私が出逢った男たち -乾 京子-

今まで多くの男性に出逢った。学校、合コン、バイト、ネット・・。友達として10年以上仲良くしている人、すぐ別れてしまった人、恋人だった人。過去の男たちついて様々な角度から赤裸々に、時に淡々と綴ります。

私が出逢った男たち

私が出逢った男たちPart1
by 乾京子
私が出逢った男たちPart2
by 卯月あみか
私が出逢った男たちPart3
by 緑川すずめ

乾京子自己紹介
マガジン発行部数

新着エッセイ

Part2へ

57

最終回-父と兄-

56 まる
55 ヒロシくん
54 肥後くん
53 あぶ
52 あつのぶくん
51 柳沢くん
50 ナパ
49 まっちゃん
48 エビさん
47 アラタ
46 神田くん
45 よっしー
44 佐々木くん
43 ぬぅ
42 しんすけ
41 小林くん
40 本田さん
39 古庄
38 中田くん
37 ライ
36 早苗
35 白い車の人
34 けんじ
33 後藤さん
32 ゆう
31 しんご
30 早稲田くん
29 キョースケ
28 糸井さん
27 スーさん
26 じゃんぼ
25 だいちゃん
24 セク原田
23 新保くん
22 キクちゃん
21 りき
20 竜ちゃん
19 クニヒロ
18 たけ
17 ダン
16 ひとし
15 ○ヤマ・○ョウ
14 社長
13 たかしさん
12 神様・其の2
11 いけや
10 しゅう
09 トモ
08 ゆうじ・其の2
07 ゆうじ
06 トシ
05 神様
04 モーミン
03 アツオ
02 バンビ
01 ダイスケ
00 きのっぴ

第21回

りき


合コンがあった。
元々合コンに期待はしていない。
格好良いのがいればラッキーくらいに考えていた頃である。

3対3でという事で、私達は新宿に集まった。
幹事の女の子に「どういう人?」と聞くと曖昧な返事しか返って来ない。
ただ「期待はしない方がいいよ」とは言った。

男の子3人は少し遅れて来た。
見た途端帰りたくなってしまう程のメンツである。
まぁ、楽しめれば良いので、そのまま予約した居酒屋へと行った。

見た目は3人共、どう見ても30をとっくに超えているのだが、2人は27歳、一人は25歳であった。
その25歳が『りき』である。

とにかく楽しかった。
盛り上げる事に命を賭けているのではないかと思う程ハイテンションである。
私は元々盛り上げ役なので、そのテンションに劣らない程飛ばした。
いつもそうだからか、私は合コンで彼氏が出来た事がない。
男友達は増えるのだが・・・。

ところで、りきである。
彼は角の席で余り話さずチビチビと酒を飲んでいる。
御節介かもしれないが、私はそういう人を見ていると放っておけない質なのだ。
少し席移動をし、彼に話し掛ける。
なんだか嬉しそうである。

そして私はりきから翌日の焼肉パーティーに誘われた。
「沢山来るし、面白いから来なよ」と言われ、イベント好きの私は即OKした。
友達も沢山欲しかったし。

彼の言う通り、焼肉パーティーは楽しかった。
そして彼はよくイベントを企画し、その度に私は出席した。
毎回少しづつ友達は増えていく。
りきに感謝、そして合コンの幹事の友達にも感謝である。

しかし、どうやら彼は私の事が好きらしい。
誰から聞いた訳でもないが、彼の言動から察するに、そうとしか思えないのだ。
全く好みではないし、むしろ押し付けがましく、どちらかと言えば嫌いである。
もしかしたら、それが無意識に態度に出ていたのかもしれない。

そして私のキレる日がやって来た。

りきは煙草をアルコールが入った時のみ吸い、普段は吸わない。
私はかなりのヘビースモーカーである。

二人で映画を観に行った日、彼は言った。
(とても観たかった映画で、彼はチケットを2枚持っており、誘われたのでつい行ってしまったのだ。ここが私の甘い所である)
「煙草って臭いんだよね。本人は気付かないみたいだけど」
目の前で私は黙って煙草を吸っている。
「アルコール入った時に吸うのは大いに結構なんだけどさ、普段は迷惑以外の何ものでもないよね」
余りにも自分中心の発言ではないか。
しかも私に喧嘩を売っているのか?
ならば言ってやろう。
「吸わない事はいいと思うし、吸うのが迷惑って思う気持ちもわかるけどさ、アルコール入った時だけ吸っていいっていうのが訳わかんない。
それって、りき中心の考えでしょ?
あとさ、煙草吸う人なんていっぱい居るじゃん。
みんなにそれ言ってる訳?嫌われるだけだと思うよ。
それと、りきの口臭と体臭もかなりキツイんだけど」

彼は真っ赤になり絶句した。
それもその筈である。
私は普段嫌な事を言われても適当に聞き流し、
もめ事を起こさない様にしているからだ。
そして普段は割と素直にものを聞くので、『ごめん』とでも言い、そそくさと煙草の火を消すと思ったのかもしれない。
しかも禁句とも言える口臭・体臭の事を言ってしまった。
これこそ本人が気付かない事である。

まあ、私も反省している。
口臭・体臭の話を持ち出すなんて最低である。

その日を境に私達の仲は悪くなった。

しかし彼は常にイベントの企画者及び幹事である。
私はそんなヤツの来るイベントには参加したくないのだが、今まで知り合った人達に誘われるのである。
りきからもイベントの連絡が来る。
りき以外には事情を話し「行きたくない」と言うが、
大抵は「大丈夫だよ。話さなきゃいいじゃん。来なよ。寂しいし」
などと言われ参加する。
そしてその他の友達も、幹事をしてくれるりきを利用して楽しみたいだけの様だ。
ちょっと不憫ではあるが、仕様がないのかもしれない。

しかし何故これだけ仲が悪いのに、りきから連絡が来るのだろう。

答えはすぐに分かった。
他の友達が私を好きだからである。
勿論友達として。
りきとしては私を誘わなくてはバツが悪いのだろう。
やたら体裁を気にする、そういう人なのだ。

そして私は時々りきに嫌味を言われながら、それを聞き流し、イベントに参加しているのだ。


2003.03.11

乾京子


スポンサード リンク

私が出逢った男たち


 

たまごや

週刊マナー美人

常識ぽてち

女性のためのクルマ読本

週刊節税美人

知って得する労働法

小口輸入支援・販路ドットビズ


創刊:2002.09.12
訪問者数:
更新:2011.02.16
デジタルたまごやトップ