穴があったら入りたい
25 フィッティングモデル
24 様々なオーディション
23 理想の体型
22 プロフィール
21 イメージチェンジ
20 初めてのポスター
19 苦労の引越し
18 「カバーガール」
17 出会い
16 オペの日
15 入院
14 挫折の帰省
13 突然の災い
12 事務所の移籍
11 モデルの恋愛事情
10 現地へ訪問
9 going my way
8 劣等感
7 ポージング
6 「ホウレンソウ」
5 早速の吉報
4 初めの一歩
3 決心
2 早速のオーディション依頼
1 写真の不思議
0 プレリリース

REY自己紹介
発行部数
あなたもライターになれる

第28回

引退の兆し


私は「モデル」に携り、何だかんだと言いながら10年の月日が経っていた。この10年間に起こった出来事は、もちろん記しても記しきれない。そして、もう忘れているだろう思い出も沢山あるのだろう・・と、自分のことながら思ってしまう。

忘れた思い出は、必要のないものとし、必要な時だけ自分の引き出しの中から出てくるものなんだろう、と思う。

数え切れない程の、オーディションと仕事を沢山こなした。小さな仕事の方が、8割を占めるだろうと思う。モデルは、「有名になりたい!」と願う者にとっては、どこまでも続く過酷で険しく果てしない世界だ。私は・・・有名になりたかったわけでもない、幸いに自己満足したいだけのモデルった。いや、「幸い」という表現は適切ではない。有名になりたい、と願い続けていたら、それも、モデルに人生の全てを投じる、カッコイイ生き様だと思う。

皆、思っている。「誰かに認められたい」「誰かに見られたい」という願望。その姿が、「モデル」でなくとも同じだ。ご多分に漏れず、私もそう思い生きてきた。

私にとって、第一にそう感じる相手は、父親だった。猛反対だった父には、絶対見てもらいたかった。そして理解して欲しかった。

私はポスターの撮影を終え、実家へと帰省していた。それまでの1年間、モデル業をしながら「5つの資格を取得」すべく努力をし、実現させた。正直言ってそれは、とてつもなく辛かった。が、父の前に顔を見せた私は、「自立」どころか幼い頃に戻ったかのように、その1年間で取得した、あらゆる検定の合格書を広げてみせた。

父は、「よく頑張ったなぁ・・・」とポソリと言って微笑みながら、それらを1つずつ見てくれていた。母と私は相変わらず、「以心伝心」の仲。言葉にしなくとも、父と同じ気持ちでいてくれている事が十二分に伝わってきた。

そして数日後、刷り上がったばかりのポスターが実家へと送られてきた。私も、出来上がりを見るのは初めてだった。板に挟まれ、丁寧に梱包された包みを開けると、そこには、“いつも通り”に笑ってる自分がいた。今迄のような、作られた笑顔じゃない自然な笑顔の自分。「美しい」とは言えないが、そのままの自分がそこにはあった。

それは、意外にも「イイじゃないか〜」という父の歓喜の第一声で、私も、自己確認できたのである。私は、初めて思った。本当に、「父に認められた」と初めて思ったのだ。

そのポスターは、居間に少し大袈裟に貼られて、生れて初めて、「無防備な親バカぶり」を見た。

私は、この充実感・達成感を機に、モデルを引退しようかと考えた。引退については、ずっと前から考えていた事で、その為もあっての「資格取得」に、更なる精を出して来れたのである。私は、ここ1年の疲れを実家で癒し、少しずつその旨を友人や知人に伝えていった。皆、声を揃え、「もったいない」と言ってくれた。が、それは人事だ。「強い女」と呼ばれてきた私も、たかがちっぽけな、1人の人間である。「もったいない」と言ってくれる時期に辞める事が、私の中での理想であった。「華」である時期に辞めたかった。

両親に認められることで、私は満足したのである。私にとって、それがたまたま、好きな職業、「モデル」であったのだ。

私は、事務所の「更新月」である3月に向け、最後の気持ちの整理をして行こうと考えていた。とにかく、しばらくは休みたい・・・そんな気持ちで、あまり先のことを考えずにいた。

2002.06.01

REY


スポンサード リンク


 

たまごや

声優を目指す少女マキ


知って得する労働法

週刊マナー美人

常識ぽてち

女性のためのクルマ読本

週刊節税美人

四柱推命による人生相談

お店で買うにはちと恥ずかしい


創刊:2001.11.17
訪問者数:
更新:2008.11.20
デジタルたまごやトップ