夜も寂しい母子家庭 by 北村マリア

母子家庭で暮らしていくには想像以上の忍耐と根気が必要。時には不本意なことも・・。二人の保育園児を抱え風俗店の受付嬢も経験した妖艶なシングルママが、寂しい夜を克服しつつ母子家庭の喜怒哀楽を綴ります。

母子家庭シリーズ

私は在宅母子家庭ワーカー
by 萩谷 実春

夜も寂しい母子家庭
by 北村マリア

母子家庭・だからどーした?
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北村マリア

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北村マリアのコラム

19 実習生
18 水子
17 再会
16 現況報告
15 社会復帰
14 神経質
13 見合い話
12 風雲
11 離婚合意
10 修羅場(激情編)
9 変態談義
8 黄昏
7 潮騒
6 七転八起
5 父性愛
4 攻撃の夜
3 悶夜
2 秘め事
1 一人の夜
0 男いない歴

第7回

潮騒


東京での風俗はたった6日間だったけど、面接の翌日月曜日から出勤し始め、木金土と遅番だったので、述べ十数人くらいを接客している。

どこの世界でも新人は強みで『初めてで緊張してる』と言えば大抵客の方が張り切ってくれた。張り切りすぎて『入れていい?』などと囁かれるのはうんざりだったが、それさえなければ結構楽しい仕事だったように思う。

中には変わった客もいた。噛んでくれとか、踏んでくれとか…。自称70歳のおじいちゃんもいた。けれど私的に最も変わった客は…今思い出しても最悪だが、『潮吹きマニア』と言えばわかるだろうか?風俗嬢はいかなる女性でも店の商品であり、お店のものを傷つけてはいけないという社会の基本的なルールはこの世界でも変わらないのだけど…コイツのせいでえらい目にあった。

シャワーの時から『潮吹きそうだな…』ボソリと呟いたので、それなりに警戒はしていた。なのにとっとと餌食になってしまったのは、新人の哀れさなのだろうか。

ベッドに移った途端、前儀もそこそこに指3本突っ込まれ、子宮をグイグイ押された。たまったものではない。拳でグイグイやられるのもムカつくが、コイツは子宮の場所を知っていて、親指と手の平で子宮をつまみながら押すのである。押すと同時に3本の指でエイッとばかりに子宮を突き上げる。水鉄砲じゃあるまいに…痛いんじゃなく、とても苦しい。

(うわ〜冗談じゃないっ!!)逃げようとしたが、逃げられなかった。『逃げちゃダメだよ』上ずった声を発し、猿のように身軽に飛びついてきて、左手を私の太ももの下に回し、その左手で子宮を押し始めた。『止めてくださいよっ!!』言ったけど、そんな程度で止めるようじゃ、マニアはやってられないのである。危険を感じてインターホンに手を伸ばしたら、そのままの体勢で体をずらされた。苦しくて苦しくて言葉が声にならない。激苦を逃すための呻き声が出てしまう。その声すら、マニアを興奮させる材料になってしまう残酷。

それでも何度も何度も、右腕でマニアに肘鉄を食らわし続けたら、ようやくマニアは離れたが、シーツはぐしょぐしょ、膣も子宮も熱を持ってカーッと熱かった。ぐったりしている私をよそに、マニアは射精もせずに無言で服を着始め、とっとと部屋を出て行った。

あまりのことにしばらく動けないでいると、店長が怒り顔で部屋に入ってきた。その顔を見たらボロボロ泣けてきた。泣きながら一部始終を話したら、『あ〜、あの野郎、遊び慣れてやがったな』店長も悔しそうだった。

何でも、客が一人で部屋から出てきたので『どうしました?』とびっくりして従業員が呼びかけると、『もういいから』と一言だけ残し、マニアはスタスタ店を出て行ったそうだ。私が何か失礼をやらかして客を怒らせたのかもしれないと思ったという。

『ひどい目にあったね』頭を撫でられたら、また泣けてきた。聞くと見るとが違うように、実体験はかなりショックだった。しばらく店長の肩に頭を乗せて泣かせてもらった。背中や肩に乗せられた手の平があったかくて少しだけ落ち着いた。みっともない姿で泣いてることなんて忘れて、何て優しい人なんだろうとドキドキした。しばらく泣いたら『もういいかい?』たまりかねたように立ち上った。ぐしょぐしょのシーツ、素っ裸でタオルケットで胸だけ隠したHな姿…初めて裸を見られたような恥ずかしさを感じた。

2003.04.22

北村マリア

夜も寂しい母子家庭


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