私が出逢った男たち -乾 京子-

今まで多くの男性に出逢った。学校、合コン、バイト、ネット・・。友達として10年以上仲良くしている人、すぐ別れてしまった人、恋人だった人。過去の男たちついて様々な角度から赤裸々に、時に淡々と綴ります。

私が出逢った男たち

私が出逢った男たちPart1
by 乾京子
私が出逢った男たちPart2
by 卯月あみか
私が出逢った男たちPart3
by 緑川すずめ

乾京子自己紹介
マガジン発行部数

新着エッセイ

Part2へ

57

最終回-父と兄-

56 まる
55 ヒロシくん
54 肥後くん
53 あぶ
52 あつのぶくん
51 柳沢くん
50 ナパ
49 まっちゃん
48 エビさん
47 アラタ
46 神田くん
45 よっしー
44 佐々木くん
43 ぬぅ
42 しんすけ
41 小林くん
40 本田さん
39 古庄
38 中田くん
37 ライ
36 早苗
35 白い車の人
34 けんじ
33 後藤さん
32 ゆう
31 しんご
30 早稲田くん
29 キョースケ
28 糸井さん
27 スーさん
26 じゃんぼ
25 だいちゃん
24 セク原田
23 新保くん
22 キクちゃん
21 りき
20 竜ちゃん
19 クニヒロ
18 たけ
17 ダン
16 ひとし
15 ○ヤマ・○ョウ
14 社長
13 たかしさん
12 神様・其の2
11 いけや
10 しゅう
09 トモ
08 ゆうじ・其の2
07 ゆうじ
06 トシ
05 神様
04 モーミン
03 アツオ
02 バンビ
01 ダイスケ
00 きのっぴ

第2回

バンビ


中学生の頃、好きな男の子とは別に『お気に入り』という男の子が何人か居た。
その中の一人が『バンビ』である。
何故そのようなあだ名だったのか、私は知らない。
本名にも全く関わりがないのだ。

私はよく好きな男の子やお気に入りの男の子を尾行した。
『尾行』と言っても学校の帰り道を後ろから気付かれない様に付いて行くだけである。
家を知りたいというのもあったが、少しでも近くに居れるという事が幸せだったのである。
尾行は一人ではやらなかった。
流石に変態的行為である事は承知していたので、友達を連れ、
私が隊長となり偉そうに指事を出すのである。

バンビの尾行はなかなか難しかった。
彼は身長が高く足も長かった為、身長150cm程度の私とは歩幅が違い過ぎるのである。
故に小走りで尾行する。
できるだけ音を立てない様に。

しかも彼はよく後ろを振り向く。
その度に私達は急いで電柱の影に隠れ、「気付かれてないよね?」などと確認し合ったものである。
今考えると誰から見てもバレる様な行為が、その頃は平気だと思っていた。

見えなくなると「まかれたか!?」などと刑事にでもなった様な気分で本気で焦った。
ただ角を曲がっただけである。

それにしてもその日のバンビは嬉しそうであった。
常にダルそうにしている彼が魅力的であ?たのに、やけに浮き足立っているのである。
これは何かあるに違いない。
友達と推理をしながら尾行を続ける。

住所は名簿で知っていた。
しかし彼はやや違う方面へと歩いて行った。
怪しい。なにやら匂う。

すると彼はとある公園へと入って行った。
そこに居たのは、学年で一番可愛いと言われている女の子だった。
私達は草陰に隠れ、その様子を伺っていた。
子供だから許された様なものの、犯罪行為ギリギリではないだろうか?

何を話しているのかは聞こえなかったが、
2人の距離感を見れば付き合っているという事は一目瞭然であった。

例え『好き』でなく『お気に入り』だとしても、ショックだった。
学校内でそんな噂は立っていなかったのだから。
私達はなんとなくしょんぼりしながら帰宅した。

翌日学校へ行くと、席が隣のバンビが話し掛けてきた。
私は大人しい子で、男の子と話す事は殆どなかった。
なので、尾行の事がバレたのではないかと一瞬青ざめた。
しかし彼は「俺、○○と付き合う事になったんだよ〜」と満面の笑みで言った。
どうやら私達の尾行は成功したらしい。

その後、私の尾行癖はハタチ前後まで続いた。
だが、その間に『バレなかった』と確信できたのはバンビだけである。


2002.10.15

乾京子


スポンサード リンク

私が出逢った男たち


 

たまごや

週刊マナー美人

常識ぽてち

女性のためのクルマ読本

週刊節税美人

知って得する労働法

小口輸入支援・販路ドットビズ


創刊:2002.09.12
訪問者数:
更新:2011.02.16
デジタルたまごやトップ