私が出逢った男たち -乾 京子-

今まで多くの男性に出逢った。学校、合コン、バイト、ネット・・。友達として10年以上仲良くしている人、すぐ別れてしまった人、恋人だった人。過去の男たちついて様々な角度から赤裸々に、時に淡々と綴ります。

私が出逢った男たち

私が出逢った男たちPart1
by 乾京子
私が出逢った男たちPart2
by 卯月あみか
私が出逢った男たちPart3
by 緑川すずめ

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57

最終回-父と兄-

56 まる
55 ヒロシくん
54 肥後くん
53 あぶ
52 あつのぶくん
51 柳沢くん
50 ナパ
49 まっちゃん
48 エビさん
47 アラタ
46 神田くん
45 よっしー
44 佐々木くん
43 ぬぅ
42 しんすけ
41 小林くん
40 本田さん
39 古庄
38 中田くん
37 ライ
36 早苗
35 白い車の人
34 けんじ
33 後藤さん
32 ゆう
31 しんご
30 早稲田くん
29 キョースケ
28 糸井さん
27 スーさん
26 じゃんぼ
25 だいちゃん
24 セク原田
23 新保くん
22 キクちゃん
21 りき
20 竜ちゃん
19 クニヒロ
18 たけ
17 ダン
16 ひとし
15 ○ヤマ・○ョウ
14 社長
13 たかしさん
12 神様・其の2
11 いけや
10 しゅう
09 トモ
08 ゆうじ・其の2
07 ゆうじ
06 トシ
05 神様
04 モーミン
03 アツオ
02 バンビ
01 ダイスケ
00 きのっぴ

第44回

佐々木くん


専門学校の頃、私はいじめにあった。
それもその筈で、私は男の子としか話さなかったのだ。
女の子は女子高時代で既に『嫌なもの』とインプットされており、『仲良くしてもロクな事がない』と思い、
最初から男の子の友達しか作らなかったのだ。
そんな私を彼女達は妬んだのか、集団で私をいじめた。
勿論男の子の目の届かない所でばかりである。

男の子達に相談しても誰も信じてくれなかった。
そこで私が取った手段は『登校拒否』である。
専門学校生にもなって登校拒否はどうかと思うが、その程度しか成す術はなかったのだ。

約1ヶ月後、やや太めだった私は体重を10キロ落とし学校へ行った。
そんな姿を見た彼等は『相当悩んだのだろう』と思ったのか、殆どが私のボディーガードの様に女の子を近づけない様にした。
実際は悩んだのではなく、少し過酷なダイエットをしたのだが。

しかし、その後即クラス替えがあり(前期と後期に別れていたのだ)、いじめの主格になったであろう女の子と、事情を知らない男の子達と同じクラスになってしまった。
そこで私は徹底的に1人で行動をする事にした。

登校拒否のこともあり、単位が足りずこれ以上休む訳にはいかなかった。
1日中誰とも口を聞かないのはしょっちゅうだった。
そこで話し掛けてきたのが『佐々木くん』である。
前期の頃からクラスは同じだったが、まともに話した事はなかった。
彼は真面目で顔も良く、茨城なまりがあり、服装も少々野暮ったかった。
性格は良いので、即仲良くなった。

彼はどうも私に好意を寄せている様だった。
いじめの事も話しはしなかったものの、彼は気付いていた。

そして彼に「俺と付き合って」と言われたのだが、私はあっさり断ってしまった。
何故断ったのかは覚えていない。
今考えると、彼ほど良い人物はいなかったのではないだろうかと思うくらいだ。

それからしばらくし、彼はある女の子と付き合う事になる。
彼女は性格も良く、明るく、私は大好きだった。
本当にお似合いだと思った。

それから4年後、彼等は結婚をした。
驚きはしたが、心から祝福をしたものである。

それから毎年、年賀状と暑中見舞いが届く。
現在は既に2人の子供がおり、家族4人の写真を送ってくる。
他人の家族写真程つまらないものはないのだが、
その2人からだと何故か微笑ましく思えるのだ。

だが私は幸せそうな彼等からの写真を見ると、
どうしても『あの時の告白を受けておけば良かった』と後悔するのだ。
今更後悔しても仕様がないし、
私とだったら結婚まで行かなかったかもしれない事は充分承知である。

周りが結婚ラッシュの今、少しだけナイーブになるのだった。


2003.08.21

乾京子


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更新:2011.02.16
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