夜も寂しい母子家庭 by 北村マリア

母子家庭で暮らしていくには想像以上の忍耐と根気が必要。時には不本意なことも・・。二人の保育園児を抱え風俗店の受付嬢も経験した妖艶なシングルママが、寂しい夜を克服しつつ母子家庭の喜怒哀楽を綴ります。

母子家庭シリーズ

私は在宅母子家庭ワーカー
by 萩谷 実春

夜も寂しい母子家庭
by 北村マリア

母子家庭・だからどーした?
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北村マリア

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北村マリアのコラム

19 実習生
18 水子
17 再会
16 現況報告
15 社会復帰
14 神経質
13 見合い話
12 風雲
11 離婚合意
10 修羅場(激情編)
9 変態談義
8 黄昏
7 潮騒
6 七転八起
5 父性愛
4 攻撃の夜
3 悶夜
2 秘め事
1 一人の夜
0 男いない歴

第9回

変態談義


マニアの餌食になった翌日、木曜日は遅番だった。出勤すると、『どうだ?』と店長じゃなく、マネージャーが聞いてきた。(これはもしかしてずいぶん話が広まってるんじゃなかろうか)と思ったら、案の定、友人も知っていた。『ひどい目にあったね〜』という友人に『まあ、ね』としか言えなかった。

マネージャーが『この商売、変態はつき物だから』と慰めなのか戒めなのかよくわからないことを言ったのを皮切りに、友人他3名と私とマネージャーの6名で変態談義が始まった。『私はこういう客と遭遇した!!』と、まるで遭難とか冒険話状態であった。

スーツを脱いだらガーターという女性用下着を履いていた、客の要求するポーズをとり軽く擦っただけで果てて帰った、オナニーを見ててくれというので1時間近くも客のオナニーを鑑賞せねばならなかった、足だけをベロベロ舐めさせた…こういう人は、本当にいるのである。

私は風俗2日目に『踏んでくれ、噛んでくれ』と言う客に遭遇した。踏むのも怖いが噛むのはもっと怖い。それでも『何も言わなくていいから思い切って踏んで、噛んで』と言うのでやらせてもらった。そうしてくれるだけでいいというので、その方が楽だと判断したからだ。この客の話をしてみると、『そういう客もいる』と、呆れつつ、諦め顔だった。

店は普通のヘルスで、過激なサービスを謳っているわけでもないし、オプションという、別料金で特殊なサービスを設けているわけでもないのに、こういう人たちは普通のお客さんに紛れてやってくる。そして当たり前のように自分の性的趣向を要求し、こちらが求めに応じられないとすねて萎えてしまう。

友人は『それでもまだ本番本番うるさいのよりはマシだと思うよ』と言ってたが、ヘルスはヘルス、ソープはソープであり、ソープより安い値段であわよくばタダで一発やろうなどという不届き者は、それが男の悲しい性なのだとしてもこれほど迷惑な客はいない。中には一万でやらせたとかいうヘルス嬢もいるらしいが、こういう女性もまた不届き千万、ならばソープで働けと言われてしまう。本番強要する客も、金で本番をやらせるヘルス嬢も、どちらも変人扱いされていた。

しかし…そもそも、ヘルスにしろピンサロにしろ、口内射精だ。どんなにサービスしたって素股が限界。そこで入れようとするけしからん奴もいるが、大抵は足蹴りされるのが落ちだろう。女性にとっては、妊娠する心配はないし、避妊する必要もないし、一日に何本もの男根を挿入されるよりは体への負担は少なくて安全だ。だからこそ、ヘルス嬢は『本番』を嫌うのだが…そもそも口の中に精液を出すという行為自体が、一昔前までは『変態行為』であったはずだ。

性産業が安全を追求した結果なのか、フェラチオ中に果ててしまいたいという男の欲望が産んだ職種なのかは知らないが、認知度が高くて誰も変に思っていないだけで、実はヘルスに訪れる客もそれを迎える女性もまた、風俗業界に縁のない人間から見れば『変人』に写るはずである。

2003.05.05

北村マリア

夜も寂しい母子家庭


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