[533]酉の市(とりのいち)

酉の市は、11月の酉の日に行なわれる市で、東京では浅草の鷲(おおとり)神社、目黒の大鳥神社が大いに賑わい、また有名です。

今年(平成13年)は6日(癸酉みずのととり)が一の酉、18日(乙酉きのととり)が二の酉、30日(丁酉ひのととり)が三の酉となり、この3日が酉の市になります。3回市が立つ年は火事が多いと昔から言われてきました、がこれは迷信です。

酉の市といえば、熊手。熊手は福徳を掻き込むという意味があり、商売繁盛の縁起物ですが、元々は農事にかかわりがある市なので熊手のような農具を祀ったものではないかとされます。

大鳥神社は日本武尊命(やまとたけるのみこと)を祀っており、その日本武尊命が勅命を受けての東征の途中、ちょうど酉の日に焼津で火攻めにあい、草薙剣をふるって火難を防いだ神事が大鳥神社に伝えられ、それが酉の市の起源になったになったと言われています。

酉の市は朝8時から夜12時まで行なわれ、熊手を売る屋台が軒を連ね、火打石や三本締めがそこここで聞かれます。熊手は縁起物ですから値段が付いていません。そこで売り子と客とで値踏みが行なわれ、商談成立すると手打ちとなるわけです。小さいもので1,000円。大きいものだとン十万円もします。熊手は何年も飾るものではなく、毎年更新するもの。しかも年々大きくするものですから毎年買い換えている人は出費も大変。

いまどきの不景気。熊手は売れるのでしょうかねぇ。お正月に向けて、家内安全、無病息災、商売繁盛を願った冬の代表的な行事の一つといえます。

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