母子家庭・だからどーした? by 小林絵美

見せます。晒します。母子家庭の実体のすべて。子育て。苦労。喜びと悲しみ、そして情けなさ。女はどうする?棄てるのか?再婚するのかしないのか?髪振り乱し、新米ママのえみりんが書きなぐります。

母子家庭シリーズ

私は在宅母子家庭ワーカー
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夜も寂しい母子家庭
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母子家庭・だからどーした?
by 小林絵美

 

小林絵美

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小林絵美のエッセイ

23 男ママ、女ママの育児
22 さびしい夜
21 閑話休題〜性の秘密?〜
20 ついに白髪染め…
19 ランドセル
18 転職
17 子供の包茎・その後
16 息子のオチ○○ン
15 親の老後
14 母子家庭ってスキがある?
13 頑張る、って変かね
12 自己破産・その1
11 今週は「恋」
10 旧姓に戻すか、夫姓を名乗りつづけるか
9 保育園…えみりんの場合
8 閑話休題「保育園」
7 小林絵美です
6 近況
5 福祉預金
4 子供の七五三
3 恋愛ってどうすればできる?
2 携帯電話を売ってくれるの? くれないの?
1 母子家庭ライター誕生

第19回

ランドセル


ランドセルえみりんです。しつこいですが「子供の包茎」問題(笑)先日某医療関係者に聞いたところ「親の意志に任せます」と、まるで任意の予防接種と同じ扱いだった。今回この問題をいろいろな人に質問をしてみたが、圧倒的多数は「中学までは皮付き、高校からは剥きましょう」だった(笑)中学生で剥けている方がまわりにからかわれて恥ずかしい思いをするんだとか。なるほど。でも、いざ剥こうと思ったときには高校生かぁ。まわりのママたちの口コミに右往左往したえみりんですが、ほっとくことにします!


●今週は「ランドセル」●


 彼岸の入りの過ぎて、本格的な春の陽気が続いていますな。心の春はまだ遠くても、季節は確実に時を刻んでおります。えみりんに恋の春はまだ来ないけど、家庭的な春はもうすぐ来る。

 そう、長女が4月から小学校入学なのだ。卒園卒業を得て、新級新入学の季節がやってくる。子供をお持ちの方は、今頃いろいろな想いを抱えて過ごしておいでではない? または自分の子供時代をふと思い出す事ってこの時期は多いのではないかな?

 まぁ、懐かしい思い出に浸ってばかりもいられないほど、入学の準備に追われていますがね。えみりん家を例に挙げてみても、大騒動である(笑)。こまごまと学用品を揃えていて気がついたんだけど、「あ!ランドセルを買うのを忘れてた〜」と肝心な部分で抜けているえみりん。

 ランドセルといえば、昨年は母子家庭になりたての頃を思い出す。長男が新入学を控えていて、ランドセルはおろか学用品に至るまでなんにも用意出来なかったのだ。食費を買うんで精一杯だった家計に、入学準備などという余裕はなかったのだ。文房具は友人や親戚からもらうことができた。教科書などは義務教育のおかげでタダでもらえた。しかし、ランドセルだけは、調達が困難だった。お下がりをもらうにしても(普段の洋服にしてもそうだが)男の子のものって痛みが激しくて、誰もお下がりに出したがらないのである。

「え、これまだ着れるじゃん。使えるじゃん。いいよ、ちょうだい」「だめよー、こんなのあげたら私が恥ずかしいわよ。買って渡すから〜」

…オイオイ、買ったものをもらったら、今度は私が恥ずかしいじゃないか。まぁ、友人には他意はなくて、言った言葉らしい。何も考えず、ラッキーと単純に受け止めればよかったのかもしれない。ムッとした私は、大人げなかったかもなぁ。買えないんだからもらっておけばよかったかなぁ。

 そんなある日、区役所の福祉課からお呼びがかかった。なんと就学奨励金制度というのがあると教えてもらった。ひとり親家庭、特に母子家庭にはいろいろな“生活を自立させるための”支援制度がある。生活保護を受けていれば、なおのことありがたい制度だ。

 ※母子福祉応急小口資金(たとえば) 生活安定のための緊急に必要な資金を限度額まで無利子で貸してくれる。幸い次の支給日までの食費は残っていたので、↑これは利用しなかったが。

 その福祉課の人に生活保護世帯には無償でランドセルをプレゼントしているのだけれど、どうする?と聞かれて「ください!」と即答のえみりん。なんだか棚ボタじゃないか。福祉課の人は事務所の奥からかわいらしい箱に入った新品のランドセルを持ってきて笑顔で言ってくれた。「入学、おめでとう」その言葉に涙がでそうになったよ…。そして、頑張らなきゃって思った。

 専業主婦のままでいたら、3万や5万もする立派なものを買ってあげられたかもしれないけど、福祉課で手渡されたランドセルは勝るとも劣らない立派なランドセルだと感じた。値段じゃなくて、いろいろな人の心がこもっているようだった。事実、それも税金で購入されたものだからだ。

 今年は、もう生活保護を受けていないから、あのランドセルをもらうことはできない。デパートのランドセル売り場で、値札とにらめっこしながら、ふと思い出すのは優しい笑顔で手渡されたランドセルのことだ。

 いつか子供に話してあげなきゃ、なぜランドセルを乱暴に扱ったらママが怒ったのかを…。

2001-03-23

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