新たな問題

老人ホームの裏事情PART2

老人ホームのイメージとは?和気藹々な老人たち。暗い病院のような所。夜な夜な徘徊するイメージ。じつは老人ホームにはこんな実体があるんです。有料老人ホームで働く筆者が語る老人ホームのさまざまな裏事情。

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50号〜最新号
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最終更新日:2009.01.23

創刊2003.02.12

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第46回

新たな問題

こんにちわ、永礼盟です。ご購読ありがとうございます。

比較的重度な方が入所されている我がホーム。今までは、身体のケアに追われていた感があります。施設長、職員の入れ替わり、少しずつ落ち着きだしている事から、新たな問題に取り組まなくてはいけなくなっています。

今まで、当たり前のサービスが出来ていなかったのです。立ち上げから数年が経とうとしているのに、落ち着く事がなかった我がホーム。自立されている方へのケアがおろそかになっていたのです。

何が出来ていなかったのでしょうか?それは、『サービス』です。老人ホームと聞いて、何を思い浮かべますでしょうか?最近では、メディアで取り上げられる事もしばしばあるので、イメージもあるかと思われます。極上の物件に、24時間態勢のケアと家事がついた生活。老後は、何もせずにのんびりと暮らしたい。そんなイメージが老人ホームにはあると思うのですが、うちの施設は、そんな夢のようなイメージの中に現実的な問題と直面してきたのです。

重度の方と、自立の方のケアの両立です。我がホームは、徹底的な教育で介護施設と感じさせないサービスを提供する事をもっとうとする会社でした。私も、この理想に共感します。ゴリ押しでない、必要なときにだけ手を差し伸べるようなケア。歩いていて道に迷ったとき、そっと後ろから「お困りですか?」と手を差し伸べられる。そんなケアがしたいと考えていた。自分の信念と会社の理想が合致して、今のホームに勤めだした。しかし、現実は甘くなかった。

少ない人数での身体介護は、予想以上にキツい物でした。サービスを提供すると同時に、身体援助と家事援助も行わなければなりません。特別養護老人施設であれば、共有部を掃除するスタッフが専門にいるのかもしれません。しかし、我がホームは、共有掃除はもちろん、居室掃除、洗濯、食事の支度、全てを1対3の職員配置で行わなければなりませんでした。

入所されている方の人数で、配置される職員数が決まるのです。24名の方が入所されていらっしゃれば、単純に職員数は8人です。この8人の中に、施設長もナースも含まれてしまいます。一日に、ケアやサービスに関わるスタッフは、我がホームでは2名〜4名です。1対3とは、その日の人員体制ではなく、あくまでも入所されている方に対しての割合なのです。

二人しか職員がいないのに、どうやってサービスとケアが両立出来ましょう?いつも愚痴のようなメルマガで申し訳ないですが、今のホームに来てから本当に辛かった。

現在、沢山の犠牲から何が問題なのかが解りつつあります。少しずつ問題点も改善され、職員数も増えています。すると、新たな問題が自然と見えて来たのでした。

普段、見えなかった自立の方へのサービス。ケアでなく、サービスです。ホテルに泊まったときに思います。あんな、ホテルマンのようなサービスを要求されるという事を。

いくらオムツ交換が早くても、ベッドから車椅子へのトランスが上手くても、入浴介助が手際良くても、食事を出すタイミングが遅いと言う事で、サービスマンとしての評価は、ゼロになるのです。

自分の苦手な「サービス」という分野。絶対に飲食業に就けないと思っていたのに、こんな形でサービス業に関わるとは思いもよりませんでした。

新たな問題。それは、サービスを勉強し、職員で共有をはからなくてはならない事です。

新しい風が吹き、落ち着きだした我がホームに新たな課題が突き付けられたのでした。

2004.02.03


永礼盟

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