[215]パリに泊まる(2)

最近フランスではシャンブル・ドット(民宿)がブームのようだ。テレビでも良く取り上げられる。これまでのフランス人の旅行となると地方に住む親戚や友人の家に家族全員で転がり込み長期滞在というのが一般的だったようですが、都会を中心に核家族が増えた事や、8月の長期ヴァカンスまで待てない人たちが週末や飛び石連休を使って地方にあるシャンブル・ドットに泊まるというのが流行っているみたい。
私自身シャンブル・ドットが好きで、旅行の時はだいたいこれを利用している。一般家庭に泊まることでフランス人のインテリアセンスを見たり、客のもてなしぶりを学んだりする。ターブル・ドット(夕食)があればそれも別途注文して、郷土料理や家庭料理を味わったりするのも楽しみ。でも、最大の楽しみは同じ日に宿泊している他の旅行者との交流。フランスの地方から来た人たち、外国人の人たち、それぞれ私が知らない世界から来た人ばかりだから刺激も多い。面白いのは地方毎の訛りのくすぐったいような発音や外国人が仏語や英語を独自の解釈で並べる単語に「ふむふむ、そういう言い回しもあるか」と関心させられるとき。
188号で紹介したパリのシャンブル・ドットは113号で紹介したディジョンのそれと同様に私が仲介役をして多くの日本人観光客にフランスの一般家庭の味を体験してもらっています。ディジョンのそれはキッチンに私を始め、留学や観光で宿泊した多くの日本人の写真が掲示されちょっとしたキッチンギャラリーになっている。ここの家で知り合った何人かの日本人とは現在も付き合いがあり、そのうちの一人とは一緒に仕事をする仲にまでなった。もし、ここで出会わなかったらきっと私たちは一生縁がなかったと思う。
パリのご夫妻のところは、私がパリに移ってきたということもあり本格的に応援してます。先日も日本語サイト作ったけど技術的な事でまだ公開はされてません。先日も日本から遊びに来た友人二人がここに滞在。一人はツアーコンダクターでパリは慣れているけど普段の宿泊先はホテルだから、この滞在は面白がってくれた。もう一人は久々のパリ。前回のパリはあまり彼女にとって快適なものではなかったらしい。でもこの民宿経験は彼女に本当のフランス人のもてなし振りが味わえて、パリへの印象も変わったようだ。
「普段着のフランスを普段着のままで味わう」それがシャンブル・ドットの魅力だと思う。
夢路とみこ
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