母子家庭・だからどーした? by 小林絵美

見せます。晒します。母子家庭の実体のすべて。子育て。苦労。喜びと悲しみ、そして情けなさ。女はどうする?棄てるのか?再婚するのかしないのか?髪振り乱し、新米ママのえみりんが書きなぐります。

母子家庭シリーズ

私は在宅母子家庭ワーカー
by 萩谷 実春

夜も寂しい母子家庭
by 北村マリア

母子家庭・だからどーした?
by 小林絵美

 

小林絵美

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小林絵美のエッセイ

23 男ママ、女ママの育児
22 さびしい夜
21 閑話休題〜性の秘密?〜
20 ついに白髪染め…
19 ランドセル
18 転職
17 子供の包茎・その後
16 息子のオチ○○ン
15 親の老後
14 母子家庭ってスキがある?
13 頑張る、って変かね
12 自己破産・その1
11 今週は「恋」
10 旧姓に戻すか、夫姓を名乗りつづけるか
9 保育園…えみりんの場合
8 閑話休題「保育園」
7 小林絵美です
6 近況
5 福祉預金
4 子供の七五三
3 恋愛ってどうすればできる?
2 携帯電話を売ってくれるの? くれないの?
1 母子家庭ライター誕生

第14回

母子家庭ってスキがある?


  母子家庭ってスキがある? えみりんです。バレンタインデーでありますね。少女の頃は胸をときめかせたイベントであったけど、今や「かわいいラッピング付きチョコ」を買う日になっているバレンタイン。6歳の娘と共にどれを買って食べるかショーウィンドウの前でウキウキのえみりんであります。

●今週は「母子家庭ってスキがある?」●

 母子家庭になりたての頃、ある男に言い寄られたことがあった。旦那がいない生活は「淋しい」んだろうと思われたらしい。「スキ」があったのかな?今にして思えば失礼な話である。

 その男と知り合ったのは、えみりんが求職中の頃。世の中は不景気で就職難のご時世。30代子持ちの女が仕事を得るには寄り好みできない現状があった。多少パソコンを操れるだけでは、そうそう仕事にありつけない。片っ端から求人広告を見ては面接に通っていた。その中で「インターネットを使ったSOHOのアシスタント」募集があり、その会社にその男がいたのだ。

 SOHOだから当然ひとりきりの会社。アシスタントを募集するほどだから儲かっているのかな、と気軽に面接に行った。仕事内容は事務とデータ管理だった。条件面はまずまず。しかしなぁ…、躊躇したい業務内容の会社だった。会員制高級交際クラブだったのだ。つまり大人のお付き合い。男性会員は入会金や紹介料など支払って好みの女性を紹介してもらう。女性はタダで登録して男性から声がかかったら「お見合い」するシステムだ。風俗やホテトルと違うのはお見合いをセッティングしたあとはノータッチ。うまくできてるなぁ。需要があるから供給もあるわけで、ひとそれぞれに事情もあることだからクラブについて是非は言えない。ただ、登録女性の多いことにはビックリした。

 さて、その会社で働き出してしばらく、いや、最初からその男の視線が気にはなっていたのだが、何気に体に触るようになってきた。ほぼ1日中事務所の中で2人きりだから、会話も身の内話もしていた。そこで上記のような「旦那がいない生活は女一人で淋しいだろう」みたいな態度をとるようになってきた。はっきりと言われたのは「再婚しないか」という言葉だった。その頃のえみりんは急激な生活環境の変化に精神的に弱っていたと思う。そんな言葉によろっときそうだった。

 しかしマジマジとその男を見てみると、まるで「1ヶ月風呂に入っていない西田敏行」といった風貌だった。外見で判断してはいけないけど、えみりんが弱っていることを見越して「再婚」という言葉を使うのは、下心が見えすぎだぞ、と感じた。事実、セクハラおやじのように体に触ってくる。一瞬でも専業主婦に戻りたいとよろっとしたえみりんだが、それには「1ヶ月風呂に入っていない西田敏行」と夜は当然あんなことやこんなことをしなくてはならないのだ。…イクふりすら出来そうもないぞ。

 結局、その男の「下心」とえみりんの「下心」は実を結ばなかったのだが、やっぱり愛がないとできないわ。セックスも再婚も。クラブに登録している女性たちにはたくましさを感じてしまう。それぞれに事情を抱えながらも、ごく普通のOL・女子大生・主婦たちなのだから。少なくとも、えみりんが事務所にいたころ出会った彼女たちは頑張って生きている人達だった。彼女達を非難する人がいたら「そこまで言うなら助けてあげてよ」と言いたくなってしまうほど、頑張って生きている女たちだった。

 時々、仕事に疲れたときや人間関係で凹んだ時、ふと「1ヶ月風呂に入っていない西田敏行」を思い出すのだが、やっぱり夜の生活を想像すると自分の選択が正しかったと思い直すえみりんだった。なにより母子家庭を淋しい女と決め付けていた偏見が許せないしね。どんなに精神的に弱っていようと聞き逃せない言葉というのがある。

 スキを見せた私も悪いのだが…。 

2001-02-14


小林絵美

母子家庭・だからどーした?


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