有料老人ホーム実態編(6)

老人ホームの裏事情Part3

老人ホームのイメージとは?和気藹々な老人たち。暗い病院のような所。夜な夜な徘徊するイメージ。じつは老人ホームにはこんな実態があるんです。老人ホームに渦巻く諸事情を辻本ゆめのがばっさり斬ります。

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最終更新日:2013.06.06

創刊:2005.07.20

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第10回

有料老人ホーム実態編(6)

前回に続いて老人ホームの食事の話をすすめていくことにする。

おかゆにふりかけのように薬をかけたり、寒天で固めたミキサーにかけたおかずなんかにも納豆と醤油をまぜるごとく、薬を介助するのを眼にすることがよくある。まあ、食べ物かどうかも認識しているかどうか、わからない方がほとんどなので当人的にはいいのだろうが、たまたまみかけると、ちょいと寂しくなる光景である。

介護保険制度の改正で、この10月から食費を入所系施設でも(有料老人ホームは在宅扱い:介護保険法では)全額実費でいただくという話になっても、別に食事介助に手間隙をかけるように人の配置をしてもらえる望みはないから、まだまだ粗雑な食事介助は続くに相違ない。

嚥下障害の方には、トロミアップなどという商品名も付いているゼリー状に固まる魔法の粉もあるが、これの費用はもともと必要な人には個人負担してもらってきたものだから、影響なしということになる。これが粉ミルクのおでかけ用スティックのようなタイプで一本数十円もする。一日三食に使うとちょっとした金額になってしまうわけである。某ホームでは、あまりにもったいないので、経費節減のためにお粥を炊く時のおネバを取ってそれで、トロミをつけているくらいである。味は米の旨みがあるらしく、嚥下補助剤より好評らしい。

バーのカウンターと見違えるような必殺食事介助用テーブル(注:バーテンダーにあたるのが、食事介助者でカウンターに並ぶのがお食事用エプロンをかけた高齢者である。半月の形のようなテーブル)もすごい迫力だが、食事介助は、実際にやってみるとおそるべく単調さと面倒臭さという点で群を抜いている。いちいち、飲み込んだかどうかののど元の筋肉の動きも確認しなければならないし、なんとか、お皿の分をクリアして食べさせないといけないのである。

自分で車椅子に座っている座位保持もできない高齢者が、空腹を感じてガツガツと食べるということがまずないから、全量クリアは正にたいへんな事である。おまけに気管にでも入ると誤嚥性肺炎を起こしたりする。いつまでも微熱が続くのでレントゲン撮ったら差し歯の陰影がくっきりうつり、差し歯を誤嚥していたことがわかり、大騒ぎになったことがあった。こういう経験からも、口腔ケアはきちんとして実施しておいた方がいい。

食べ物といえば、異食もなかなか奥が深い。これは食べ物ではないものを口にしてしまうことだが、人間はけっこう丈夫で、ちり紙を食べたぐらいでは、ビニールを食べて腸ねん転起こすやぎのようにはならない。飢饉や天災時には、壁土も食らったという記録どおり、たいがいものは大丈夫だし、小水を飲んでもすぐには大事にいたらないはずである。

自宅のまわりを糞尿を自ら巻いて歩く独居老人、近所の商店街から苦情が区役所に殺到している迷惑おじいさんの話が昨日報道されていたが、自分の身体からでたものはさほどの毒性は考えられにくいが必要ないから排出したものなので、再びリサイクルはやめておいたほうがいいと感じる。人糞も発酵と熟成をさせれば、確かに肥料としては有効であろうが。

暑かった夏も終わりに近づいて、ある施設におじゃまする機会があった。ちょうどおやつどきで、とうもろこしの半本が高齢者に手渡しされていた。けっこう痴呆がきつい人たちのテーブルのそばにいて気が付いた。実に巧みにとうもろこしを一列一粒づつとり、手の平で器用にもいでいく。

口するのは、すでに自分のとうもろこしは食べ終えた隣のおじいさんだったりしたが、せっせともいでいく手さばきに思わず見とれてしまった。私食べる人、私とうもろこしをもぐ人でもいいのではないか。見回っていた介護職員が、どんどんもがれたとうもろこしをテーブルから拾って食べるおじいさんをたしなめに飛んできた。もう少しやらせてあげればいいのにねえ。次回は、排泄にまつわる話にすすみたい。

2005.09.25

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辻本ゆめの

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