夜も寂しい母子家庭 by 北村マリア

母子家庭で暮らしていくには想像以上の忍耐と根気が必要。時には不本意なことも・・。二人の保育園児を抱え風俗店の受付嬢も経験した妖艶なシングルママが、寂しい夜を克服しつつ母子家庭の喜怒哀楽を綴ります。

母子家庭シリーズ

私は在宅母子家庭ワーカー
by 萩谷 実春

夜も寂しい母子家庭
by 北村マリア

母子家庭・だからどーした?
by 小林絵美

 

北村マリア

発行部数
北村マリア自己紹介
ライター募集
只今たまごやでは母子家庭ママによるメルマガライターを募集中です。奮ってご応募ください>>詳細

北村マリアのコラム

19 実習生
18 水子
17 再会
16 現況報告
15 社会復帰
14 神経質
13 見合い話
12 風雲
11 離婚合意
10 修羅場(激情編)
9 変態談義
8 黄昏
7 潮騒
6 七転八起
5 父性愛
4 攻撃の夜
3 悶夜
2 秘め事
1 一人の夜
0 男いない歴

第11回

離婚合意


女を追い出したあの金曜日…11月16日は、次女の2歳の誕生日だった。あの日のことを書こうとすると、この項だけでは収まり切らないので殆どを省略しますが、何はともあれあの日、私はとうとう離婚に合意した。

恨み辛みなんかより、もうこれ以上子供の成長を邪魔しないでよと、そんな気持ちでいっぱいだった。慰謝料も養育費も望んだって払ってはもらえないだろうし、望むことでこれ以上の嫌がらせを受けるなら、そんなものは諦めるより他ないと思った。

一度はあの日に親子断絶、今生の別れとなりかけたが、いざ夫を帰そうとすると子供が泣いて離れたがらない。友人も『子供のためにせめて養育費の取り決めくらいはするべきだ』と取り成してくれて、結局は月一回子供達と面接させる代わりに、養育費を10万もらう条件で私の方が折れた。折れる代わりに公正証書は来週早々にでも交わすこと、誕生日のすぐ後に離婚したんじゃ次女が嫌だろうからと離婚届は来月に提出することを承諾してもらい、離婚合意となった。

離婚が決まった後、白けた気分を持ち直すため、タバコを吸いながら夫と子供達の様子を眺めた。夫の子供達への態度を見ていると、どうしてこんなこと…誕生日に女と離婚届を持ってくるような真似をしたのかと首を傾げた。女のところへ行けば子供の気配を忘れてしまうのだろうかと解釈するしかなかったが、そう思えば、公正証書を交わすことすら実現性は薄いなと改めて判断した。

養育費を払わないなら、子供を会わせないまでだ。けれどかわいそうなのは子供達だった。パパを慕い、パパに甘え、パパを求めて止まないのに、そのパパからの恩恵は一切受けられないかもしれない。

そう考えると、心中はかなり複雑なものがあった。長女も次女も、どちらも出生には『いわく』を秘めている。それを彼女達に伝えるつもりはないが、事実は長女を産んだのは父親からの強烈な願いがあったからだし、次女は、父親から望まれないまま私が無理やり産んだようなものだった。

『親の身勝手』という言葉が浮かんで辛かった。親の身勝手でこの世に誕生させ、親の勝手で片親になってしまった。離婚に関する自分の非は認めていたが自分の非ばかりじゃないと思ったら、『こんな男を父親にしてごめん』と、あの時初めてそう思った。

2003.05.21

北村マリア

夜も寂しい母子家庭


たまごや

週刊マナー美人

常識ぽてち

女性のためのクルマ読本

知って得する労働法

週刊節税美人

四柱推命による人生相談

お店で買うにはちと恥ずかしい

創刊:2003.02.23

最終更新日:2016.12.02

総訪問者数:

デジタルたまごやトップ