夜も寂しい母子家庭 by 北村マリア

母子家庭で暮らしていくには想像以上の忍耐と根気が必要。時には不本意なことも・・。二人の保育園児を抱え風俗店の受付嬢も経験した妖艶なシングルママが、寂しい夜を克服しつつ母子家庭の喜怒哀楽を綴ります。

母子家庭シリーズ

私は在宅母子家庭ワーカー
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北村マリアのコラム

19 実習生
18 水子
17 再会
16 現況報告
15 社会復帰
14 神経質
13 見合い話
12 風雲
11 離婚合意
10 修羅場(激情編)
9 変態談義
8 黄昏
7 潮騒
6 七転八起
5 父性愛
4 攻撃の夜
3 悶夜
2 秘め事
1 一人の夜
0 男いない歴

第5回

父性愛


養育費を払わない。こんな父親は全体の80%いるという。ある団体の統計だ
が、我が前夫もご多分に漏れていない。

ただ、こんな男でも、驚くだろうが子供たちへの愛情はある。信じられないだろうが、私だけがそれを疑いきれない。いい加減でも、自覚が無くても、言い換えればそれだけで、彼にも父性はあるのである。

いろいろな出来事が重なって、風俗はたった6日間で辞めてしまった。事情は後で順次書くつもりでいるけれど、ともかく、急に帰郷を決めてしまった。離婚は、慰謝料200万+預貯金+退職金、養育費10万で手を打った。慰謝料200万を一括で受け取ったらハンコを押すと言ったら、それまで慰謝料だけは絶対に払わないと言っていた男が、『何とかする』と言った。

社宅を出て、一週間ウイークリーマンションを借りた。彼は離婚に大賛成した両親に慰謝料を都合してもらい、社宅を出た翌日の夜、150万持って現れた。残り50万は養育費に上乗せして分割で払うと念書だけ書かせ、平成13年11月22日、偶然にも『いい夫婦の日』正式に協議離婚した。

残りの5日間は、『今まで一緒にいなかったんだし』と彼に子供を預け、私は飲み歩いた。深夜から明け方にかけて帰ってくると、両腕に子供たちを抱き、スヤスヤと眠っていた。私は昼間まで寝ていたが、彼は子供たちに起こされて、公園などに出かけていた。

最後の夜も、私は飲んだ。最後こそヤケクソで浴びるように飲んで歌って帰ってきた。彼は起きて、泣いていた。泣きながら、朝まで、寝ている子供たちを抱きしめていた。

去年、次女の七五三だった。2人の写真を送った。自分にそっくりな長女、姑によく似てしまった次女を見て、さすがに感極まったのか。女の目を盗んで電話してきた。2人に代わって欲しいというのは退けたが、
『2人とも、会ったら、ああ本当に大きくなったんだなって思うんだろうな…』
そんな風に言った台詞には、何だか胸が痞えてしまった。

2003.04.06

北村マリア

夜も寂しい母子家庭


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